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恒心文庫:夏越祓

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

みなさんは夏越祓という神道の行事をご存じだろうか。
いよいよ夏本番を迎えようという旧暦6月晦日に行われる儀式である。
今日では神社で行われるほか、七夕が一部その意義を受け継いでいる。
それはすなわち、一年の半分を無事に過ごせたことを喜び、そして来る暑い夏を乗り切るべく神に祈る行事である。
一般的に神社で行われる夏越祓では、茅の輪くぐりが行われる。
これは人が通れる程度の茅で編んだ輪を氏子が正面から最初に左回り、次に右回りと八の字を描いて計3回くぐるもので、半年の厄落としという意味合いである。
また、それとは別に、神社から配られた人形代に息を吹きかけ、また体の調子の悪いところを撫でて、穢れを落とすことも行われている。

しかしこれは、あまりにも意味深で、古来のしきたりがどうだったかがわからない。
有職故実に強く、古事記の和歌から名を採っているY法律事務所では、法律業務よりも熱量をかけて、この行事の本来的なしきたりを探ってきた。
その結果、「神と交わり、神に厄を代わりに受けてもらう」ということが本質であろうとの結論を得た。
(もちろんこれは彼らの推論であり、一般的に了解を得ているものではないことを注記しておく)

Y法律事務所の設立者であり代表弁護士であるYは出雲出身である。
出雲といえば出雲大社であり、出雲国造家、後に分裂して千家・北島両家が代々の神主として、高い権威を誇ってきた。
また、出雲ではないが、諏訪神社の諏訪家は、一介の国人領主に過ぎなかったが、代々の当主は神主である大祝(おおほうり)として、
その身を神の依代として捧げ、高い権威をもって周囲の公武に一目置かれていたのである。
出雲の地に生まれたYが、どこかで出雲国造の血を引いている、すなわち、出雲の神の血を引いていることは想像に難くない。

そこでY法律事務所では、Yを神の化身として、旧暦と新暦の6月晦日の間、梅雨明けも意識される7月10日に盛大に夏越祓を行うことにした。

最初にYは潔斎を行う。行事前1週間は精進料理を食べ、そして当日に浣腸を行い、完璧である。
身体を清めたYは白装束に身を包んでいる。そのYの左の乳首を別の弁護士が抓って、激しい喘ぎ声をあげると、行事開始である。
これにより、Yはその身を神の依代として捧げ、俗世を離れ、神と一体化したことになるのである。
神は安易に言葉を発してはならないから、Yには猿轡を噛ませ、そして全裸にする。
そしてYの下で働く3人の弁護士は、力強く勃起した順に、Yの聖なる門へ怒張を挿入する。
挿入後は最初に左回り、次に右回りと八の字を描くように、計3回怒張を動かす。これにより怒張が清められ、そして精を発するところから全身が清められるのである。

3人が力強く、この「聖門くぐり」を行った後は、Yを仰向けにする。
そして、3人それぞれが、自分の身体で不調だと思われる場所でYの身体に該当する部分に、精を力強く放出するのである。
今年の放出場所は、肩、陰茎、口であった。
それぞれの不調の箇所をYに享けてもらうことで、3人の弁護士たちの不調は改善することだろう。

最後に、Yの右の乳首を抓って、激しい喘ぎ声があがると、Yは神から人間へと戻ったことになり、儀式は終了である。
儀式終了後は、3人の弁護士たちが思い思いにYを犯す。神聖な儀式の後に行われる祭り、「ハレ」に該当するものである。
こうして激しく盛りあうのも、古来の衆道の風習に沿うものであり、伝統を重視するY法律事務所に相応しいものといえるだろう。
Yが白濁液にまみれ、3人の弁護士たちがこれ以上精を出せなくなったら、完全に終了である。

この行事の日は休日で、後日出勤したY法律事務所唯一の女性弁護士は、エアコンの設定温度が信じられないほど下がっていることを発見した。
夏を迎える行事を行うなら、エアコンがなかった昔のように、エアコンを消して汗だくでやれよ…と思ったとか思わなかったとか。

挿絵

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