小林麻央親戚成りすまし事件

2021年1月13日 (水) 17:23時点における>¥1143012783427による版 (→‎東京地方裁判所平成29年(ワ)第31702号)
玉音放送 > 小林麻央親戚成りすまし事件

小林麻央親戚成りすまし事件とは、恒心教徒の「法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士」名義の成りすましTwitterアカウントが小林麻央の訃報に際した釣りツイートで大きな反響を呼び炎上、第六次玉音放送等多数の唐澤貴洋本人による恒心を引き出すにまで発展した一連の事件である。

経緯

法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士
 
基本資料
本名 不明
別名・渾名 弁護士唐澤貴洋弁護士
性別 不明
住所 不明
才能 有能
特定経緯 twitterでの恒心教徒としての活動
騒動との関連 ニッセ路線
職業 自称弁護士
所属 twitter教徒
趣味 なりすまし、謝罪風脅迫
好きなもの 恒心教謝罪風脅迫
関係者
  • 唐澤貴洋 - 騙られる
  • 小林麻央 - 親戚になりすまされる

2017年6月23日午前11時ごろにフリーアナウンサー小林麻央死去の第一報がテレビで報じられ始めたが、そのような情報が一切なかったはずの同日午前2時に、法律事務所クロス・唐澤貴洋を名乗るアカウント[1]が「私の姪の小林麻央、先ほど亡くなられたとの第一報」とツイートしていた[2]ことがニュースで訃報が流れた直後からネット中で話題となる。特に関係者が会見まではこのことに直接触れないよう配慮を行っていただけあり、弁護士とは思えない秘密事項の管理で大炎上した。

なぜニュースより先にツイートできたのか

もちろん教徒による成りすましだが、関係者でも何でもない一教徒が先駆けてツイートできた理由については『毎日鍵アカウントなどで訃報をツイートし続けて、本当に死んだ日にここぞとばかりに鍵を開け拡散させた』『海老蔵(小林の夫)のアンチスレにあった報告に基づいて投稿した』(詳細は後述)『井上公造の仄めかしをキャッチして投稿した』など憶測が飛び交った。特に前者の悪魔のような発想は、誰でも成果を挙げることのできる可能性がある手法としてツイッター教徒の注目を集めている。

毎日訃報ツイート説

この事件が振り返られる場合などに一般に通説として語られている説である。

法律事務所クロス、Yahooニュースに載る(魚拓)
64 : 風吹けば名無し2017/06/23(金) 12:22:49.80 ID:5nOFSL7zd
http://i.imgur.com/GPRllyy.jpg 
 

23 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイ 9f48-iV7a)[sage] 2017/06/23(金) 12:09:07.87 ID:9YrdS0NP0 
2:50分ってまだ知れ渡ってないじゃん 
どういうことこれ? 

26 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (アウアウカー Sa6b-ZYTO)[] 2017/06/23(金) 12:13:22.44 ID:Z6OCDAk6a 
>> 23 
毎日つぶやいて毎日消してほんとに死ぬのを待ってた

仄めかし入手説

これは当時2chでも話題となっていたため情報の入手は容易であり、教徒が時系列を検証したところ、それなりに有力な説であることがわかった。

【唐澤貴洋殺す】雑談★16【シバエビ】 >>184(魚拓)
184 :無名弁護士:2017/06/24(土) 15:41:20.17 ID:fyPs506f0
調べたけど偶然なのか便乗しただけなのかわからん 彼が有能であることには変わりないが 
22日21時前 海老蔵、帰宅後就寝(アンチ曰く「昨日と様子が違う」「様子がおかしい」) 
↓ 
海老蔵アンチスレ133(http://matsuri.2ch.net/test/read.cgi/ms/1498098546/) 
の550が23時31分小林真央死亡を報告 
↓ 
23日0時、同スレの591にて芸能記者が24分前にtwitterで小林麻央の死亡を公表していたことが明らかになる 
↓ 
その後も726などから報告が相次ぎ徐々に死亡の信憑性が高まっていくが確証は得られず 
↓ 
774にて唐澤貴洋、姪の小林真央の死亡を公表していたことが明らかになる 
(実際に真央には叔父がいる。なお、すぐになんJ民の仕業とバレる) 
↓ 
よくわからないまま6時頃、887が貼ったニュース記事で本当に小林真央が死んでいたことが判明 
↓ 
海老蔵に無断で公表した唐澤貴洋と法律事務所クロスに批判が殺到 
↓ 
クロスのHPが落ちる

炎上

このアカウントは炎上後もさらにわざと火に油を注ぐようなツイートを繰り返しており、中には尊師語録を多用して拡散者に謝罪風脅迫をしているようなものまであった[3][4][5]

波紋は広がり、翌日には東京スポーツ新聞社やハフィントンポストなどでも大きく取り上げられた[6][7][8][9]。 実際に記者がクロスに問い合わせて返事を得た内容まで掲載されており、何百件もの苦情電話が寄せられていることなどが明らかになるなど思わぬ恒心となった。

さらに次の週になっても弁護士ドットコムNEWS[10]や毎日新聞[11][12]に直接尊師へインタビューした記事が出るなど「所さん!大変ですよ」以来連日のメディア露出となっている。

報道

「麻央さん死去“なりすましツイート”で炎上」(「news every.」日本テレビ)

麻央さん死去“なりすましツイート”で炎上(魚拓) - 日テレNEWS24(Yahoo!ニュース( ​headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170629-00000074-nnn-soci​ の魚拓))
日本テレビ系(NNN) 6/29(木) 19:55配信
先週、フリーアナウンサーの小林麻央さんが亡くなってまもなく、実在の弁護士になりすまし、
ツイッターに「姪(めい)の小林麻央が亡くなった」と悪質なウソの書き込みがされていたことがわかった。
今月23日未明にツイッターに投稿された書き込み「私の姪の小林麻央、先ほど亡くなられたとの第一報。
初めて出会ったよく泣く元気な赤ちゃんのときが昨日のよう」
市川海老蔵さんが妻の麻央さんの死を明かすよりかなり早いこの投稿にネットは炎上。
報道機関からの問い合わせが殺到し、リツイートは4000件近くに上った。
 
この書き込みのアカウントの名前は「弁護士唐澤貴洋弁護士」。唐澤弁護士はネットの誹謗(ひぼう)中傷問題に取り組む人物。
今回の投稿は自身の悪質ななりすましだと訴える。
   
唐澤弁護士「まったくこのアカウント自体を認識していなかったので、悪ふざけが過ぎるなと、人の死が関わっている話ですから、その死を冒とくする のは到底許されないと思いました」
 
過去にも様々な「なりすましアカウント」による被害を多数受けてきたという唐澤弁護士。
今回の件については、警視庁に被害を相談すると共に、「なりすましアカウント」をすぐに凍結しなかったツイッター社の責任を追及するという。

東スポ

小林麻央さん親戚なりすましツイート拡散 被害の法律事務所困惑(魚拓) - 東スポWeb
2017年06月23日 11時49分

 
小林麻央さんに関するなりすましツイート

 亡くなったことが23日にわかったフリーアナウンサー・小林麻央さんに関するショッキングなツイートが同日未明、突如出現した。 

「私の姪の小林麻央、先ほど亡くなられたとの第一報。初めて出会ったよく泣く元気な赤ちゃんのときが昨日のよう。最期まで笑顔を絶やさなかったようで。ご冥福をお祈りいたします。」(原文ママ) 

 ツイッターに投稿されたのは23日午前2時50分で、投稿者名にはなんと弁護士名が記載されている。
しかも所属する法律事務所の公式ツイッターを装うアカウントからの投稿だった。内容が内容だけに、この書き込みはまたたく間にネット拡散した。 

 23日午前、その法律事務所に確認すると、投稿者とされた弁護士は確かに存在していた。
だが「それはなりすましのアカウントによるツイートなので、当事務所とは一切関係ありません。(麻央はその弁護士の)めいでもないですし…。朝から問い合わせがありますが、うちとは無関係」と投稿を否定した。 

 同事務所は、ネットに関する法律問題に特化した法律事務所で、ホームページ(HP)には「風評被害・誹謗中傷などの名誉毀損対策(削除や発信者情報開示請求、権利侵害者に対する責任追及など)は弁護士にご相談ください」とある。
そのHPも23日午前11時現在、閲覧できなくなっている。 

 同事務所によると「今までもこうしたなりすましやいたずらがあまりに多いため、警察とは連絡を取っている」とのこと。
殺害予告や爆破予告があれば、警察から連絡は入る態勢にもなっているという。
犯人像については「個人か複数か分かりませんが、前から同じ人が固執していたずらしている感じですが、見当もつきません」と困惑。
投稿者とされた弁護士が、個人的に恨みを買うような覚えもないという。 

 状況次第では、警察に被害届を出すことも検討しているという。
麻央さん死去“第一報”なりすましツイート被害の弁護士はネット有名人( ​headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170624-00000034-tospoweb-ent​ の魚拓) - Yahoo!ニュース
 
フリーアナウンサーの小林麻央さん(享年34)の訃報は、日付が23日に変わる前後からマスコミ間で流れ始めた。
テレビ各局は裏取りに走り、関係先で張り込む一部メディアも。
関連情報はツイッターにも出始め、そんななか午前2時50分、<私の姪の小林麻央、先ほど亡くなられたとの第一報>と始まるツイートが出現し、拡散した。 

 法律事務所の公式ツイッターを装うアカウントから弁護士がつぶやいたようになっていたのも、真実味を増す一因となった。
同事務所に問い合わせたところ、投稿者とされた弁護士は確かに存在するが「それはなりすましのアカウントによるツイート。(麻央さんはその弁護士の)めいでもないですし…。朝から問い合わせがありますが、ウチとは無関係」とのこと。 

 そこは「インターネットに関する法律問題に特化した法律事務所」で、渦中の弁護士はネット業界でちょっとした有名人だった。
「彼の名をかたるなりすましやいたずらがすごく多くて、心ないネット住民のオモチャにされている。
それはもう、フェイクニュースの次元を超えている」(業界関係者) 

 たまたま前夜放送のNHK「所さん!大変ですよ」に出演し、SNSでの“リア充”生活ぶりをねたまれネットで個人情報をさらされる被害実態を解説したことも、“見えざる敵”を刺激したようだ。
番組で本人は、ネット上で殺害予告を受けたり、事務所の鍵穴を接着剤でふさがれたり、祖父の墓が特定され落書きされたりといった実害も明かしている。 

 状況次第では警察に被害届を出すという事務所側だが、犯人像は「前から同じ人が固執していたずらしている感じ。
痕がつかないよう海外のサーバーを経由したりしているので、見当もつかない」。 

 サイバー攻撃があまりにひどすぎて事務所ホームページはずっと閉鎖しており、SNSも機能していない。
今回のような嫌がらせがあっても自力で火消しすらできない状態が続いているという。

弁護士ドットコムニュース

メディアも騙された「唐澤弁護士の姪は麻央さん」偽ツイッター、善意巻き込み被害拡大(魚拓) - 弁護士ドットコムNEWS
2017年06月26日 15時05分
小林麻央さんの死去が明らかになった6月23日、あるアカウントのつぶやきがネット上をかけめぐった。
実在する弁護士の名を騙ったツイッターアカウント(6月25日午前6時30分ごろに凍結)が、麻央さんの夫である市川海老蔵さんが会見するよりも早く、麻央さんの死去を「伝えた」からだ。

〈私の姪の小林麻央、先ほど亡くなられたとの第一報。初めて出会ったよく泣く元気な赤ちゃんのときが昨日のよう。最期まで笑顔を絶やさなかったようで。ご冥福をお祈りいたします。〉(原文ママ)

「法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士」を名乗るそのツイッターアカウントが投稿したのは、6月23日、午前2時50分ころ。
唐澤貴洋弁護士(法律事務所クロス)は、確かに実在する弁護士であるが、このアカウントは唐澤弁護士を騙った何者かによる「なりすまし」である。
ところがリツイート数は4040を超えた(6月24日午前0時)。
本物と騙された人たちからは「心がないんでしょうか」「早く削除すべきです」などと批判が殺到し、複数のメディアがこの投稿を伝える事態に発展した。

唐澤弁護士は「このアカウントは『なりすまし』であり、小林麻央さんが私の親族という事実も一切ない。
このようなかたちで、話題になってしまったことに申し訳なさを感じている」と、困惑した面持ちで話す。
唐澤弁護士はかねてより、ネットでの殺害予告など、ありとあらゆる嫌がらせを受けてきた。
今回、何があったのか。唐澤弁護士に聞いた。

●6月23日、何があったのか
ーーなりすましの投稿が大きく広がりました

6月23日、午前9時30分を過ぎた頃、複数のメディアから「親戚としてツイートしているが、あの内容は本当なのか?」という問い合わせが次々に事務所へ連絡があり、投稿があることを知りました。
これまでにも、ツイッターのなりすましや、誹謗中傷は数多くされてきましたから、最初はその類だろうと考えていました。
しかし、メディアの問い合わせ内容から、そのツイートが信じられている可能性があると認識し始めていきました。

ーーメディアからの問い合わせは、どのような内容だったのでしょうか

「あれは唐澤さんのアカウントですか?」と聞くメディアもありましたが、中には、アカウントの真偽を聞かれるのではなく、私が親族であることを前提にした質問もありました。
あるメディアには、「(弁護士の)公式ツイッターからの投稿だった」と書かれました。
編集部に抗議をし、「公式ツイッターを装うアカウントからの投稿」と修正をしてもらいました。

ーーただ、午後からは徐々に「なりすまし被害」という報道も出てきましたね

そうですね。しかし、なおも「アカウントはなりすまし」という記事よりも、問題のツイッター投稿が拡散していきました。
事務所の公式サイトにも否定する内容を掲載しましたが、ツイッターでの批判、事務所への電話、メールでの問い合わせが続きました。

ーーツイッターでの拡散も、これまでとは様子が違ったのでしょうか

違いました。私がこれまで中傷被害にあっていることをご存知の方も多いかと思います。
しかし、今回はこれまでのようなくだらない投稿内容ではありませんでした。
私を全く知らない人たちが投稿内容を信じた上で、小林麻央さんのことを思って、不謹慎な売名行為をする弁護士は許せない、「最低ですね」と、怒っているようでした。
問題のなりすましが投稿したのが午前2時50分。その後、小林麻央さんの夫である市川海老蔵さんが会見したのが、午後2時30分です。
この間、確定情報がなかったことから、なりすましの投稿が拡散してしまったのでしょう。
それだけに、日頃は中傷とは無縁である方々も正義感などから感情を刺激されてしまったのだろうと考えています。

ーーこれまで標的になった誹謗中傷とは性質が違ったのですね

投稿を最初に見た時は「ただのいたずら」と思いました。
しかし次第に、ことのほか真剣な問題として取り上げられ、批判されていくのをみて、書き込む人たちは正義感に駆り立てられていったように感じました。

●ツイッターへの凍結申請、一度は却下される
ーー火消しのため、どのような対応をされたのでしょうか

事態を重く受け止め、投稿があった金曜日の夕方、ツイッター社に対し、なりすましアカウントを通報するフォームから、アカウントの凍結申請をしました。
翌土曜日の昼前にツイッター社からメールが届き、「ご報告いただいたアカウントを調査いたしましたが、なりすましに関するTwitterのポリシー違反にはあたらないと判断いたしました」と、はねられたわけです。
しかし到底、納得がいく判断ではありませんから、その日に再度、今回の件に関する報道も添付した上で申請し、日曜日の午前6時30分ころになって、ようやく凍結したとの連絡がメールで届きました。

ーー結局、あの投稿はどのくらい拡散したのでしょうか

投稿されたのは、金曜日の午前2時50分ころ。それから日曜日の朝6時30分ころまでの、約52時間ですね。
金曜日深夜の時点でリツイートが5000を超えたことは確認しましたが、その後、どこまで膨らんだのかは把握していません。

ーーツイッター社がなぜ、一度は申請を却下したのかわからないですね

一度、却下された時は、本当に審査されているのか疑問を感じました。
私は過去にも、なりすまし被害にあっていますが、申請を出しても却下されたことが少なからずあります。
一般の人は、なりすましのフォームもわからないし、形式的にはねられると、どうしたらいいのかわからない。
対応の仕方に困るだろうと。これは今後の課題ですね。

●今後の対応、刑事手続は?
ーー今後、何らかの法的な対応を考えているのでしょうか

民事、刑事ともに検討しています。
アカウントが凍結されても、通信ログの情報はツイッター社は保全しています。
そこで、発信者に関する情報を手にいれる法的手続き(発信者情報開示仮処分命令申立)を準備中です。
刑事については、業務妨害と名誉毀損とで被害届の提出を検討しています。
メールや電話での問い合わせにより業務に支障が出ましたし、名誉毀損についても該当し得ると考えています。
私だけでなく、複数の弁護士たちの協力を得て、対応していく予定です。

ーー被害届が受理されたら、処罰される可能性もありますね

業務妨害罪は「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」。名誉毀損罪は「3年以下の懲役もしくは禁錮、50万円以下の罰金」となります。

ーー今回のケースとは別に、唐澤弁護士への殺害予告では、刑事事件になったものもありますが、まだ被害は続いているのでしょうか

殺害予告、爆破予告で刑事事件となった被害は10件をこえています。
殺害予告や中傷の被害数は把握しきれていませんが、前よりは減ったと思います。 
しかし減ってきているとは言え、いまだ根強くやっている者もいます。

●「偽情報」に惑わされないためには?
ーーRTしたり、反応した人の中には、唐澤弁護士への誹謗中傷を行ってきた人たちとは異なるタイプの人たちが、真剣に腹を立てたり、信じたりしている様子が見てとれました。
今回なぜこんなにも多くの人が信じたのでしょうか

事実の確認もなく、まず初めに拡散してしまいました。
そして、噂が噂をよび、読む人のなんらかの感情を刺激し、批判、バッシングが行われてしまったのだと思います。

ーーどうしたら、私たちは偽情報に惑わされないのでしょうか

発言があろうがなかろうが、出処をちゃんと正しいかどうかを考える視点を持たないといけないと思います。
ニュースの出処についての知識を得ることです。
例えば、私の名前で調べていただけば、過去にもなりすまし被害にあっていること、刑事事件の被害者という立場になっていることを知ることができます。
その時点で、「この投稿はあやしい」と思えたはずです。
その上で、記事内容についても、鵜呑みにせず、他メディアでも調べるなど、ちゃんと事実を確認することが大切です。

ーー今回、これだけ拡散されてしまった背景には、小林麻央さんを思う善良な気持ちから、過激な書き込みがあった可能性もあるのではないでしょうか

災害の時など、不安が先行し、情報が少ない状況では、扇動するような情報があると、どんな情報でも鵜呑みにしてしまう可能性があります。
今回わかったのは、メディアを通して否定しても、それでもなお、嘘の情報が拡散してしまう恐ろしさです。
今回も、凍結されたとはいえ、投稿を信じた人が残り続けるという危機感があります。

小林麻央さんが死去され、日本中が悲しみに包まれる中、ネット上では私に対する狡猾な扇動行為が行われてしまった。
これは小林麻央さんの死を冒涜するものでもあり、許しがたい行為です。
このようなかたちで話題にされてしまったことが、申し訳ないと考えています。改めて、お悔やみ申し上げます。

【取材協力弁護士】
唐澤 貴洋 (からさわ・たかひろ)弁護士
インターネット上の法律問題(名誉毀損・誹謗中傷への法的対応(投稿記事削除、投稿者の特定)など)を専門的に取り扱う。
インターネット上の権利 侵害の問題に対して強い警鐘を鳴らし、新たな立法の必要性を主張している。
事務所名   :法律事務所クロス
事務所URL:https://cross-law.jp/
麻央さん死去めぐる「唐澤弁護士」の偽ツイート、多くの混乱を生んだその内容とは?(魚拓)- 弁護士ドットコムNEWS
2017年06月26日 15時15分
 
なりすましによる投稿(アカウントは凍結された)

小林麻央さんの死去をめぐり、唐澤貴洋弁護士をかたるツイッターアカウントによって6月23日深夜、「私の姪の小林麻央、先ほど亡くなられた」などのデマが発信された。
事の顛末については、別の記事「メディアも騙された『唐澤弁護士の姪は麻央さん』偽ツイッター、善意巻き込み被害拡大」( https://www.bengo4.com/internet/n_6277/ )として、取り上げたが、このなりすましアカウントは、批判を受けた後も巧妙に情報を発信し続けたため、多くの人を混乱におとしいれた。
現在、一連のツイートは削除されているが、検証の意味も込めて、どのような内容だったのか、紹介したい(唐澤弁護士には掲載について説明しています)。

●一連のなりすましツイートとツイートに対する反応
法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士
2017/06/23 2:50
私の姪の小林麻央、先ほど亡くなられたとの第一報。初めて出会ったよく泣く元気な赤ちゃんのときが昨日のよう。
最期まで笑顔を絶やさなかったようで。ご冥福をお祈りいたします。
3921リツイート、2353いいね

<リプライ>
・こんな濡れ濡れ[原文ママ][13]の法律事務所には依頼したくないよね
・弁護士とは思えない愚行
・最低ですね。日本弁護士会に通報しました。
・頭おかしいんじゃないですか? たかがTwitterで話題になりたいからってしょうもない理由で……やめてください。本当に本当にあほみたい。こんな人が日本にいることが恥ずかしいです。そして本当に反省しているならツイート消すべきです。
・売名やんwwwwwwwwwwwwww

法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士
2017/06/23 12:21
◆故小林麻央様に関するtweetについて◆
現在私の昨夜のtweetに関して炎上中で、厳しいお言葉もたくさんいただいております。
いくつかのご指摘の通り私唐澤貴洋は小林麻央の叔父ではなく血縁関係にもございません。
事の次第は私の仕事上の知人(依頼者)の医師からの情報提供に始まります。
1253リツイート、227いいね

<リプライ>
・医師、弁護士って守秘義務ありますよね?

法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士
2017/06/23 12:26
◆故小林麻央様に関するtweetについて★2◆
昨夜、その医師から小林麻央さんが亡くなったとの情報を頂いた当職は、「この情報をtweetすればリツイート等話題になれるのではないか」と考えました。
しかし、ただ医師から聞いたとしただけではさすがに倫理的に問題があると思い留まりました。
871リツイート、201いいね

<リプライ>
・イタズラが大事になってますね

法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士
2017/06/23 12:33
◆故小林麻央様に関するtweetについて★3◆
でも、せっかく情報を頂いたのだから話題になりたいと考えた当職は、親族であれば情報を知っていてもおかしくないのではと思い至り、当該tweetを致しました。
夫の市川海老蔵氏をはじめ関係者様、ご迷惑をおかけした皆様大変申し訳ございません。
823リツイート、194いいね

<リプライ>
・ふざけないでください

法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士
2017/06/23 12:43
◆故小林麻央様に関するtweetについて★4◆
今朝の海老蔵氏のブログ更新、報道の大きさを見て当職が自分でしてしまったことの愚かさを実感するところです。
当職の浅はかな行動が当職に関係のないところにまで影響を与えてしまい、当職は本当に後悔しております。
549リツイート、165いいね

<リプライ>
・SNSの書き込みはこういう風に見えることは知りませんか

法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士
2017/06/23 12:54
◆故小林麻央様に関するtweetについて★5◆
売名行為などと言われておりますが、しかし当職がこのtwitterを始めたのは何よりも困っている方に当事務所に相談に来ていただいて一様に安心なさった顔になって頂きたい一心でございました。
弁護士になったのも全ては人助けのためです。
479リツイート、133いいね

法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士
2017/06/23 12:59
◆故小林麻央様に関するtweetについて★6◆
昨夜の小林麻央さんにかんするtweetも、話題になれれば当事務所を知った、今現在苦しんでいるどうすればいいか分からない声なき声にも当職が力になることが出来るかもしれないと考えたためです。
当職は困っている方の力になりたいだけです。
462リツイート、125いいね

<リプライ>
・売名やんwwwwwwwwww

法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士
2017/06/23 13:12
◆故小林麻央様に関するtweetについて★7◆
最後に当職の行為での迷惑をおかけした関係者の方々大変申し訳ございません。
なお当職に対するネット上での誹謗中傷につき弁護士に対する名誉毀損行為を行った者には今後しかるべくした対応を検討しております。
ネット上は無法地帯ではないのですよ
802リツイート、238いいね

毎日新聞

なりすまし投稿…ツイッター社対応は(魚拓)
毎日新聞2017年6月28日 19時29分

「小林麻央さん亡くなった」 なりすまし投稿で混乱 ツイッター社対応遅く「デマ」拡散(魚拓)
毎日新聞2017年6月29日 東京朝刊

市川海老蔵さんの妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんが22日に他界し、列島に悲しみが広がった。
その裏でツイッター上に悪質な「なりすまし」投稿があった。実在する弁護士の名をかたり「姪(めい)の小林麻央が亡くなった」とする内容。
23日に海老蔵さんが記者会見する前で弁護士事務所に批判や問い合わせが殺到し、一部メディアも速報するなど混乱した。
ツイッター社の対応はどうだったのか。【大村健一】

唐沢貴洋弁護士(39)が異変に気づいたのは23日午前9時半ごろ。勤務する事務所に報道各社から真偽の問い合わせが相次いだ。
現在ツイッターは利用せず、麻央さんとは血縁関係にない。そもそも、5歳下の麻央さんが姪とは考えにくい。

「またか」と唐沢さんは思った。
5年前、インターネット掲示板「2ちゃんねる」で中傷されたという男性の依頼で書き込み削除を手がけると、自身への中傷が過熱。
殺害予告が推定100万件以上あり、3年前には逮捕者も出た。

 唐沢さんになりすますアカウントは、確認できるだけで約140に上る。たわいのない投稿が続くが、今回は違った。
「メディアも含めて多くの人が信じたのです」。
ネット上に「親族の気持ちを配慮しろ」など怒りの声があふれ、一部のネットメディアは唐沢さんへの確認も取らず「死を報告した弁護士のツイッターが炎上」などと報じた。

 「人生で一番泣いた日です」と海老蔵さんがブログで麻央さんの死去を示唆したのは23日午前8時前。
なりすまし投稿は午前3時前で、非常に早かった。

 唐沢さんは23日午後、なりすましアカウントの凍結をツイッター社に申請したが認められなかった。
被害の深刻さを伝え、25日朝になってようやく凍結され、閲覧できなくなった。
それまでの間に確認されただけで約4200回リツイート(拡散)された。唐沢さんは「対応の遅れが被害を広げた」と怒る。

 ツイッター社の日本法人は取材に「なりすましは禁止しているが、同姓同名の可能性もある。パロディー目的のアカウント作成も認めている」と説明する。
同社の規定では、パロディーの場合はその旨を明記し、誤解を招かないようにしていれば削除されない。

 問題の偽アカウントは弁護士事務所の開設日や所在地を載せ、パロディーの記載はなし。
唐沢さんは「ツイッター社はほとんど審査していないのではないか」と見ており、同社の責任も追及する構えだ。
偽計業務妨害容疑などでの刑事告訴も視野に、なりすまし人物特定の手続きを進めている。
それでも「過去の例から考えて道のりは長い。当たり前の話だが、だまされる前に情報の出所と内容を精査してほしい」と話す。

産経新聞

この事件で二度も唐澤貴洋に取材を行った女性記者として注目された。

炎上弁護士』における記述

pp21-23より。

さらに不謹慎で悪質だった投稿もある。
「法律事務所クロス 弁護士唐澤貴洋弁護士」というツイッターのなりすましアカウントが、昨年お亡くなりになった小林麻央さん(享年34歳)の〝叔父〟を騙り、「私の姪の小林麻央、先ほど亡くなられたとの第一報」という投稿をしたのだ。

私が書いたものでないことは明白だし、そもそも当時39歳の私が、小林麻央さんの叔父であるはずもない。
お亡くなりになったという正式発表の会見がある何時間も前に、私のなりすましアカウントをつくった人物が、そうした心ない投稿をしていたのだ。
実際にテレビ局、スポーツ新聞、大手新聞社の記者からの問い合わせがあっただけではなく、ツイッター上では多数の非難がなされ、大炎上していた。
その内容は、「親族でもない人間が勝手なこと言うな」「この唐澤っていう弁護士はおかしい」などであった。

私はその日のうちにツイッター社(ツイッター・ジャパン)になりすましアカウントの削除請求をしたが、それは受け入れられなかった。
しかし、さすがに死者を冒涜するような行為は悪質すぎるため、犯人を特定しようと、私はすぐに動き出した。ツイッター社に発信者のIPアドレスを開示する仮処分手続きをとったのだ。

実はこの捜査はまだ継続中であるが、私としては法的手続きに則った情報開示による情報をすでに得ている。
犯人は、この本を興味本位で手にしているかもしれない。良心の呵責があるのならば、自ら名乗り出てほしいと思っている。

Twitter社の責任問題についての話がなかったことになっている他、犯人の「情報をすでに得てい」ながらも「自ら名乗り出てほしい」と呼びかける姿勢に、「本当は特定できていないのではないか」と疑問の声が相次いだ。また、下記のように教徒の手によってその特定活動の一端が少しずつ明らかになりつつあるが、これらが事実であれば犯行後カラケーに開示されたパスワードを用いてログインしてしまった人物を犯人だと決めつけて「特定した」と息巻いていることになり、とんだ道化である。

東京地方裁判所平成29年(ワ)第31702号

2019年7月、スバケーの雑談スレにて、ログイン者のIPが開示されていたことが判明した[14]。被告は株式会社ラネット[15]。結果は尊師サイドの勝利。判決文

余談だが、この開示請求で尊師は何故か原田學植を代理人としており、弁護士にも関わらず本人訴訟を行わないことに突っ込みを入れる者や疑問を呈する者が相次いだ。
ただし、弁護士依頼の良さは第三者的視点での手続きをしやすいことにあるので、このエピソードは必ずしも無能であることを意味しない。

東京地方裁判所平成29年(ワ)第28602号

同じく代理人は原田。被告はNTTコミュニケーションズ株式会社。 2019年9月5日には、愛宕警察署による家宅捜索と取り調べを受けたとする教徒がカコケーに降臨し、一連の経緯について詳細に綴ったPDFを開示した[16]

この中では、エビケーで成りすまし犯のアカウントのパスワードが開示された際に生IPでログインし犯人と誤解されたこと、開示訴訟に22名もの代理人が参加していたこと、その中の一人の原田學植が教徒側の「犯人は匿名化をしている」という当然の推測を「秘密の暴露」と言い張ったこと、陳述書にて「発信者を特定し訴訟する」と息巻く尊師を裁判所が「まずは訴外で接触を図るのが常識」とたしなめていたことなど、特定活動の実態がつまびらかにされた。

また捜査にあたった愛宕警察署は「炎上弁護士」の存在を知らず、上述の発言に対し「まあ唐澤先生が1人で騒いでいるだけだから・・」と反応していたこともわかった。

PDF全文&添付画像

エビケーで成りすまし犯のアカウントのパスワードが開示された後、Tor経由でログインした皆さんが「生IPでログインしちゃってる人いるやん・・」とアクセス履歴が貼られていましたが、当職です
なぜこんなことをしてしまったのかと言われると、これはもう本当に迂闊だったとしか言いようがありません
当時はぼんやりしており、そのままログインしてしまいました

当職のアクセス履歴は成りすましツイートが行われてから1週間後のものしかないのですが、成りすまし犯はもちろん匿名化していたのでIPアドレスが残っておらず、
「お前が犯人だろ」ということで尊師たちは当職の住所を開示すべくプロバイダに開示請求がなされました
プロバイダから「開示に同意するか、反論はあるか」という書類が届いたので、とりあえず「ログインしただけでツイートはしてない」「匿名化してた犯人が1週間後とかに突然何回も生IPでログインするとか不自然だろ」」といったことを書いて提出しました
プロバイダから通知書が来た際、とりあえず主張したいことを書いておけば法的な根拠とかはプロバイダの弁護士が付け足して法的な文書にして原告に送ってくれると思いますが、通知書が来た時点で弁護士に相談して反論文も考えてもらった方がいいかもしれません

しばらくすると尊師の代理人弁護士(原田さん)から反論文が来ました
「あっ匿名化に触れたな!?やっぱお前犯人だろ!俺は匿名化のことは言及してないぞ、秘密の暴露!秘密の暴露!」
「ツイートした時のIPアドレスの開示請求しようとしたけどその時のIPアドレスは残ってなかったから犯行から1週間後のアドレスで開示請求しているのだろうと考えるのは自然だろ・・」
このような不毛なやりとりを原田さんと数か月に1回くらいのペースで続けました
原田さんも尊師も当職にかまけてないでツイッタハァ社への訴訟に注力すればいいのに、と思いました

原田さんとお手紙のやりとりを交わしてしばらく経った頃だったでしょうか、転機が訪れました
とある夏の朝、警察が自宅にやってきたのです

朝の6時頃だったでしょうか、インターホンが鳴ったので外を覗くと何人もの警察がドアの前にたむろしてました
「愛宕警察の者ですけども、」とスーツの男は名乗りました
放置しても近所で騒ぎになるのでやむなく家に入れることにしました

どうやら民事だけでなく刑事の方でも訴えがなされていたようで、開示請求の判決はまだ下されていませんでしたが、刑事の方で当職に偽計業務妨害の容疑がかけられていました
その場でも「自分はログインしただけ、証拠は犯行から1週間後のアクセス履歴しかないはずだ」ということを伝えましたが、家に来た警察の1人は「アカウントを作ったのもこの家のIPアドレスからということになってる!」とテキトーなことをぬかしてきました

そのまま家宅捜索が始まりました
今回はネット上の事件ということで家中ひっくり返されるということはなく、とりあえず目についた電子端末だけ持っていく方針のようでした
変に隠しても話がこじれるだけだと思ったのでPCやスマホのパスワードはさっさと教えました
ただ成りすまし事件から1年経とうとしていた頃だったし、押収された携帯も当時使っていたものではなかった気がします
普通1年もしたら証拠隠滅する気がなくても買い替えたりで当時の機器が残ってないこともざらだと思うのですが、ネット上の事件だと家宅捜索まで時間があくことが割とあるようですね

警察にカラケーでアカウントのパスワードを見たということを伝えると、サイバーカの人?が当職の部屋のPCを操作して当時のエビケーのスレを表示させました
アカウントのパスが書かれているレスやその他参考になるレスを見つけると警察の人がデジカメでパシャパシャと画面を直撮りし始めました
(当時はエビケーは普通に現役だったし、別に当職のPCでなくともどこでも見れたのですが)
カラケーのレスをチェックする中で「国セコってのは何のこと?」と聞かれたので、「多分警察のことだと思いますよ」と教えてあげました
また、その場でTwitterやFBのアカウントをチェックされ、成りすましの犯行を仄めかすような言動をしていないか確かめていたようでしたが当職はSNSはあまりやらないため投稿はロクにしていませんでした

その後、リーダーっぽい組織犯罪対策課の刑事さんから色々と質問されました
肩書きだけ見ると凶悪事件担当のように思えたのですが、こんなネットのイタズラ事件を担当しているのが不思議でした
恒心教がオウムをパロっていることを問題視していたようで、今回の件も当職が恒心内での階級を上げて正大師になりたくてやったのではないかと疑っていたとのことです
「オウムもある種の宗教だからさ、麻原を尊師って呼んでさ、麻原を頂点にピラミッド型になってるんだって。恒心教ではそこを唐澤(呼び捨て)にして・・」という風に刑事さんはハセカラについてある程度下調べしてきたようです

あらかた当職家の電子端末の回収を終えた後、当職も書類を書くために署まで同行しなくてはならなそうだったのですが、これから用事があるとゴネたところ、なんか後日でいいことになりました
当職が「大変ありがたいです・・」と言うと警察の1人は「そうか、ありがたいか」とニヤニヤしていました
今思えば当職が犯人だと確定していたのなら有無を言わさず署まで連行されるような気もするので、もしかしたらそこまで疑われていなかったのかもしれません
それか尊師が騒いでるだけのちゃちな偽計業務妨害事件なのであまりやる気がなかったのか・・

しばらくして供述調書作成のために愛宕警察署に呼び出されました
受付の際に当職が担当の組対の刑事の名前がうろ覚えだったために「この前家宅捜索くらって、刑事さんに来いって言われて~」などと話すと辺りが少しザワザワしました
その後なんとか刑事さんの名前を思い出して呼び出してもらい、調書作成用の部屋に案内されました
取り調べは質問する人と記録する人の2人でやるイメージでしたが、休日で人手が足りないのもあってか1人で質問と記録の両方を行うようでした
調書作成の間、部屋のドアは開けっぱなしだったので離れた所で外人が揉めてるような声が聞こえてきました
当職の取り調べ内容も外に丸聞こえだったでしょう

取り調べでは、成りすまし犯のアカウントと知っててログインしたのか、ハセカラ騒動をいつ知ったのか、カラケーを見る頻度や、書き込みもするかと言ったことを聞かれました
またカツ丼は出ませんでしたが途中でリプトンの紙パックの紅茶を奢ってくれました
「毒とか仕込んでないから飲んでいいよ」と言われましたが、その場では飲む気がしませんでした

最後に完成した調書に間違っている所があったら言ってほしいと見せてくれました
調書だとカラケーがパスワードを知らないと入れない、会員専用サイトだと勘違いされそうな記述があったのでそこだけ直してもらいましたが基本当職が答えた通りの内容で、あくまでログインしただけであり成りすましツイートはしていない旨を書いていてくれてました
正直このまま当職が犯人ということで起訴されてもおかしくないと思っていたのでこれは意外でした

帰り道に自分は起訴されそうか、と尋ねたところ、これから検事の人に調書を見てもらうから分からないが多分されないんじゃないかというようなことを言っていました
余談ですが、取り調べの中で刑事さんが尊師のことを「カラ弁」と呼んでいたのが印象的でした

季節は巡り、尊師の初の著作である炎上弁護士が発売されました
本の中で小林麻央事件にも触れており、「捜査は継続中だが実は私は既に犯人の情報を開示請求で手に入れている、犯人はこの本を興味本位で手に取っているかもしれないが良心の呵責があるなら名乗り出てほしい」などという記述がありましたが、この
「警察がモタモタしてる間に当職は自力で犯人を特定したナリよ」とでも言いたげな文には腹が立ちました
今回の件は完全な自業自得だとは重々承知しているのですが、成りすまし犯行時は匿名化してたのに、1週間後に凍結されてるアカウントに生IPでわざわざログインするとかおかしいと思わないのかと
(尊師的には開示に成功したことが重要でそれが真犯人かどうかはどうでもいいのかもしれませんが)
踏み台にされて無実の人が捕まった事件もあるので警察も多少は慎重に捜査するようになったのかもしれません

しばらくして警察が押収したPCやスマホを返しに来てくれました
郵送でもいいのにと思ったのですが受領のサインと引き換えにしないといけないのですかね
端末を解析したが当職が成りすましツイートをした証拠は出てこなかったので、当職は容疑者から外れたとのことでした
犯人は匿名化していたということで特定不能ということで終わるかもといったことを言っていたような記憶があります

尊師に訴訟を起こされた時のために、捜査の結果証拠はでなかったという証明書をくれないか聞いたところ、そういう書類はないが当職は犯人じゃなかったと話すことはできるかもとのことでした
尊師が炎上弁護士の中で既に犯人を特定していると書いているので不安だ、と話したところ刑事さんは尊師が本を出していたことは知らなかったようで驚いていました
「まあ唐澤先生が1人で騒いでいるだけだから・・」と同情するようなことを言ってくれました

しばらく経ちますが、あれ以来特に警察から連絡はなく、尊師からも訴訟は起こされておりません
警察から尊師に当職が被疑者から外れた旨の連絡があってとりやめたのか、いつも通り開示したかっただけなのか分かりませんが・・
ちょっと前にカラケーにおいて成りすまし犯が開示されていた、と平成29年(ワ)31702号が話題になっていましたが、当職のもとに「訴訟負けちゃったから契約情報開示するね」とプロバイダから連絡が来たのは28602号の1件のみなので、この31702号で開示されたのは当職とは別の人かもしれません
当職が開示された28602号の判決文を見ようとしたのですが、D1lawなどのデータベースに収録されていないようで、東京地裁まで見にいかねばなりませんでした
地裁の記録閲覧室で当職は利害関係人だと言って受付してしまったので証明する書類を出したりなど多少手続きが面倒でしたが無事閲覧することができました
まず訴状を見たところ、原告代理人にはがっ君、山々コンビ含め22人もの弁護士が名を連ねておりました
有名どころでは清水陽平さんでしょうか
ただ実際に口頭弁論や弁論準備手続きに顔を出していたのは以下の5人のようです
がっ君、中尾清孝、石川直紀、服部毅、阿部克臣
訴状の内容はまあ、一般的な開示請求を要求するものだったと思います

プロバイダの弁護士が出した答弁書もあり、当職が特に触れなかったアイデンティティ権に触れていたり、当職の小学生のような反論文を法的な文書に落とし込んでくれていて申し訳ない気持ちになりました

いよいよ判決文を読んだところ、プロバイダが「ログイン時IPは権利侵害がなされた時の発信者情報じゃないから開示請求の対象にはならない」と主張していましたが裁判官に「プロ責法4条1項の発信者の特定に資する情報に当たる」と言われてしまっていました
やっぱ犯人のアカウントにログインしてしまったらもうアウトみたいですね

「ログインしただけで投稿はしてない」の主張に対しては、カラケーにパスワードが載っていたこと、当職のアクセスの前にTor、プロキシサーバーを利用したログインがあったことは事実として認められていました
ただまあやっぱ犯人と疑われるかもだし一般人は怪しいアカウントにログインまではしないよね、ということで当職が成りすましツイートの発信者と推認されるという判断でした
あとプロバイダに出した反論文で「開示されて損害賠償請求されると弁護士費用かかるし時間のムダになるからダルい、なので開示は拒否するゥ」といったことも書いていたのですが、それに対する「原告も開示を受けていきなり訴訟したりはせずまずは訴訟外で接触を図るのが普通、被告が犯人じゃなかったとしても犯人と疑われるようなことをした落ち度は重大なのだからちゃんと原告に説明しなさい」という割りと真っ当なたしなめで判決文がシメられていました
ただ、尊師は地裁に提出した陳述書で「特定の上、損害賠償請求する」と明言していたんですがね・・(後述)

あとは尊師が提出した書類で興味深かったところをいくつか

・訴状で弁護士に対する業務妨害に触れるにあたって証拠として提出されたガンジョンジョンの弁制重挑のプリントアウト
この宣言がなされて数年経ちますが尊師は未だに頼りにしているようです

・東京地裁宛の陳述書(尊師の直筆サイン付き)
「私としては、今後、このような行為をして発信者を特定の上、損害賠償請求等法的手段をとっていくつもりです。発信者を特定の上、警告を発しない限り、また同じことをされる恐れがあり、現在は、日々おびえて暮らしています。」(原文ママ)

梅本裁判官「原告が発信者情報の開示を受けた場合に、いきなり訴訟的することは考えにくく、まずは訴訟外で接触を図るのが常識的」(判決文より)

・プロバイダに口頭弁論ではなく弁論準備手続きを求める上申書
「当職は業務妨害や殺害予告をされており、警察の保護対象になっている状態である。過去には法廷で盗撮されてしまった。このような状況下ではボールペンなども凶器となり、刑事事件が発生しかねないので危ない」といったことが書かれてました

「ボールペンで刺されるかも知れないナリ!」とまで言い出してしまうほど法廷オフを恐れているようです
尊師の要望が通ったようで、初回と最後以外は非公開である弁論準備手続きで進行したようでした
今後も法廷オフは難しくなるかもしれません

興味ある方は東京地裁の記録閲覧室で平成29年(ワ)28602号の閲覧を申請してみて下さい
(普段は資料が倉庫にあるようなので閲覧できるのは翌日以降になるかもしれません)

報告は以上になります

2020年7月16日、開示された教徒がスバケーに再臨し、判決文などを開示した[17]。2019年に開示した経緯と共通する内容であるが、尊師の陳述書に手書きされた住所氏名悪筆さが話題になった。

出典・註釈

関連項目


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