マヨケーがポアされたため、現在はロシケーがメインとなっています。

「ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～(電子書籍)」の版間の差分

提供：唐澤貴洋Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
>Ostrich
編集の要約なし
>吉田陶平
(注釈を追加)
 
(12人の利用者による、間の49版が非表示)
1行目: 1行目:
'''ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～'''(えるじーびーてぃー げんろんをはかいするものたち)とは、[[三田国際学園]]の学園長[[大橋清貫(新時代教育研究所)|大橋清貫]]が[[Amazon Kindle]]で出版したとされている電子書籍である。'''全文は{{archive|http://txti.es/b07xrvjt9t|https://archive.vn/jpsvE|こちら}}'''
{{DMCAafter|{{archive|https://lumendatabase.org/notices/20070191|https://archive.vn/xxf8b|2020年2月10日のCourt Order}}}}
'''ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～'''(えるじーびーてぃー げんろんをはかいするものたち)とは、[[三田国際学園]]の学園長[[大橋清貫(新時代教育研究所)|大橋清貫]]が[[Amazon Kindle]]で出版したとされた電子書籍である(実際の執筆者については[[#執筆者の謎|後述]])。'''全文は[[ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～/本文|こちら]]'''<ref>{{archive|https://txti.es/b07xrvjt9t|https://archive.vn/jpsvE|txti.esにあるコピー}}</ref>
[[ファイル:LGBToohashi.jpg|250px|サムネイル|右|表紙]]


== 概要 ==
== 概要 ==
Amazon.comによると、著者は大橋清貫、9月10日出版、紙の本の長さは35ページに相当し、価格は270円。書籍を無料で読むことのできるサービス「Kindle Unlimited」の対象になっていた<ref>{{archive|https://www.amazon.co.jp/dp/B07XRVJT9T/|https://archive.vn/RiXUA|Amazon.co.jp： ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～ eBook: 大橋 清貫: Kindleストア}}</ref>。10月8日に販売ページが削除され購入できない。
Amazon.comによると、著者は大橋清貫、2019年9月10日出版、紙の本の長さは35ページに相当し、価格は税込270円<ref>10/7までは価格が税込350円だったようである。{{archive|https://www.amazon.co.jp/dp/B07XRVJT9T/|https://archive.vn/nXqWm|350円の時の魚拓|nolink=1}}</ref>。書籍を無料で読むことのできるサービス「Kindle Unlimited」の対象になっていた<ref>{{archive|https://www.amazon.co.jp/dp/B07XRVJT9T/|https://archive.vn/BaVFG|Amazon.co.jp： ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～ eBook: 大橋 清貫: Kindleストア}}</ref>。10月8日に販売ページが削除され購入できない。


内容は上記の全文へのリンクから確認できるが{{wpl|新潮45}}の事件などを引き合いに出し一貫して{{wpl|LGBT}}を批判する内容である。
内容についての意見は読者に委ねるが(上に全文へのリンクあり)、本書は一貫して{{wpl|新潮45}}の事件などを引き合いに出しつつ{{wpl|LGBT}}を攻撃するものである。


== 恒心教徒への発覚 ==
== 恒心教徒への発覚 ==
2019年10月3日、すでに2度スパム扱いで削除されていたWikipediaの大橋清貫の記事が再作成される<ref>{{archive|1=https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%A4%A7%E6%A9%8B%E6%B8%85%E8%B2%AB&action=history|2=https://archive.vn/8C62W|3=「大橋清貫」の変更履歴 - Wikipedia}}</ref>。
{{See also|大橋清貫(新時代教育研究所)#さらなる火消し疑惑}}
2019年10月3日、すでに2度スパム扱いで削除されていた[[Wikipedia]]の大橋清貫の記事が「{{wpl|特別:投稿記録/村上靖二|利用者:村上靖二}}」によって再作成される<ref>{{archive|1=https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%A4%A7%E6%A9%8B%E6%B8%85%E8%B2%AB&action=history|2=https://archive.vn/8C62W|3=「大橋清貫」の変更履歴 - Wikipedia}}</ref>。なお、「村上靖二」はこれ以外の編集をしておらずグローバルロックされている<ref>{{archive|https://meta.wikimedia.org/wiki/Special:CentralAuth/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E9%9D%96%E4%BA%8C|https://archive.vn/1LGP4|Global account information for 村上靖二 - Meta}}</ref>。


これは2日後に発見され教徒たちの呆れるところとなるのだったが、以前の記事にはなかった『ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～』という本を出版しているという記載に注目が集まった。
これは2日後に発見され、またもや[[サジェスト汚染]]対策にWikipedia記事を復活させようとしているのかと教徒たちの呆れるところとなるのだったが、以前の記事にはなかった『ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～』という本を出版しているという記載に注目が集まった。


そして無料サンプルに含まれていた一部分の文章、さらには全文が[[カラケー|掲示板]]に開示される。男性は働き女性は家にいるものだという決め付けなどが前時代的な価値観だと批判され、教徒が行っていた[[大橋清貫(新時代教育研究所)/サジェスト汚染|サジェスト汚染]]など吹き飛ばすようなとんでもない爆弾を自ら投下してしまったのかと驚きの声が上がった<ref>{{archive|https://sayedandsayed.com/test/read.cgi/43044/1557658186/519-|https://archive.vn/nXPXR|当時のスバケー大橋清貫スレの様子}}</ref>。
すぐに無料サンプルに含まれていた一部分の文章、さらには全文が[[カラケー|掲示板]]に開示される。特定の政治的意見を持たない恒心教徒にとってもあんまりな内容から、掲示板内では大橋清貫の悪評隠蔽への対抗措置としてかねてより細々と行われていた[[大橋清貫(新時代教育研究所)/サジェスト汚染|Google検索結果への攻撃]]など吹き飛ばすような自爆行為をしてしまったのかと驚きの声が上がった<ref>{{archive|https://ensaimada.xyz/test/read.cgi/kodak/1557658186/519-|https://archive.vn/nXPXR|当時のスバケー大橋清貫スレの様子}}</ref>。


一方[[Kindle路線]]を知る教徒たちの中にはこの時点で偽物ではないかと疑う意見が存在した。
'''つまりまだこの時点では大橋清貫の自著だと認知されていたということである。'''
 
一方[[Kindle路線|Kindleなりすまし出版法]]を知る教徒たちの中には別人が成りすました偽書ではないかと疑う意見も当初から存在した。


== 外部への拡散 ==
== 外部への拡散 ==
教徒に取り沙汰されるのに引き続いて、[[ハセカラ騒動]]とは無縁の人物からもこの書の問題点が指摘されるようになる。
教徒に取り沙汰されるのに引き続いて、[[非ワ|ハセカラ騒動とは無縁の人物]]からもこの書の問題点が指摘されるようになる。
 
教育に関心ある者の一部に、「グローバル教育を推し進める三田国際学園の学園長として著名な大橋清貫が実はマイノリティへの差別的思想を持っていた」として事態は拡散。
 
LGBTなどへの酷い中傷だとして激昂した人物がTogetterにまとめを作成する<ref>{{archive|https://togetter.com/li/1413891|https://archive.vn/VsmgE|【衝撃】グローバル教育トップの三田国際学園中学校「LGBTは病気」「発達障害は子育ての失敗」「同性愛を告白した生徒を3度呼び出し指導」など学園長の差別主義が酷すぎる件 - Togetter}}</ref>などTwitterを中心に燃え広がっていく。またLGBTと共に、発達障害者やうつ病の患者を攻撃している点も非難された<ref>{{archive|https://ensaimada.xyz/test/read.cgi/kodak/1557658186/607|https://archive.vn/zNlmd|スバケー 大橋清貫スレ綜合 >>607}}</ref><ref>{{archive|https://web.archive.org/web/20191007032950/https://anond.hatelabo.jp/20191007114702|https://archive.vn/8U95q|はてな匿名ダイアリー 有名私立校学園長がLGBTを「現実逃避依存症」と批判}}</ref>。
 
ここで、先のTogetterまとめを作成した人物がなりすまし出版だという意見を受け<ref>{{archive|https://mobile.twitter.com/toshimasaota/status/1181024457617367040|https://archive.vn/LM51i|Twitter @toshimasaotaと@schooljyukenのツイート}}</ref>三田国際学園に問い合わせたところ本について承知していないという回答を得る<ref>{{archive|http://twitter.com/schooljyuken/status/1181039757830148096|https://archive.vn/6vQrx|Twitter @schooljyukenのツイート}}</ref>。大橋清貫が執筆したものでないとしてまとめは削除された。これは恒心教徒にも影響を与えてやっぱりなりすましではないかという説が掲示板上で強くなる要因ともなった。
 
この一件の後には三田国際学園の公式サイト<ref>本来は学園運営のためのものである公式サイトをいくら学園長とはいえ関係者の個人的な騒動に対する釈明の場として用いるのはいかがなものか。</ref>でも大橋清貫が出版したかについて遠回しに否定するような、「(本当に大橋が出版した本を紹介しながら)それ以外の著書は一切ございません。」という文章が掲載された<ref>{{archive|1=http://www.mita-is.ed.jp/news/detail.html?id=1429|2=https://archive.vn/4DYO2|3=図書館だより｜三田国際学園中学校・高等学校}}</ref>。また、新時代教育研究所のお知らせも更新されて三田国際学園のサイトとは打って変わった直接的な表現でなりすまし本出版者やネット上の書き込みについて司法上の手続きを進めると告知されている<ref>{{archive|http://www.shinjidaikyouiku.com/news|https://archive.vn/h1qKS|一般財団法人新時代教育研究所 - お知らせ}}</ref>。
 
==報道==
8日にはJ-CASTニュースより事実無根のなりすましであり、[[国営セコム|捜査当局]]に相談中である旨のニュースが報じられた<ref>{{archive|https://www.j-cast.com/2019/10/08369535.html|https://archive.vn/tUuPf|著名学園長かたって「LGBT差別」本　学校・当人側「事実無根。捜査当局に相談」 : J-CASTニュース}}、{{archive|1=https://www.j-cast.com/2019/10/08369535.html?p=2|2=https://archive.vn/qtMIO|3=2ページ目}}</ref>。
 
同日TBSの番組「Nスタ」においても全国ニュースとなる<ref>{{archive|https://www.mbs.jp/news/zenkokunews/20191008/3798460.shtml|https://archive.vn/X1Bne|“成りすまし”で電子書籍、ＬＧＢＴ“差別”アマゾンで販売 | MBS 全国のニュース}}</ref><ref>{{archive|https://twitter.com/JobRainbow/status/1181510035064537089|https://archive.vn/2uCWv|@JobRainbowのツイート}}</ref><ref>{{archive|https://jobrainbow.jp/magazine/news/comment-tbs-coo/|https://archive.vn/JYbhl|JobRainbow 当社COO星 真梨子がTBSニュースで「なりすまし」書籍にコメント}}</ref>など騒動は大きな[[恒心|影響を社会に与えている]]。
 
これらの報道について大橋清貫側はなりすまし行為については怒りのコメントを発する一方、本書に著されたLGBTや発達障害などに対する攻撃に抗議することはなく、「我が身がかわいいだけなのか」と教育者としての器を問う者も現れ<ref>{{archive|https://twitter.com/H1SAB4hDzH97iDa/status/1182345246685814784|https://archive.vn/QWJxb|@H1SAB4hDzH97iDaのツイート}}</ref>、ニュース内で「大橋清貫」「三田国際学園」「新時代教育研究所」といった具体的な名称が記載されていないという不可解さは訝しみを招くなど様々な反響があった。
 
==裁判==
司法上の手続きを進めるとの告知どおり、この事件に関し少なくとも7件の裁判が起こされていることが知られている。
 
一般財団法人新時代教育研究所のお知らせによると、2019年10月8日に出品者の発信者情報開示の仮処分を求める提訴がなされ、11月7日に認容されている<ref>{{archive|http://shinjidaikyouiku.com/%e5%bd%93%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%89%80%e4%bb%a3%e8%a1%a8%e5%a4%a7%e6%a9%8b%e6%b8%85%e8%b2%ab%e3%81%ae%e5%90%8d%e5%89%8d%e3%82%92%e7%84%a1%e6%96%ad%e3%81%a7%e4%bd%bf%e7%94%a8%e3%81%97%e3%81%9f%e3%80%8c/|https://archive.ph/G7aTp|当研究所代表大橋清貫の名前を無断で使用した「なりすまし書籍」について、Amazon社に対して、当該書籍情報の削除と出品者の発信者情報の開示を求める仮処分を求めて東京地裁に提訴した件につきまして {{!}} 一般財団法人新時代教育研究所}}</ref>。当記事などへの検索結果からの削除を命じる令和元年(ヨ)第3310号についても認容されたが<ref>[[:ファイル:大橋CourtOrder20200210-1.png]]</ref>、引き換えに[[大橋清貫#住所特定|自宅住所の流出]]を招いている。
 
また、[[大橋清貫(新時代教育研究所)#インターエデュ|インターエデュに書籍の販売ページのリンクを掲載した投稿者の開示を求める訴訟]]の存在も明らかになった。これは一審の[[東京地方裁判所令和元年（ワ）第３３５３３号‎‎|令和元年（ワ）第33533号]]で大橋清貫が敗訴している<ref>{{archive|https://ensaimada.xyz/test/read.cgi/43044/1616431273/227|https://archive.ph/eIzN9|【唐澤貴洋殺す】雑談★10【40298箱】 >>227}} - マヨケー</ref>。結果は未だ不明であるが、これを不服とした控訴の令和2年（ネ）第3581号が提起され、2021年3月25日に判決言い渡しされたとの報告が上がっている<ref>{{archive|https://ensaimada.xyz/test/read.cgi/43044/1616431273/144|https://archive.ph/OHo14|【唐澤貴洋殺す】雑談★10【40298箱】 >>144}} - マヨケー</ref><ref>{{archive|https://ensaimada.xyz/test/read.cgi/43044/1616431273/154|https://archive.ph/DQwu8|【唐澤貴洋殺す】雑談★10【40298箱】 >>154}} - マヨケー</ref>。


グローバル教育を推し進める三田国際学園の学園長として著名な大橋清貫が実はマイノリティへの差別的思想を持っていたとして事態は拡散。
他に大橋清貫がAmazon社を相手取って起こした訴訟として、令和2年（ワ）第1664号<ref>{{archive|https://ensaimada.xyz/test/read.cgi/43044/1608000357/387|https://archive.ph/ZHPRE|雑談★4【悲劇のチャンピオンズカップ クリソベリル】 >>387}} - マヨケー</ref>と令和2年（ワ）第24691号<ref>{{archive|https://ensaimada.xyz/test/read.cgi/43044/1620530844/582|https://archive.ph/R3Tbn|【唐澤貴洋殺す】雑談★13【怒鳴って何が伝わるのでしょうか。】 >>582}} - マヨケー</ref>の存在の報告がある。令和2年（ワ）第1664号についてはD1-Lawに棄却と掲載されたことを知らせる投稿があった<ref>{{archive|https://inter-concierge.net/test/read.cgi/novogara/1612421529/109|https://archive.ph/1EPTe|大橋清貫追求スレ >>109}} - ノヒケー</ref>。


LGBTなどへの酷い中傷に激昂した人物がTogetterにまとめを作成する<ref>{{archive|https://togetter.com/li/1413891|https://archive.vn/VsmgE|【衝撃】グローバル教育トップの三田国際学園中学校「LGBTは病気」「発達障害は子育ての失敗」「同性愛を告白した生徒を3度呼び出し指導」など学園長の差別主義が酷すぎる件 - Togetter}}</ref>など燃え広がっていく。
2021年12月20日にはYouTuber[[山口三尊]]の動画により、[[なぜ三田国際学園は狙われたのか ～大橋清貫氏ＬＧＢＴ差別本騒動を考える～]]に関する裁判2件の詳細が判明した<ref>{{archive|https://youtu.be/asARTwi3djc|https://archive.vn/QwWLW|12203三田国際みたび訴え}} - YouTube</ref>。


またLGBTとは別に、発達障害者を「子育ての失敗」扱いしたり、うつ病の患者を「怠け」扱いしたりしている点も非難された<ref>{{archive|https://sayedandsayed.com/test/read.cgi/43044/1557658186/607|https://archive.vn/zNlmd|スバケー 大橋清貫スレ綜合 >>607}}</ref><ref>{{archive|https://web.archive.org/web/20191007032950/https://anond.hatelabo.jp/20191007114702|https://archive.vn/8U95q|はてな匿名ダイアリー 有名私立校学園長がLGBTを「現実逃避依存症」と批判}}</ref>。
===一覧===
以下原告はすべて大橋清貫。


ここで、先のTogetterまとめを作成した人物がなりすまし出版だという意見を受け<ref>{{archive|https://mobile.twitter.com/toshimasaota/status/1181024457617367040|https://archive.fo/LM51i|Twitter @toshimasaotaと@schooljyukenのツイート}}</ref>三田国際学園に問い合わせたところ本について承知していないという回答を得る<ref>{{archive|http://twitter.com/schooljyuken/status/1181039757830148096|https://archive.fo/6vQrx|Twitter @schooljyukenのツイート}}</ref>。大橋清貫が執筆したものでないとしてまとめは削除された。これは恒心教徒にも影響を与えてやっぱりなりすましではないかという説が掲示板上で強くなる要因となる。
{| class="wikitable"
|+出版事件に関する裁判
|-
! style="width:15%; " |事件番号
! style="width:20%; " |被告
! style="width:10%; " |結果
! style="width:55%; " |概要
|-
|令和元年（ヨ）第3217号||Amazon社||認容||令和2年（ワ）第1664号より事件番号判明。本を出版した教徒の開示。大橋清貫の訴えが認容された。
|-
|令和元年（ヨ）第3310号||Google||認容||本文未開示。Lumenより発掘<ref>{{archive|https://lumendatabase.org/notices/20070191|https://archive.vn/xxf8b|2020年2月10日のCourt Order}}</ref>。当記事など本書籍に言及するページ含む多数のサイトについて検索結果からの[[DMCA|削除が命じられる]]。大橋の住所特定の原因となった。
|-
|[[東京地方裁判所令和元年（ワ）第３３５３３号|令和元年(ワ)第33533号]]||プロバイダ||棄却||書籍販売ページへのリンクを貼り紹介した行為が名誉毀損に当たるか争われた。投稿者は大橋の本と信じ公益目的で投稿した可能性が否定できないと認定され大橋は敗訴した。
|-
|令和2年（ネ）第3581号||プロバイダ||不明||本文未開示。上記令和元年(ワ)第33533号の控訴審。
|-
|令和2年（ワ）第1664号||アマゾンジャパン合同会社||棄却||[[なぜ三田国際学園は狙われたのか ～大橋清貫氏ＬＧＢＴ差別本騒動を考える～]]と損害賠償[[30万|30万円]]を求めたが削除と当書籍の管理者は、アマゾンサービシーズインターナショナルLLCであるとして敗訴。
|-
|令和2年（ワ）第24691号||アマゾン サービシズ インターナショナル インク||認容||カラケーへの報告で存在は知られていたが詳細はさんそんの動画より判明。上記第1664号の訴え直しといえる裁判。Amazon側弁護士欠席のため勝訴。
|-
|令和3年(ネ)第3499号||アマゾン サービシズ インターナショナル インク|| ||令和2年（ワ）第24691号の控訴審。Amazon側が控訴。2022年2月2日13:15～東京高裁で判決予定
|}


この一件の後には三田国際学園の公式サイトでも大橋清貫が出版したかについて遠回しに否定するような声明が掲載された<ref>{{archive|1=http://www.mita-is.ed.jp/news/detail.html?id=1429|2=https://archive.vn/4DYO2|3=図書館だより｜三田国際学園中学校・高等学校}}</ref>。また、新時代教育研究所のお知らせも更新されて三田国際学園のサイトとは打って変わった直接的な表現でなりすまし本出版者やネット上の書き込みについて司法上の手続きを進めると告知されている<ref>{{archive|http://www.shinjidaikyouiku.com/news|https://archive.vn/h1qKS|一般財団法人新時代教育研究所 - お知らせ}}</ref>。
==執筆者の謎==
本著は大橋の著作ではなく、恒心教徒がなりすまして書いた偽書である。


== 報道 ==
2017年の7月頃から恒心教では[[Kindle路線]]が興り、[[Tor|匿名]]を維持しながらAmazon Kindleでなりすまし本を出版する手口が確立しており、この本もそれを利用して出版された一冊であると推測される。
8日にはJ-CASTニュースより事実無根のなりすましであり、[[国営セコム|捜査当局]]に相談中である旨のニュースが報じられた。<ref>{{archive|https://www.j-cast.com/2019/10/08369535.html|https://archive.vn/tUuPf|著名学園長かたって「LGBT差別」本　学校・当人側「事実無根。捜査当局に相談」 : J-CASTニュース}}、{{archive|1=https://www.j-cast.com/2019/10/08369535.html?p=2|2=https://archive.vn/qtMIO|3=2ページ目}}</ref>


同日TBSの番組「Nスタ」においても全国ニュースとなる<ref>{{archive|https://www.mbs.jp/news/zenkokunews/20191008/3798460.shtml|https://archive.vn/X1Bne|“成りすまし”で電子書籍、ＬＧＢＴ“差別”アマゾンで販売 | MBS 全国のニュース}}</ref><ref>{{archive|https://twitter.com/JobRainbow/status/1181510035064537089|https://archive.vn/2uCWv|@JobRainbowのツイート}}</ref>など騒動は大きな[[恒心]]となっている。
===考察の経緯===
10月8日の騒動当初は錯綜した状況の中でなりすまし説・本人説を中心に様々な説が提示されてきた。犯人であることを証明した書き込みがなされるのも12月になってからのことで長期間現れなかったことも謎が謎を呼ぶ一因となっていた。


これらの報道について大橋清貫側はなりすまし行為については怒りのコメントを発する一方、本書に著されたLGBTや発達障害などへの差別的主張に抗議することはなく、我が身がかわいいだけなのかと教育者としての器を問う者も現れ、ニュース内で「大橋清貫」「三田国際学園」「新時代教育研究所」といった具体的な名称が記載されていないという不可解さは訝しみを招くなど様々な反響があった。
まず、内容がLGBTのみならずうつ病・発達障害をも非難するものであり、炎上が容易に予想されることや、大橋の過去の著作はすべて教育関係のものであることから、なりすましが疑われた。他にも、35ページ<ref>[[Kindle路線]]のうち、唯一生き残っている「ハセ学」が34ページ相当であることから、Amazonの削除ラインを探るための分量設定とも考えられる。</ref>と一般書としては非常に短いこと、出版社を経由しないAmazon Directから出版されていること、文中の「シンポジウム参加→安倍晋三との会食」について裏が取れないこと、カバーのデザインが他の大橋の著書とはかなり趣が異なり、素人が作成したと思われることもなりすまし説の根拠とされた。


== なりすましか否か ==
しかし、Kindle路線で出版された書籍の内容は掲示板のレスや当Wikiの記事のコピペがほとんどであり、新規に執筆された文章というのはほとんどなかった。その点この本はコピー元が今なおまったく見つかっていない。改行を乱用する・話が二転三転するといった[[尊師語録|尊文]]のような文章は見られず、新書程度の内容が35ページに渡って書き上げられており、経歴や時系列に明らかな誤りは無く、「女子学生が泣きながら駆け込んできた」「安倍晋三との会食」などエピソードが非常に具体的であったため、本人説も支持を集めた。即削除のリスクが高い<ref>[[GMOカラッキング事件]]以降Amazonの削除体制は非常に厳しくなっている。</ref>にも関わらず嫌がらせ目的で1から執筆されたとは考えにくかったこともあり、様々な憶測が飛び交った。
現在出揃っている情報において恒心教徒のなりすましが確定的と言える。


だが、10月8日は錯綜した状況の中でなりすまし説・本人説を中心に様々な説が提示されてきた。
なりすまし説と本人説の他に、大橋清貫の依頼を受けたSEO業者が都合の悪い検索結果を消すために出した本がかえって炎上しているという説も提示されていた<ref>{{archive|https://ensaimada.xyz/test/read.cgi/kodak/1557658186/614-615|https://archive.vn/c2siV|スバケー 大橋清貫スレ綜合 >>614-615}}</ref>。


2017年の7月頃から恒心教では[[Kindle路線]]が興り、[[Tor|匿名]]を維持しながらAmazon Kindleでなりすまし本を出版する手口が確立しており、この本もそれを利用して出版された一冊であると考えることができる。<br>
8日夜ついにAmazonの販売ページが削除されると、これをもって議論はなりすまし・偽書であることがほぼ確定したものとして、誰がなりすましたのかにシフトしていく。
また、内容がLGBTのみならず鬱病・発達障害をも非難するものであり、炎上が容易に予想されることや、大橋の過去の著作はすべて教育関係のものであることからも、なりすましが疑われる。<br>
他、35ページ<ref>[[Kindle路線]]のうち、唯一生き残っている「ハセ学」が34ページ相当であることから、amazonの削除ラインを探るための分量設定とも考えられる。</ref>と一般書としては非常に短いこと、出版社を経由しないAmazon Directから出版されていること、文中の「シンポジウム参加→安倍晋三との会食」について裏が取れないこと、カバーのデザインが他の大橋の著書とはかなり趣が異なることもなりすまし説の根拠とされる。<br>


一方、Kindle路線で出版された書籍の内容は掲示板のレスや当Wikiの記事のコピペがほとんどであり、新規に執筆された文章というのはほとんどなかった。その点この本はコピー元が今なおまったく見つかっていない。<br>
9日には'''本の一部の文章に[[尊師語録|恒心語録]]が含まれている'''ことが発見されて<ref>{{archive|https://ensaimada.xyz/test/read.cgi/kodak/1557658186/702|https://archive.vn/8wbbG|スバケー 大橋清貫スレ綜合 >>702}}</ref><ref>1章の「[[自然の理に反した行動には明日がない]]」<br>2章の「[[唐澤貴洋の卒アル開示事件|このままではAIDSはあっという間に世界を覆ってしまうのではないか]]」<br>4章の「[[鈴木康史#主な発言|恐ろしい監視が始まっている]]」<br>および「[[六実っ子|逃れられない状況でありのままの社会と出会う。自分の力で困難を克服する体験をする。いくつもの葛藤を経て大人へと成長する。]]」<br>タイトルの「言論を破壊するものたち」も「[[Faithbook#8月6日|悪いもの達]]」を意識していると思われる</ref>教徒説が大きく補強された。
改行を乱用する・話が二転三転するといった分量を稼ぐようなそぶりは全く見られず、しっかりとした内容が35ページに渡って書き上げられており、即削除のリスクが高い<ref>[[GMOカラッキング事件]]以降amazonの削除体制は非常に厳しくなっている。</ref>にも関わらず嫌がらせ目的で１から執筆するのは考えにくいものであった。<br>
また、経歴や時系列に明らかな誤りは無く、「女子学生が泣きながら駆け込んできた」「安倍晋三との会食」などエピソードが非常に具体的であるほか、大橋をメインの攻撃対象としていたのは過去の[[高橋嘉之]]くらいであり、教徒やその周囲が犯人であるとは思えず、論拠とされた。<br>


なりすまし説と本人説の他に、大橋清貫の依頼を受けたSEO業者が都合の悪い検索結果を消すために出した本がかえって炎上しているという説も提示されていた<ref>{{archive|https://sayedandsayed.com/test/read.cgi/43044/1557658186/614-615|https://archive.vn/c2siV|スバケー 大橋清貫スレ綜合 >>614-615}}</ref>。
一方、経歴・時系列の正確性やエピソードが非常に具体的であることから、大橋清貫やかつて務めた学園との関係が深い教育関係者の怨恨による犯行であるという説もある。なお、かつて大橋清貫を敵視していた人物として[[高橋嘉之]]がいる。


8日夜ついにamazonの販売ページが削除される。<br>
なお、同書をWikipediaに掲載した「村上靖二」は犯人と同一人物なのか、それともただの一般市民なのかという疑問は悪芋の口から語られぬままである。
これをもって議論はなりすましであることがほぼ確定したものとして誰がなりすましたのかにシフトしていく。<br>
犯人は教徒であるとする説もあるが、大橋をメインの攻撃対象とする路線はほとんど存在せず、関係者まで手を広げてもかつての[[高橋嘉之]]くらいしか存在しない。<br>
一説には、経歴・時系列の正確性やエピソードが非常に具体的であることから、大橋清貫やかつて務めた学園との関係が深い教育関係者の怨恨による犯行であるともされる。<br>
一方、Wikipediaへの掲載が大橋関係者と思われる編集者によるものであったことなどを根拠に、前述の報道も含めてすべて自作自演の本人説も完全消滅と言えないまま燻った。


9日には本の一部の文章に語録が含まれていることが発見されて<ref>{{archive|https://sayedandsayed.com/test/read.cgi/43044/1557658186/702|https://archive.vn/8wbbG|スバケー 大橋清貫スレ綜合 >>702}}</ref>教徒説が大きく補強された。
=== 確定===
同年12月7日に、本書の発信者情報開示にかかる意見照会書回答書が開示され、教徒のなりすましであることが確定<ref>{{archive|https://ensaimada.xyz/test/read.cgi/kodak/1574914538/946|https://archive.vn/HQRuq|スバケー 【唐澤貴洋殺す】雑談★23【ゲリラ弁護士】 >>946}}</ref><ref>[[:ファイル:LGBT回答書.png|回答書画像]]</ref>。また、このなりすまし事件の解説と称して[[大橋清貫(新時代教育研究所)|大橋清貫]]の疑惑を告発する[[Amazon Kindle|電子書籍]]『[[なぜ三田国際学園は狙われたのか　～大橋清貫氏ＬＧＢＴ差別本騒動を考える～]]』も併せて出版された<ref>{{archive|https://ensaimada.xyz/test/read.cgi/kodak/1557658186/823|https://archive.vn/hUN0I|スバケー 大橋清貫スレ綜合 >>823}}</ref><ref>{{archive|https://www.amazon.co.jp/dp/B082DWKG7D/|https://archive.vn/tdl0v|Amazon.co.jp： なぜ三田国際学園は狙われたのか　～大橋清貫氏ＬＧＢＴ差別本騒動を考える～ eBook: 藤沢孝司: Kindleストア}}</ref><ref>{{archive|https://pastebin.com/uFeFchGL|https://archive.vn/xs3t9|全文}}</ref>。これはなりすまし事件で世間の興味を引きつつ告発本を流布させる二段構えを狙ったものと思われる。


== 関連項目 ==
==関連項目==
*[[ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～/本文]]
*[[大橋清貫(新時代教育研究所)|大橋清貫]]
*[[大橋清貫(新時代教育研究所)|大橋清貫]]
*[[大橋清貫(新時代教育研究所)/サジェスト汚染|大橋清貫/サジェスト汚染]] - 大橋清貫が当Wikiへ[[DMCA]]を用いた攻撃を仕掛けたために起こった恒心教徒の報復
*[[大橋清貫(新時代教育研究所)/サジェスト汚染|大橋清貫/サジェスト汚染]] - 大橋清貫が当Wikiへ[[DMCA]]を用いた攻撃を仕掛けたために起こった恒心教徒の報復
*[[Amazon Kindle]]
*[[Amazon Kindle]]
*[[ニッセ路線]]
*[[高速バス脱糞]] - [[ノヒケー]]に投稿された大橋バージョン<ref>{{Archive|https://inter-concierge.net/test/read.cgi/novogara/1625837166/|https://archive.vn/2qLz9|大橋清貫「ああああああああああああああ！！！」}}</ref>に、本著の内容を元にしたエピソードが入っている
*[[前園進也]] - LGBT問題に強い弁護士


== 外部リンク ==
==外部リンク ==
*{{archive|https://www.amazon.co.jp/dp/B07XRVJT9T/|https://archive.vn/RiXUA|Kindleストアの本書の販売ページ(現在削除済み)}}
*{{archive|https://www.amazon.co.jp/dp/B07XRVJT9T/|https://archive.vn/RiXUA|Kindleストアの本書の販売ページ(現在削除済み)}}
*[https://anonfiles.com/J448G475n9/_txt 本書のテキストデータダウンロード先]


== 出典・註釈 ==
==出典・註釈==
<references/>
<references />


{{恒心教が参加した事件・騒動}}
[[カテゴリ:事件]]
[[カテゴリ:事件]]
{{デフォルトソート:えるしいひいていいけんろんをはかいするものたち}}
{{デフォルトソート:えるしいひいていいけんろんをはかいするものたち}}
{{広告}}
{{広告}}

2024年8月16日 (金) 02:17時点における最新版

ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～(えるじーびーてぃー げんろんをはかいするものたち)とは、三田国際学園の学園長大橋清貫がAmazon Kindleで出版したとされた電子書籍である(実際の執筆者については後述)。全文はこちら[1]

表紙

概要

Amazon.comによると、著者は大橋清貫、2019年9月10日出版、紙の本の長さは35ページに相当し、価格は税込270円[2]。書籍を無料で読むことのできるサービス「Kindle Unlimited」の対象になっていた[3]。10月8日に販売ページが削除され購入できない。

内容についての意見は読者に委ねるが(上に全文へのリンクあり)、本書は一貫して新潮45の事件などを引き合いに出しつつLGBTを攻撃するものである。

恒心教徒への発覚

「大橋清貫(新時代教育研究所)#さらなる火消し疑惑」も参照。

2019年10月3日、すでに2度スパム扱いで削除されていたWikipediaの大橋清貫の記事が「利用者:村上靖二」によって再作成される[4]。なお、「村上靖二」はこれ以外の編集をしておらずグローバルロックされている[5]。

これは2日後に発見され、またもやサジェスト汚染対策にWikipedia記事を復活させようとしているのかと教徒たちの呆れるところとなるのだったが、以前の記事にはなかった『ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～』という本を出版しているという記載に注目が集まった。

すぐに無料サンプルに含まれていた一部分の文章、さらには全文が掲示板に開示される。特定の政治的意見を持たない恒心教徒にとってもあんまりな内容から、掲示板内では大橋清貫の悪評隠蔽への対抗措置としてかねてより細々と行われていたGoogle検索結果への攻撃など吹き飛ばすような自爆行為をしてしまったのかと驚きの声が上がった[6]。

つまりまだこの時点では大橋清貫の自著だと認知されていたということである。

一方Kindleなりすまし出版法を知る教徒たちの中には別人が成りすました偽書ではないかと疑う意見も当初から存在した。

外部への拡散

教徒に取り沙汰されるのに引き続いて、ハセカラ騒動とは無縁の人物からもこの書の問題点が指摘されるようになる。

教育に関心ある者の一部に、「グローバル教育を推し進める三田国際学園の学園長として著名な大橋清貫が実はマイノリティへの差別的思想を持っていた」として事態は拡散。

LGBTなどへの酷い中傷だとして激昂した人物がTogetterにまとめを作成する[7]などTwitterを中心に燃え広がっていく。またLGBTと共に、発達障害者やうつ病の患者を攻撃している点も非難された[8][9]。

ここで、先のTogetterまとめを作成した人物がなりすまし出版だという意見を受け[10]三田国際学園に問い合わせたところ本について承知していないという回答を得る[11]。大橋清貫が執筆したものでないとしてまとめは削除された。これは恒心教徒にも影響を与えてやっぱりなりすましではないかという説が掲示板上で強くなる要因ともなった。

この一件の後には三田国際学園の公式サイト[12]でも大橋清貫が出版したかについて遠回しに否定するような、「(本当に大橋が出版した本を紹介しながら)それ以外の著書は一切ございません。」という文章が掲載された[13]。また、新時代教育研究所のお知らせも更新されて三田国際学園のサイトとは打って変わった直接的な表現でなりすまし本出版者やネット上の書き込みについて司法上の手続きを進めると告知されている[14]。

報道

8日にはJ-CASTニュースより事実無根のなりすましであり、捜査当局に相談中である旨のニュースが報じられた[15]。

同日TBSの番組「Nスタ」においても全国ニュースとなる[16][17][18]など騒動は大きな影響を社会に与えている。

これらの報道について大橋清貫側はなりすまし行為については怒りのコメントを発する一方、本書に著されたLGBTや発達障害などに対する攻撃に抗議することはなく、「我が身がかわいいだけなのか」と教育者としての器を問う者も現れ[19]、ニュース内で「大橋清貫」「三田国際学園」「新時代教育研究所」といった具体的な名称が記載されていないという不可解さは訝しみを招くなど様々な反響があった。

裁判

司法上の手続きを進めるとの告知どおり、この事件に関し少なくとも7件の裁判が起こされていることが知られている。

一般財団法人新時代教育研究所のお知らせによると、2019年10月8日に出品者の発信者情報開示の仮処分を求める提訴がなされ、11月7日に認容されている[20]。当記事などへの検索結果からの削除を命じる令和元年(ヨ)第3310号についても認容されたが[21]、引き換えに自宅住所の流出を招いている。

また、インターエデュに書籍の販売ページのリンクを掲載した投稿者の開示を求める訴訟の存在も明らかになった。これは一審の令和元年（ワ）第33533号で大橋清貫が敗訴している[22]。結果は未だ不明であるが、これを不服とした控訴の令和2年（ネ）第3581号が提起され、2021年3月25日に判決言い渡しされたとの報告が上がっている[23][24]。

他に大橋清貫がAmazon社を相手取って起こした訴訟として、令和2年（ワ）第1664号[25]と令和2年（ワ）第24691号[26]の存在の報告がある。令和2年（ワ）第1664号についてはD1-Lawに棄却と掲載されたことを知らせる投稿があった[27]。

2021年12月20日にはYouTuber山口三尊の動画により、なぜ三田国際学園は狙われたのか ～大橋清貫氏ＬＧＢＴ差別本騒動を考える～に関する裁判2件の詳細が判明した[28]。

一覧

以下原告はすべて大橋清貫。

出版事件に関する裁判
事件番号 被告 結果 概要
令和元年（ヨ）第3217号 Amazon社 認容 令和2年（ワ）第1664号より事件番号判明。本を出版した教徒の開示。大橋清貫の訴えが認容された。
令和元年（ヨ）第3310号 Google 認容 本文未開示。Lumenより発掘[29]。当記事など本書籍に言及するページ含む多数のサイトについて検索結果からの削除が命じられる。大橋の住所特定の原因となった。
令和元年(ワ)第33533号 プロバイダ 棄却 書籍販売ページへのリンクを貼り紹介した行為が名誉毀損に当たるか争われた。投稿者は大橋の本と信じ公益目的で投稿した可能性が否定できないと認定され大橋は敗訴した。
令和2年（ネ）第3581号 プロバイダ 不明 本文未開示。上記令和元年(ワ)第33533号の控訴審。
令和2年（ワ）第1664号 アマゾンジャパン合同会社 棄却 なぜ三田国際学園は狙われたのか ～大橋清貫氏ＬＧＢＴ差別本騒動を考える～と損害賠償30万円を求めたが削除と当書籍の管理者は、アマゾンサービシーズインターナショナルLLCであるとして敗訴。
令和2年（ワ）第24691号 アマゾン サービシズ インターナショナル インク 認容 カラケーへの報告で存在は知られていたが詳細はさんそんの動画より判明。上記第1664号の訴え直しといえる裁判。Amazon側弁護士欠席のため勝訴。
令和3年(ネ)第3499号 アマゾン サービシズ インターナショナル インク 令和2年（ワ）第24691号の控訴審。Amazon側が控訴。2022年2月2日13:15～東京高裁で判決予定

執筆者の謎

本著は大橋の著作ではなく、恒心教徒がなりすまして書いた偽書である。

2017年の7月頃から恒心教ではKindle路線が興り、匿名を維持しながらAmazon Kindleでなりすまし本を出版する手口が確立しており、この本もそれを利用して出版された一冊であると推測される。

考察の経緯

10月8日の騒動当初は錯綜した状況の中でなりすまし説・本人説を中心に様々な説が提示されてきた。犯人であることを証明した書き込みがなされるのも12月になってからのことで長期間現れなかったことも謎が謎を呼ぶ一因となっていた。

まず、内容がLGBTのみならずうつ病・発達障害をも非難するものであり、炎上が容易に予想されることや、大橋の過去の著作はすべて教育関係のものであることから、なりすましが疑われた。他にも、35ページ[30]と一般書としては非常に短いこと、出版社を経由しないAmazon Directから出版されていること、文中の「シンポジウム参加→安倍晋三との会食」について裏が取れないこと、カバーのデザインが他の大橋の著書とはかなり趣が異なり、素人が作成したと思われることもなりすまし説の根拠とされた。

しかし、Kindle路線で出版された書籍の内容は掲示板のレスや当Wikiの記事のコピペがほとんどであり、新規に執筆された文章というのはほとんどなかった。その点この本はコピー元が今なおまったく見つかっていない。改行を乱用する・話が二転三転するといった尊文のような文章は見られず、新書程度の内容が35ページに渡って書き上げられており、経歴や時系列に明らかな誤りは無く、「女子学生が泣きながら駆け込んできた」「安倍晋三との会食」などエピソードが非常に具体的であったため、本人説も支持を集めた。即削除のリスクが高い[31]にも関わらず嫌がらせ目的で1から執筆されたとは考えにくかったこともあり、様々な憶測が飛び交った。

なりすまし説と本人説の他に、大橋清貫の依頼を受けたSEO業者が都合の悪い検索結果を消すために出した本がかえって炎上しているという説も提示されていた[32]。

8日夜ついにAmazonの販売ページが削除されると、これをもって議論はなりすまし・偽書であることがほぼ確定したものとして、誰がなりすましたのかにシフトしていく。

9日には本の一部の文章に恒心語録が含まれていることが発見されて[33][34]教徒説が大きく補強された。

一方、経歴・時系列の正確性やエピソードが非常に具体的であることから、大橋清貫やかつて務めた学園との関係が深い教育関係者の怨恨による犯行であるという説もある。なお、かつて大橋清貫を敵視していた人物として高橋嘉之がいる。

なお、同書をWikipediaに掲載した「村上靖二」は犯人と同一人物なのか、それともただの一般市民なのかという疑問は悪芋の口から語られぬままである。

確定

同年12月7日に、本書の発信者情報開示にかかる意見照会書回答書が開示され、教徒のなりすましであることが確定[35][36]。また、このなりすまし事件の解説と称して大橋清貫の疑惑を告発する電子書籍『なぜ三田国際学園は狙われたのか　～大橋清貫氏ＬＧＢＴ差別本騒動を考える～』も併せて出版された[37][38][39]。これはなりすまし事件で世間の興味を引きつつ告発本を流布させる二段構えを狙ったものと思われる。

関連項目

外部リンク

出典・註釈

  1. ↑ txti.esにあるコピー(魚拓)
  2. ↑ 10/7までは価格が税込350円だったようである。350円の時の魚拓( ​www.amazon.co.jp/dp/B07XRVJT9T/​ の魚拓)
  3. ↑ Amazon.co.jp： ＬＧＢＴ: ～言論を破壊するものたち～ eBook: 大橋 清貫: Kindleストア(魚拓)
  4. ↑ 「大橋清貫」の変更履歴 - Wikipedia(魚拓)
  5. ↑ Global account information for 村上靖二 - Meta(魚拓)
  6. ↑ 当時のスバケー大橋清貫スレの様子(魚拓)
  7. ↑ 【衝撃】グローバル教育トップの三田国際学園中学校「LGBTは病気」「発達障害は子育ての失敗」「同性愛を告白した生徒を3度呼び出し指導」など学園長の差別主義が酷すぎる件 - Togetter(魚拓)
  8. ↑ スバケー 大橋清貫スレ綜合 >>607(魚拓)
  9. ↑ はてな匿名ダイアリー 有名私立校学園長がLGBTを「現実逃避依存症」と批判(魚拓)
  10. ↑ Twitter @toshimasaotaと@schooljyukenのツイート(魚拓)
  11. ↑ Twitter @schooljyukenのツイート(魚拓)
  12. ↑ 本来は学園運営のためのものである公式サイトをいくら学園長とはいえ関係者の個人的な騒動に対する釈明の場として用いるのはいかがなものか。
  13. ↑ 図書館だより｜三田国際学園中学校・高等学校(魚拓)
  14. ↑ 一般財団法人新時代教育研究所 - お知らせ(魚拓)
  15. ↑ 著名学園長かたって「LGBT差別」本　学校・当人側「事実無根。捜査当局に相談」 : J-CASTニュース(魚拓)、2ページ目(魚拓)
  16. ↑ “成りすまし”で電子書籍、ＬＧＢＴ“差別”アマゾンで販売 (魚拓)
  17. ↑ @JobRainbowのツイート(魚拓)
  18. ↑ JobRainbow 当社COO星 真梨子がTBSニュースで「なりすまし」書籍にコメント(魚拓)
  19. ↑ @H1SAB4hDzH97iDaのツイート(魚拓)
  20. ↑ 当研究所代表大橋清貫の名前を無断で使用した「なりすまし書籍」について、Amazon社に対して、当該書籍情報の削除と出品者の発信者情報の開示を求める仮処分を求めて東京地裁に提訴した件につきまして | 一般財団法人新時代教育研究所(魚拓)
  21. ↑ ファイル:大橋CourtOrder20200210-1.png
  22. ↑ 【唐澤貴洋殺す】雑談★10【40298箱】 >>227(魚拓) - マヨケー
  23. ↑ 【唐澤貴洋殺す】雑談★10【40298箱】 >>144(魚拓) - マヨケー
  24. ↑ 【唐澤貴洋殺す】雑談★10【40298箱】 >>154(魚拓) - マヨケー
  25. ↑ 雑談★4【悲劇のチャンピオンズカップ クリソベリル】 >>387(魚拓) - マヨケー
  26. ↑ 【唐澤貴洋殺す】雑談★13【怒鳴って何が伝わるのでしょうか。】 >>582(魚拓) - マヨケー
  27. ↑ 大橋清貫追求スレ >>109(魚拓) - ノヒケー
  28. ↑ 12203三田国際みたび訴え(魚拓) - YouTube
  29. ↑ 2020年2月10日のCourt Order(魚拓)
  30. ↑ Kindle路線のうち、唯一生き残っている「ハセ学」が34ページ相当であることから、Amazonの削除ラインを探るための分量設定とも考えられる。
  31. ↑ GMOカラッキング事件以降Amazonの削除体制は非常に厳しくなっている。
  32. ↑ スバケー 大橋清貫スレ綜合 >>614-615(魚拓)
  33. ↑ スバケー 大橋清貫スレ綜合 >>702(魚拓)
  34. ↑ 1章の「自然の理に反した行動には明日がない」
    2章の「このままではAIDSはあっという間に世界を覆ってしまうのではないか」
    4章の「恐ろしい監視が始まっている」
    および「逃れられない状況でありのままの社会と出会う。自分の力で困難を克服する体験をする。いくつもの葛藤を経て大人へと成長する。」
    タイトルの「言論を破壊するものたち」も「悪いもの達」を意識していると思われる
  35. ↑ スバケー 【唐澤貴洋殺す】雑談★23【ゲリラ弁護士】 >>946(魚拓)
  36. ↑ 回答書画像
  37. ↑ スバケー 大橋清貫スレ綜合 >>823(魚拓)
  38. ↑ Amazon.co.jp： なぜ三田国際学園は狙われたのか　～大橋清貫氏ＬＧＢＴ差別本騒動を考える～ eBook: 藤沢孝司: Kindleストア(魚拓)
  39. ↑ 全文(魚拓)
  40. ↑ 大橋清貫「ああああああああああああああ！！！」(魚拓)
表・話・編・歴
恒心教が参加した事件・騒動
2012
2013
2014
2015
前半
後半
第14回MMD杯 | ココかわコンテスト騒動 | カッターナイフ表彰状事件 | クロス設立 | Twitter路線/0ChiakiによるTwitter乗っ取り路線 | ご尊顔開示 | 小関直哉特定 | ボカラン生放送占拠 | 艦これワンドロ騒動 | Googleマップ改竄 | 第二次玉音放送 | 安藤良太開示 | 同人作家連続炎上騒動 | Wikipedia侵攻/藤田拓也特定 | 法廷オフドタキャン | ご尊容開示 | 法廷画風イラスト拡散/黒田厚志 | Shin | よるけんま実況 | 0Chiaki逮捕 | 第15回MMD杯 | デンフェ | 表札、ペタッ！ｗ | けんまブーム | C88 | 空想大戦SSスレ侵攻 | ニセフェ | フェバ/マンチ/青シュヴィッツ/愛寿物流/ちばけんま乱交パーティー騒動 | 森園祐一（涼子P）特定 | コラボキャス路線 | BowlRoll騒動 | 安藤良太炎上 | 投書路線 | 良芋健一 | ハナミズキ騒動 | 偽造文書事件 | クソ弁護士オブザイヤー2015 | 爆弾三勇士書類送検/第三次玉音放送/弁制重挑 | K5騒動 | 加藤力特定 | ラッパのエール侵攻 | C89
2016
前半
後半
ピンフェ | リーダー・クルー | 第16回MMD杯 | 安藤良太出頭 | 事務所一派特定/藤原太一 | アルスマグナ騒動 | メガフェ | 聖遷（オランダヒルズ） | 第二次唐澤wiki閉鎖騒動 | 同時爆破予告事件/安藤良太逮捕 | ニコニコ大百科大量削除事件 | 山本祥平参画 | 第三次飴戦争 | ランフェ | チンフェ卒論発掘 | サイモントン療法協会 | 小学校時代の長谷川亮太まとめ | jpnumber編集合戦 | 安藤良太初公判 | 第一次・第二次法廷オフ | 尊指開示 | 河野家墓地開示/汚損/唐澤貴洋ニ告グ | 第四次飴戦争 | 第17回MMD杯 | 同時多発DDoS攻撃事件 | 岩間好一 | 森園祐一別垢特定 | お気持ち表明 | 渋戦争 | 情報ネットワーク法学会第16回研究大会 | ちくわ事件 | サヒケー陥落 | 山梨学院大講義/山日掲載
2017
前半
後半
2018
前半
後半
2019
前半
後半
新潟県警カラッキング事件 | 新・情報7DAYS ニュースキャスター | 週刊文春 | 論座 | 漫画サバイバル | 週刊実話 | 安藤良太脱恒発覚 | 兵庫県警ブラクラ摘発事件 | べえたくん特定 | 原田學植参画 | 藤原太一初の出廷 | TVerカラッキング事件 | 岡口基一と尊師のオフ会 | Engage玩具化 | そのツイート炎上します! | 逆転人生 | アマギフ裁判 | サイゾー再び | ニュポ武蔵小杉オフィス騒動 | 国セコラジコン路線 | 本当にあった笑える話 | 世界一受けたい授業 | 弁護士唐澤貴洋のCALL IN SHOW | デモけんま | ブツブツ鬼ヶ島特定 | プロトコル3世 | ちだい・立花騒動 | 幻の玉音放送/サタデーステーション | 大橋清貫なりすましLGBT本出版 | MMD杯ZERO2
2020
前半
後半
ゆゆうた・サウプロ騒動/ゆゆうた/サウプロ/ZEUS | 感染研カラッキング事件 | 尊師Twitter恒心再開 | ちばけんま猫開示 | 大橋清貫住所特定 | 2020年度N高等学校新入生オリエンテーション | 私の週間食卓日記 | サウプロ関係者攻撃路線/ゆゆうた信者攻撃路線/子共ラジコン | おっさんずラボ。/解散 | サウプロ解散/継続戦争 | インターネット権利侵害者の調査マニュアル | 大量ログボカラッキング&ユユッキング |飯塚軍攻撃路線/稲村純一 | カリフ殉教 | 俺嫌捏造スクショ事件 | ゆゆうた名義による連続爆破予告 | A・NA・TA for DREAM侵攻 | サウプロ第二次攻撃 | カラケー同時多発閉鎖騒動 | 福山紘基殉教/ゆゆうた実家誤認発覚/ゆゆうた騒動停戦 | 早稲田祭2020講演会 | 清水成駿さんに憧れるTK/競馬オフ | 尊師オリジナル曲（スタートライン）
2021
前半
後半
小津晶特定 | イヒケー管理人逮捕 | 町田力 | 尊師勝訴 | 降臨ショー質問箱 | 大橋山岡敗訴開示 | 似顔絵募集 | ウマ娘| 石渡貴洋実名告白 | 自由と正義3月号開示 | 国内ケー強制閉鎖 | 尊師宮迫の動画にゲスト出演 | ニヒケー閉鎖 | 法律事務所Steadinessグッズ販売 | インターネット上の扇動表現と発信者情報開示請求 | 福山紘基初公判/判決公判 | 柏原陽平/畔柳泰成 | 唐澤貴洋公職選挙法違反ツイート | 「インターネット上の二次的被害について学ぶ」 | 岡正晶最高裁判事就任決定 | 唐澤弁護士の法律相談チャンネル | wiki鯖落ち | 松戸市Vtuber騒動 | 岡正晶罷免運動 | カラケー同時スクリプト荒らし | 山本祥平新事務所設立 | ねそにゃ殉教 | 弁護士マップ侵攻 | 台湾連続爆破予告事件
2022
前半
後半
2022年の連続カラッキング | ヤバケー設立祭り | けいすけ開示 | 2022年の大量送付爆撃/お問合せフォームマン | カラケー同時多発乗っ取り事件 | テクノロジーと差別 | 田村祥一/長野英樹 | サイバー不正の世界的脅威と日本企業の現状 | 多磨霊園の河野家研究 | 弁護士が受けた100万回の殺害予告 | 菊地康太/小林尚通 | NFTオークション | 西田弁護士インタビュー | 立花孝志×スペシャルゲスト★トークショー2022 | 笠置泰平 | 尊師宮迫の動画に再度出演 | 法律相談チャンネル恒心停止 | ラヒケー横領騒動 | 長谷川祐太インスタ垢発掘 | エクシア事実追及/依頼人放置疑惑 | 計弁逮捕 | 田中一哉逆転勝訴/鈴木文刀 | 東谷に心酔/2度目の公職選挙法違反疑惑ツイート | 唐澤貴洋の茂み君晒し |投票所襲撃メール |立花の動画に尊師登場/2回目の登場 | 教徒による懲戒請求 | 星野悠樹 | グッド!モーニング | 一般社団法人城東スポーツクラブ | GC2アカウント開設 | 唐澤貴洋のドバイ渡航事件 | 選手の妻と同伴出勤 | 佐々木チワワ謁見 | 厚史の命日を間違える | アットキャドカラッキング事件 | 誹謗中傷質問ライブ | ランサムウェア営業中止 | 太組不二雄 | エンリケへの言及 | エクシア不法侵入疑惑 | 半グレ受任事件 | キャバけんま | 福永&藤吉&唐澤ライブ配信 | 蓬田治都逮捕 | 60期代のリーガルアドバイザーは誰か？
2023
前半
後半
2024
前半
後半
資料


「https://krsw-wiki.in/index.php?title=ＬＧＢＴ:_～言論を破壊するものたち～(電子書籍)&oldid=88131」から取得