第15回MMD杯

2016年9月13日 (火) 21:24時点における*>死後さばきにあうによる版 (see also 引数まとめ)

第15回MMD杯(だいじゅうごかいえむえむでぃーはい)とは、ニコニコ動画で2015年7月から9月にかけて行われた、フリーソフト「MikuMikuDance」(およびその派生ソフト)を使用した動画のマイリスト登録数を競う大会である。複数のテーマ内から参加者が好きなものを1つ選び、それに基づいて作った動画を予選(予告版)と 本選(完成版)の2回のラウンドで所定期間内に一斉に公開し合い、マイリスト登録数により算出する獲得ポイントを競い合うルールにより行われた。

概要

前回の大会ではご存じのように一般男性MMD動画が上位を独占し、弁護士唐澤 貴洋の名は一気にMMD杯参加者、ニコニコ動画視聴者に知れ渡ることとなった。また副次的な効果として、MMD杯内の問題を白日の下に曝け出して賛否両論を巻き起こし、MMD杯のあり方に一石を投じる事にもなった。

今回は工作で上位独占する事よりも純粋に作品を楽しむ事を目的とする教徒が多く、前大会からMMDを始めた教徒達が臥薪嘗胆の日々を経て技術を上げ作り上げた様々な動画が予選の段階で多数投稿され注目を集め、また恒心関係のモデルが実質一般男性モデルしかなかった前大会から今大会の間に主要人物モデルが作成されて大方が出揃った事もあり、ダンスPV、アクション、コメディ、ホラー等実に幅広いジャンルの作品が投稿され大いに盛り上がった。
今大会は前大会ほど尊師MMD含め全ジャンルにおいて大規模な工作はない状況であったが、それでも前大会より尊師の知名度が上がり教徒が増えた事や、教徒以外の住民にも純粋に作品の出来が評価され善戦した。

工作について

元々この大会はかなり前から工作が問題となっており「流石に前回のでルールを改善するだろう」と教徒も他の住民らからも思われていたが今年4月のテーマ発表時、なんと運営陣はルールをそのまま変えずに開催告知を行った。よって今年も工作が行われると予想されていた。

しかし上記のように今大会ではあまり工作には興味が無い教徒もおり、また「元々大会自体が工作だらけだったから核を落とす為にやったのであってまたやると他のジャンルと同じ事をすることになる[1]」と言う意見等が多発もあり反対する教徒が多く居た。

だが「もう『やめろ』と言ってもやめないしもう好き勝手やってどうぞ」という事になり結局は各教徒・工作員の判断に任せると言う事になった。 前回大規模工作を行ったダブルぬるぽは一転して「もうやらない」と何度も宣言[2]していたが、「MMD杯優勝出来るくらいにはアカウント数が復活した 」と言う工作をほのめかすような発言をする。しかし8月9日を境に今度は自殺をほのめかすような発言をし失踪。

予選において「生まれる」に5000マイリス積まれ盗んでいきました工作が行われた際にも彼の仕業という話は教徒間でもほぼ聞かれなかった。現在のニコニコでダブルぬるぽと彼の関係者以外はほとんど工作をしていない(と言うよりも規制で不可能)という事実が彼自身によって公表されるのは杯終了後のことであり、この時の教徒の認識は「前回同様複数の工作員が居る」というものであったためと思われる。

だが、本選中の8月17日に複数の尊師MMD動画が同時に工作されるが全てニコニコ側のシステムで無効化されるという一件[3]の後、本人とみられる人物がアサケーの芸術路線スレに度々出現し、工作をしているという発言を繰り返すようになった。

しかし、彼の「工作しない」宣言を受けたこともあって教徒の間では「今回はランキング順位より質を重視する」という声が多く聞かれ、「星に願いを」を初め9本の参加動画には2000~3000ほどのマイリス工作は行われたものの、他ジャンルの上位陣には大差をつけられ、部門賞はともかく前回のように優勝することはほぼ絶望視されていた。 「ダブルぬるぽが居ないから優勝はできない」という声も多々上がったが、彼自身は「杯全体の数値が低いため優勝は余裕」といった趣旨の発言を同スレ内でしている。[4]だが、前述の宣言によって彼をダブルぬるぽと認識するものはなく、いまいちスルーされたまま事態は進行していく。

その後ダブルぬるぽは雑談に混じったり、工作紹介動画に対してマイリスを積んだ後すぐに抜く[5]などして過ごし、マイリス投票も終盤にさしかかる。前回に比べると、なんJでもスレが立たないなど些か地味な進行だったせいもあってか、事態を正確に把握しない教徒も多く「(一応スレ内で複数回工作宣言はされているにも関わらず)工作はないから受賞はもう無理だ」というあきらめの声が聞かれるようになったが、8月29日には「工作をする準備はできている」と大きな行動をほのめかしている。

そして集計終了前日である8月30日には「生まれるを一位にする」と宣言。生まれる」が彼により1万マイリストを超える工作が行われ、更に艦これ・ネスカフェ東方MMD・刀剣乱舞・オリメカに対する容赦のない無差別逆工作[6]の結果、生まれるが1位になった他3本の尊師MMDが入賞することとなった。 また、マイリス投票終了直後にTwitterに現れ今大会も工作に介入した事を宣言した。

今回の杯は全ジャンル含めて自分以外工作していない」との発言から完全に彼の手のひらの上で行われた騒ぎであり、マイリス投票の価値そのものを前回以上に貶めた大会であったと言える。

大会の流れ

  • 日程
予選 7/17(金)21:00~7/20(月)21:00
予選投票 7/17(金)21:00~7/27(月)21:00
本選 8/14(金)21:00~8/17(月)21:00
本選投票 8/14(金)21:00~8/31(月)21:00
閉会式 9/5(土)21:00~ →機材トラブルにより9/6(日)21:00~に延期
  • 規模
予選動画数(前回比) 575(-31)
うち尊師MMD 31(正式には27)(+30,正式には+26)
本選動画数 803(-81)
うち尊師MMD 41(+25,正式には+26)
受賞尊師MMD数 5(-2)


開催期間中

前回同様に、一般男性MMDの大会からの排除を企む一部原住民によるタグ外し荒らしや大百科でのネガキャンや権利者通報等の嫌がらせや妨害工作が行われたものの、予選は順調に一般男性MMD作品「生まれる」が1位で集計終了を迎えた。ところが本選においては前述した0.3%ニキによる「工作しない」宣言や、教徒の間では「今回はランキング順位より質を重視する」という声が多かったことも在り、前項のように幾分かの工作は行われたがランキング上では振るわず、包皮民や一部の原住民から煽られる事態となってしまった。しかし集計終了前日になって「生まれる」が0.3%ニキにより1万マイリストを超える工作を行われた結果暫定優勝を果たし、後述する綜合優勝を獲得するに至った。 また本選開催中に杯運営のゴロゴロウ氏がブロマガにて「なんJを排除しても荒れるだけ」「工作は上客」といった趣の発言[7]を行い、一部原住民の非難を受けると共に一般男性MMDの容認を仄めかした。
「生まれる」が暫定優勝を果たしたことで、ニコニコ大百科掲示板は大荒れとなり、特に艦これに対しては前回同様に普段から艦これファンに対して反感を抱いているらん豚や艦これアンチ等の艦これへのネガキャンや対立煽りが激化した。

閉会式

閉会式・表彰は、9月5日20:30開場21:00開始でMMD杯のコミュニティで行われるはずだった。しかし、21:00になっても放送は開始されず[8]、黒画面のまま時間は過ぎていった。上部のニュース枠で、運営は動画の制作がギリギリであることを示唆しつつ、遅れる旨を表示していた。閉会式の視聴者はほぼなんJ民で、野球実況や住所コメントなどをしていた。追い出された一般会員向けに放送を中継していた原住民の無名Pは、遅刻はよくあること[9]だが、必ず放送するので大丈夫だとしつつ、MMD杯に関する持論を述べていた。

しかし、21:34頃、運営は機材トラブルを理由に放送の明日への延期を発表した。なんJ民は罵倒し、原住民も宣伝費用と時間を返せと炎上状態になった。

その後告知通り明日の21時に改めて開始、前回同様、生まれるを優勝させ上記の入賞ラインに入っていた3作品も順位通り入賞させると言った前回同様の無難な対応を行った、だがその3作品の賞名がやけに適当な感じが否めない事に不満を持つ教徒もいた模様[10]。その後の運営陣選抜による特別賞でも尊師作品の受賞は無し、このまま終わると思いきや選考委員賞でゲームクリエイターの飯田和敏氏が「生まれる」を高く称賛し受賞させるまさかの事態に。あくまでも工作の力を借りた入賞とは違い選考委員に純粋に作品を評価されたことに教徒は驚きを隠せず、賞を授与した飯田氏を絶賛した。

こうして尊師MMDが連覇し予想もしなかった選考委員賞受賞も果たし閉幕式は終了した。しかし会場では他のジャンルの作品を叩く行為や上記のように勝手に野球実況始める等マナーの悪い臭芋が目立ち[11] 、元々のなんJ民の風土から考えて仕方ないとは思いつつ、「原住民に本格的に嫌われて本当に大会に参加が出来なくなったり教徒以外が作った他モデルの使用を禁止されるかもしれない」と言う声や「これでは『(自分達から見て)萌えキャラがくっさいから』と言って作品を叩くのは『荒らしが作った作品だから』と言うだけで尊師MMDを叩いている一部の原住民と同じ事をやっている」と指摘する者も少なくなかった。

予選

予選 参加動画

【theme:一期一会】

【theme:F】

【theme:人生】

【theme:誤算】

【theme:月】

【theme:魔法陣】

【theme:囲碁】

本選

本選 参加動画

【theme:一期一会】

【theme:F】

【theme:人生】

【theme:誤算】

【theme:月】

【theme:魔法陣】

【theme:囲碁】

結果

生まれるが綜合優勝、飯田和敏賞を受賞。

他にテーマ賞として「星に願いを」が「破滅賞」、「カードキャプター」が「CC賞」、「Kind World War」が「対戦賞」を受賞した。

評価

文化庁メディア芸術祭審査員・飯田和敏選考委員

選考委員総評
【寸 評】
サムネとタイトルから「可愛らしくエロっぽく笑えるもの」のに注目していたのだけれど、まさかのこれ!毒にヤラレタ!

【総 評】
は、はっぴゃくさんッ?

この3年間、文化庁メディア芸術祭という催事で審査委員をしている。
その場では応募されたすべての作品と向き合うことを信条としてきた。
ゲームの場合、”おもしろさ”がピンと来るまで必ずプレイする。
なので9月と10月はほぼこの作業に没頭することになる。
その前哨戦として気楽に挑んだ、はじめての「MMD杯本選」だったのだが、何もかもが予想を超えていた。
量も質もネタの重層度も、何もかもがスゲェ……。どうしてこうなってる???

気をとりなおし、「選考」は気楽に行うべし、と、努めてリラックスし、適度な距離感を保ったまま、
動画群をテキトーに再生しながら、流し気味に眺めていたが、『生まれる』はそれを許さなかった。
刺さった。
「尊師」が主人公であることと(元ネタはニコニコ大百科(仮)で調べた)、
グロテスクな内容がどれほどリンクしているのかを考察するのは気が重くなるので保留するが、
『ヘルレイザー』を彷彿させるクリーチャーの魅力(合体もカッコイイよ)や、
呆気なく世界が崩壊してしまう抜けの良さは『回路』とも通じる乾いた情感がありやはり魅力的だ。
完成度が高く、確たる作品性が存在するまっとうなホラー作品として、迷いなく『生まれる』を選ぶ。

アナウンサー・吉田尚記選考委員

総評
あと、一生分CG化された弁護士さんを見た気がしますが、一緒に見てた10才の娘、並びに嫁の評判が抜群に悪いので、一切入ってません、すいません。

涼子P運営委員

ゴロゴロウのブロマガ「第15回MMD杯開催中ー!」
しかし一般男性。尊師と言われる動画、果たしてあたしを納得させるだけの動画なのでしょうか?
作るのは不得手ですけど見る目は肥えているつもりです。
そのあたしから見ても尊師動画と言われる物、まったくいい所が見えてきません。
あの人達はただ単に、杯をぶち壊したい。杯の邪魔をしたい。
工作だらけの杯にギャフンと言わせたい。ただそれだけなんです。
頑張って作りましたとか、受けは辞めて真面目に作りましたとか、そういうのがちっとも見えてこないのです。
中にはいい動画もあるのでしょうけど、木が大きすぎて森が見えないのですね。

註釈

  1. 過去には艦これジャンルが12回13回と連続で上位を独占している
  2. ただし「工作をしないのは一般男性MMD作品以外の作品が工作を自重した場合であって、前々回までのように再びMMD杯において大規模な工作合戦が展開された場合は再び一般男性MMD作品の工作を再開するつもり」という旨の発言をしていた
  3. アサケー
  4. 実際に優勝作品でもマイリスは1万8千程と第3回目以来、優勝作品のマイリス数が2万を切った
  5. アサケーのレス,レスその2
  6. 例としてはネスカフェの動画の数値推移を参照
  7. 第15回MMD杯開催中ー!:ゴロゴロウのブロマガ - ブロマガ
  8. 20:30から21:00までは遅刻組の動画や、本選開幕の時の動画などが流された
  9. 曰く、過去にはエンコードが間に合わないという事態も発生したこともあるらしい。
  10. 入賞した星に願いをは「破滅賞」、カードキャプターは「CC賞」、Kind World Warは「対戦賞」だった
  11. これは前回でもそうだったが
  12. 一度権利者削除されたため、初音ミク+タカヒロイド音源で再投稿

関連項目

外部リンク