オウム真理教
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基本資料 | |
名称 | オウム真理教 |
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別名・通称 | オウム、前団体 |
分類 | 宗教法人 |
代表者 | 麻原彰晃(本名松本智津夫)旧尊師 |
設立年 | 1987年8月29日 |
騒動との関連 | 恒心教の派生元 |
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関係団体 | |
オウム真理教(おうむしんりきょう)とは、麻原彰晃旧尊師が設立した新興宗教団体である。恒心教の派生元とされる。
概要
麻原旧尊師が運営していたヨガ教室「オウム神仙の会」を母体に1987年に設立された宗教団体[1]。当時の新宗教ブームや世紀末思想、バブルの最盛期とその崩壊と言った社会情勢を背景に次々と信者数を増やし、最盛期は一万人以上の信者が存在した。1990年に真理党を結党し、選挙に出馬するも結果は麻原旧尊師曰く「はっきりいって惨敗」。
次第に非合法・過激路線に走るようになり、脱退しようとした信者らに対するリンチを行うようになる。さらに外部に対しても牙を剥き、教団と敵対する特定の弁護士等に対する嫌がらせ活動などを行うようになり、ついには1989年、坂本堤弁護士をポア(殺害)し、ダミー会社長谷川ケミカルを通じて化学物質を入手し武装化を図り、1995年1月4日には被害者の会会長をVXで襲撃する。
そして、あの地下鉄サリン事件に代表される数々の凶悪事件を起こした末に麻原旧尊師を初めとする中核メンバーが逮捕される。事件後ようやくキチガイカルト集団であることが公となり教団は自然崩壊へと至った。
この辺りの詳細は長くなるので「wikipedia:ja:オウム真理教」を参照。
このように傍から見れば極めて悪辣なカルト教団であるが、一方その異様な修行風景、キャラが立っている幹部連中、キャッチーなオウムソングの数々、ガチで日本転覆・世界征服を企んでいたというロマンある計画など、オウム真理教と麻原彰晃旧尊師の常軌を逸した面白さ異常さは、当時から若年層を中心に不謹慎ネタの代表格にされていた。とりわけアングラ色の強かったPC通信界では広くネタにされており、この流れをうけて設立されたあやしいわーるど[2]、その後継的サイトであるあめぞう、2ちゃんねるにこれらの不謹慎ネタは細々と受け継がれていったのである。また、事件を知らない1990年代生まれのものたちにも幼少期にマスコミを通して得体のしれない恐怖心を植え付け、人格形成の上で多大な影響を与えていた。恒心教はそういった歴史の中から生まれた産物である。
恒心教との関連
詳細は「麻原彰晃#旧尊師と現尊師」、「恒心教#概要」を参照。
時は流れて2012年、弁護士唐澤 貴洋によりなんJ民への宣戦布告(無差別開示)が始まったちょうど同時期にNHKスペシャル「未解決事件」にてオウム真理教事件が特集され、再現ドラマのクオリティの高さなどからなんJ民の間で評判となる。そして放送後のしばらくの間なんJではオウムブームともいえるネタの応酬が続き、ちょうど新鮮な話題であった唐澤は自然に「尊師」扱いを受けることとなってしまう。いつの間にか唐澤貴洋ネタのムーブメント自体にもオウムを意識した恒心教の名前が定着し、オウムの正当なる後継団体などというような設定もなりゆきで唱えられるようになった。
その後も愛鳥家路線やサジェスト汚染等ではオウム関連のワードが鉄板となっており、何かにつけてネタにされていたが、2014年11月には熱心なオウマーが管理人を務める麻原彰晃掲示板(アサケー)がメインカラケーとなった。アサケーは2015年11月に至るまで安定政権を築き、ちょうど地下鉄サリン事件が発生した1995年から20週年を迎えたこともあって、恒心におけるオウムネタの認知・親和がより一層進むこととなった。
一般的にこの手の時事歴史ネタはニッセ路線の様に教徒内で荒れる原因となることがある。世間では悪いものの例として独裁者や猟奇殺人者等の名を出すことがあるが、ネットの場合このような最上級クラスの悪いものでも擁護派が出て論争になりやすい。「あいつはヒトラー並に悪い奴だ」とか、「あいつはスターリン並に悪い奴だ」などという書き込みをすれば、たちまちスレッドは臭芋による論争と知識自慢合戦の嵐である。
しかしオウム・麻原の場合、あらゆる個人・団体すべてからあまなく嫌われて世界中が敵になっており一部の統合失調症患者や教団信者以外は誰も擁護しないこと、「Aleph」等の少数の残党以外は既に組織が死んでいて活動していないこと、なんJ民や教徒は事件を知らない世代が多くオウムソングやオウムアニメ等でオウムを知りネタ集団として認識していることなどから、わりと荒れにくい。「あいつは松本智津夫並に悪いやつだ」といっても誰も文句を言わない。そのため恒心教では荒れた話題を押し流す際にはオウムネタをする(智津る)のが定番となっている。
宗教的迫害の根本説
恒心教は、オウム真理教の正当なる派生・後継団体と称しているが、実際には殺人等の凶悪犯罪を行っておらず、また唐澤貴洋をガチで殺そうと考えている教徒も間違いなくごく少数である。
一方で、グーグルマップ改ざん事件において、軽犯罪法違反という微罪中の微罪で書類送検された爆弾三勇士に対して苛烈な捜査を行うなど、国や警察が「かつて政治家や警察官をガチで狙った(襲った事例もある)オウムを面白おかしく扱っている」として恒心教にかなり怒っているのではとする警告も一部では存在した(林雄介)。
2020年11月になり、福山紘基が逮捕・殉教するとテレ東NEWS内の報道において、警視庁がサイバー課を飛び越え、殺人等の凶悪犯罪を担当する捜査一課を投入していた事実が開示された。
国が過剰とも言える対応をとった理由に、恒心教がオウム真理教の派生・後継団体としていることが原因と推測されることがある。
恒心教への影響
恒心教に受け継がれたオウム・仏教用語
派生
- 尊師
- 宇都宮健児 - オウム真理教犯罪被害者支援機構理事長であるが恒心教徒からは大尊師と呼ばれている。
- 麻原彰晃掲示板 - メインカラケーのひとつ。上記のとおりオウム事件20周年の2015年に恒心教黄金時代を築いた。
- なんだお前オウムか
- 急に書き込みが無くなったなポアされたか
- Googleマップ - 2015年のGoogleマップ改竄騒動における建物名で用いられたオウム要素はマスコミでそのまま紹介され、20年ぶりにお茶の間に「サティアン」が帰ってきた。
- 智津る
- 同時爆破予告事件 - 脅迫メールに「ポア」が使用され話題となった。
- ゆゆうた・サウプロ騒動 - 「日本オウム振興会」なる組織の論文提出や、「Go to Phowa キャンペーン」なるテロ予告等、オウムネタがしばしば使われた。
註釈
関連項目
- キリスト教
- イスラム教 - イスラム国がオウム真理教の再来として扱われた。
- NHKスペシャル 未解決事件 File.02 オウム真理教
外部リンク