恒心文庫:ご近所付き合い
本文
「あらやだ母乳がとまらない」
もう閉経しているというのにYの両乳房の突起からは止めどなく白濁液が溢れ出ていた。
夫は仕事に出かけて家にはいない。息子二人も大学にいっている。
昼のワイドショーを見ながら、最近はご無沙汰となっている夜のいとなみの火照りを思い出しながら乳房をもてあそんでいたら母乳が溢れ出てきたのである。
止めようとしたが自分の意思ではどうやってもとまらない。いじればいじるほど乳首は快楽を懐かしんでは固くなり、母乳の勢いはますばかりだ。
夕飯の買い物に行かなければいけないというのにこれでは困る。ブラジャーをつけ服を着ても、この様子では染み出てしまうだろう。
トイレに向かって便器に母乳を放出すること一時間、このままでは埒が明かないと悟ったYは助けを求めることにした。
数分間なら染みも気にならないはずだ。そう考えたYは手早く服を着て玄関を出た。
向かった先はお向かいにある隠居老人の家である。その老人に頼んで買い物をしてもらおうと考えたのである。
チャイムを鳴らすと程なくして老人が顔を出す。タバコの鼻をつく臭いが溢れ出る。
「あの、すいません、買い物に代わりに行ってくれませんか?」
Yがそう頼むと老人は不思議そうな顔をする。しかし、数秒の後、Yの胸元に染みができているのを見咎める。
しかもその染みはどんどん時間の経過に伴い広がっていくではないか。
「まあ、とにかく中には入りなさい」
つとめて冷静を装いながら老人はYを中に手招く。
Yが老人の招きに従い中に入り、ソファーに腰をかけたその瞬間である。老人はYの胸に手を伸ばす。
抗う間もなく老人は胸を揉む。服に染みが広がる。
「おやおや、これはなんですかなあ?」
下卑た気持ちの悪い老人の声がYの耳元で響く。
しかし、Yは抵抗ができなかった。快楽に身を委ねてしまったのである。
自ら乳房をさらけ出したYは、その両の乳房をむんずともち老人に照準を合わせ、一揉み二揉みとすると、それに合わせて母乳がぴゅっぴゅっと出て老人の顔にかかる。
老人は至福の表情。
そのまま乳房にむしゃぶりつき、乳飲み子のように母乳を貪る。
Yは快感に身を震わせながら、老人の股間を器用に露出させるとくわえてしゃぶり始める。
互いが互いの突起物を貪り食らう図である。
数分後、二人が同時に果てると、両者ともに口の中は白い液体でいっぱいになった。
Yの母乳は止まっていた。
この一件以来、Yは母乳がとまらなくなると老人の家を訪問し、母乳を飲んでもらうのだという。