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「恒心文庫:頭文字K」の版間の差分

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>植物製造器
(ページの作成:「__NOTOC__ == 本文 == <poem> 201X年、鈴鹿サーキットにてカーレース界に新たな風が吹き込まれようとしていた。 妨害、攻撃なんでも…」)
 
>ジ・M
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「出りゅ!出りゅよ!!」恥も外聞も関係ない。このパトスに私はのめり込んでしまったのだ。もう元には戻れない。
「出りゅ!出りゅよ!!」恥も外聞も関係ない。このパトスに私はのめり込んでしまったのだ。もう元には戻れない。
肉と肉のぶつかりあう音が深夜の虎ノ門に響き渡った。
肉と肉のぶつかりあう音が深夜の虎ノ門に響き渡った。
***
その弁護士の名は誰も知らない。知った人間は影で殺されている、という恐ろしい噂が絶えず、誰も知ろうとはしない。なので通称として「K」とだけ呼ばれている。
相棒はタイチ・ヤガミという青年だ。マシンのチューニングを行っており、レースにもアドバイザとして同乗している。深くニット帽を被りサングラスをしている為素顔は誰も知らないが、水嶋ヒロ似であるというのがもっぱらの噂だ。この二人は幾度となく危険な賭けレースに参加しては毎度毎度勝利を勝ち取るものの、賞金を受け取ると何処へともなく去って行く。
この二人に勝負を挑んで命を失った物は星の数程いる。海原コンツェルンのヒットマンもかなりの数殺されたのだ。そう、このレースは表向きは只の趣味の悪い殺し合いだが、本当はKをおびき出して殺害する為に開催されたのだ。
「奴は現れそうか?」大会前夜、主催者ピロシ・デリュデリュは秘書に話しかけた。
「奴は必ず来ます。」と自信たっぷりに応えるのはハーフの美人秘書シジマ・デイブ・イニク。
「会場にはデカデカと殺害予告を書き込んだノボリを大量に設置しました。」
ピロシはこれを聞いてニヤリとアヒル口を歪ませた。
K弁護士殺す…この文字が闇の中に幾つもはためいている。
「当職に対する誹謗中傷ナリ」Kは誰にともなく呟いた。「行くナリよ、タイチ」「顔真っ赤ンゴォ」阿吽の呼吸でマシンに乗り込んだ二人は真っ直ぐ会場へと向かった。
大会当日。世界各国から集まったレーサー(そのほとんどが殺し屋だ)がグリッドに並ぶ。マシンには規定などない。ぴかぴかに光るフォーミュラ・カーの脇にロケット用エンジンに耐えきれずマフラーから火を吹く農業用トラクター、更にその後ろにはモンスタートラックが唸りをあげている様はまさに百鬼夜行と言った所か。
そして49台の車が終結する……しかし最後の一台、Kの車はそこには無かった。
「何故奴はいないのだ!」白いもみあげをぷるりと揺らし憤慨するのは当のピロシ。「もう言い逃れは出来んぞ!」キンタマをさすって怒りを露わにするピロシとは裏腹にシジマはつまらなそうに「もうすぐ来ますよ」とだけしか言わない。いよいよピロシがズボンをズリ下げようとした時会場に大歓声が沸き起こった。
「ようやっと来たか!身が震えりゅ!震えりゅよ!」先ほどまでのことはさっぱり忘れたピロシは特等席から身を乗り出す。見間違えようもない、K自慢のマシン「カラクロス」が飛び出してきたのだ。
ここでこのマシンについて解説をしよう。
カラクロスは4輪駆動のいわゆる「車」だ。しかし他のマシンとは決定的な違いがある。それは見た目だ。なんとこのマシンは古いパイプオルガンを改造しているのだ。
(パイプオルガンを倒し、上部パイプの部分を後ろにして前にキャディラックエルドラドをくっつけたような感じといえばわかりやすいだろうか)
メカニックタイチが作り出したモンスターエンジンは並の車には取り付けられず、急遽改造を行ったのだ。実はこのモンスターエンジン、直列40298気筒なのだ。沢山の空気孔があるパイプオルガンはマフラーに最適だったのだ。
明らかに異常なマシンが最後のグリッドに並ぶ。
いよいよレースの幕上げだ。
「さあ、これでどうナリ!これなら人気間違いなしナリよ!!」
失神していた私の顔を息子がビンタして嫌でも現実へと意識を引き戻される。
息子は私の尻にペニスをぶち込むだけでなく同時に乳首にエナメル線を巻きつけ微弱な電流を流したのだ。快楽が私の脳を焼き切り失神しており、話の内容はさっぱり入ってこなかった。
「そうか、言葉が出ないほどよかったナリか!明日の朝イチで新聞社へうりこんで連続小説として連載させるナリよ!」興奮した息子は腰のグラインドをより大きくする。私の体内でイチモツは更に大きくなる。絶頂寸前の合図だ。
幾度となく達した私は声なき声をあげた事を記憶して再び意識は闇へと堕ちた。
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