「そのツイート炎上します!/本文」の版間の差分
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→対談 ジャーナリスト 渋井哲也
>島田「にかい」 |
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'''渋井''' そう。ネットのホームページってより多くのアクセスが欲しいじゃないですか。だからアクセスを増やすためにリストカットの画像を送ったり、そのうち画像だけでは足りなくなると動画を送ったりするんですよ。<br> | '''渋井''' そう。ネットのホームページってより多くのアクセスが欲しいじゃないですか。だからアクセスを増やすためにリストカットの画像を送ったり、そのうち画像だけでは足りなくなると動画を送ったりするんですよ。<br> | ||
それは居場所を維持するためでもあるんですけど、「こんな状況の私をどうにかしてほしい」というSOSの意思も込められているんです。競争したい気持ちとSOS、2つの感情を含んでいるから複雑なんですよね。 | それは居場所を維持するためでもあるんですけど、「こんな状況の私をどうにかしてほしい」というSOSの意思も込められているんです。競争したい気持ちとSOS、2つの感情を含んでいるから複雑なんですよね。 | ||
'''唐澤''' 居場所を維持するために競争しているプロセスは、炎上にも共通しているものを感じます。僕は炎上事件の加害者に、炎上に参加したときの心理を聞いてみたことがあるんですよ。「今だったら同じことはしないけれど、そのときはそこにいることに興奮してしまった」と言っていました。初めは居場所としてネットに救いを求めていたはずなのに、いつの間にかその場所にいること自体が目的化しちゃうんです。いわば居場所を保つために競争し合って、その結果、炎上が過激化してしまうんですね。 | |||
'''渋井''' ネットの炎上は2000年代に流行ったヤフーチャットのなかの喧嘩部屋の心情にちょっと似てるなって思います。聴衆がたくさんいる中で口喧嘩してどっちが勝ったかを判定するというチャットがあったんですけど、どうすれば勝てるかはどんなメンバーがいるかで変わるんですよね。声が大きい人がついているから勝てるとか、知識が多い人がついてるから勝てるとか。基本的には大声で相手をバカにして、相手が反論できなかったら勝ちみたいなルールの部屋です。 | |||
'''唐澤''' 喧嘩が目的っていうのはすごい。それって喧嘩の中でなされるコミュニケーションが面白くてやっているわけですよね。いわば当たり屋みたいなもので、わざわざ当たりに行って、向こうも文句つけてきたら揚げ足とるっていう。それって炎上の構図と一緒ですよね。 | |||
'''渋井''' 一緒ですね。ただ喧嘩部屋はチャットのコミュニティだから、喧嘩している人同士が意外と仲良くしてて、たまに「こいつら実は仲良いぜ」みたいなのが暴かれちゃったりするんですよ。喧嘩が目的でいるけれども、本当に喧嘩してるわけじゃないっていうのはネットの炎上とは違いますね。 | |||
<div style="font-size:110%">'''身体的影響が'''<br> | <div style="font-size:110%">'''身体的影響が'''<br> |