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[[ファイル:Yx nhk.jpg|thumb|200px|番組紹介|right]]
'''炎上弁護人'''(えんじょうべんごにん)とは、2018年冬にNHKで放送された、SNSの炎上とその弁護を題材にした[https://www.nhk.or.jp/dodra/enjoh/ テレビドラマ]である。
'''炎上弁護人'''(えんじょうべんごにん)とは、2018年冬にNHKで放送された、SNSの炎上とその弁護を題材にした[https://www.nhk.or.jp/dodra/enjoh/ テレビドラマ]である。
11月に[[尊師]]初の著書となる[[炎上弁護士]]のAmazonの商品ページの著者紹介において、尊師がNHKに取材協力を行ったことが明らかとなった。
11月に[[尊師]]初の著書となる[[炎上弁護士]]のAmazonの商品ページの著者紹介において、尊師がNHKに取材協力を行ったことが明らかとなった。


12月12日(水)にBS4Kで先行放送(19時 - 20時13分)、12月15日(土)に総合テレビで本放送(21時 - 22時13分)。12月22日(土)の午前0時30分(金曜深夜)から総合テレビで再放送の予定。
12月12日(水)にBS4Kで先行放送(19時 - 20時13分)、12月15日(土)に総合テレビで本放送(21時 - 22時13分)。12月22日(土)の午前0時30分(金曜深夜)から総合テレビで再放送が行われた。


==概要==
==概要==
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== おもな登場人物 ==
== おもな登場人物 ==
=== 渡会美帆 ===
=== [[渡会騒動|渡会]]美帆 ===
主人公。[[親のすねかじり虫|父親の実家を間借り]]する宅弁。設定上では[[小西一郎]]寄りのアウトロー弁護士で[[唐澤貴洋]]とは違い、積極的に顔を出す。
演: 真木よう子
 
主人公。[[親のすねかじり虫|父親の実家を間借り]]する宅弁。設定上では[[小西一郎]]寄りのアウトロー弁護士で、初期の[[唐澤貴洋]]とは違い、積極的に顔を出す。


作中描写ではネットの知識に疎いにも関わらずネット炎上案件を請け負い、向こう見ずな行動で騒動を拡大するお騒がせ弁護士として描かれる。
作中描写ではネットの知識に疎いにも関わらずネット炎上案件を請け負い、向こう見ずな行動で騒動を拡大するお騒がせ弁護士として描かれる。


演じている真木よう子は1年前にリアルでネット炎上被害者となったばかりであり、その甲斐あってかネット民を糾弾するシーンは真に迫った演技力である反面、役を借りて言いたいことを言わせてるだけと揶揄もされている。
依頼人を庇うため、不特定多数のネットユーザーを非難したことで自らが炎上騒動の中心人物になってしまう。


自宅の炎上コラを真に受けて、豪快に乳を揺らしながら全力ダッシュで帰宅するシーンが唯一の見どころと茶化す声もあった。
過去の経験から「[[なんでもアリの無法地帯|ネットは魑魅魍魎]]」という認識に固執していたが、様々な人物と関わっていく内に認識を改めていく。


=== 日下部朋美 ===
=== 日下部朋美 ===
炎上した主婦。「マザー・テレ美」のアカウント名で多くのフォロワーを集めていた。
演: 仲里依紗
 
炎上した主婦。「{{wpl|マザー・テレサ|マザー・テレ美}}」のアカウント名で多くのフォロワーを集めていた。


SNS上で様々な対象に不満をぶつけていた所、その対象に「天罰」という面目の制裁が与えられる流れが発生しており、それが自作自演の放火疑惑に結びつけられた。
SNS上で様々な対象に不満をぶつけていた所、その対象に「天罰」という面目の制裁が与えられる流れが発生しており、それが自作自演の放火疑惑に結びつけられた。
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[[チンフェ]]ポジションの人物であるが当人にほとんど落ち度がなく、実家への嫌がらせは[[岩間好一]]レベルの過激さで、家庭崩壊から[[甘芋]]化寸前にまで追い詰められていく。
[[チンフェ]]ポジションの人物であるが当人にほとんど落ち度がなく、実家への嫌がらせは[[岩間好一]]レベルの過激さで、家庭崩壊から[[甘芋]]化寸前にまで追い詰められていく。


上級国民であることを隠して貧民を装っていたのも炎上が過激化した原因とされている。
[[上級国民]]であることを隠して貧民を装っていたのも炎上が過激化した原因とされている。


=== 馬場明 ===
=== 馬場明 ===
Webニュースの記者。動画配信者として放火の疑いが持たれたテレ美の自宅に凸したり、主人公に頻繁に絡んでは生配信をしている。
演: 岩田剛典


初期のけんま路線を彷彿させる行動から、なんJの実況では[[月永皓瑛|月永]]と呼ばれていた。
[[弁護士ドットコム|Webニュース]]の[[5353ニュース|記者]]。動画配信者として放火の疑いが持たれたテレ美の自宅に[[けんま|凸]]したり、主人公に頻繁に絡んでは生配信をしている。
 
初期の[[けんま]]路線を彷彿させる行動から、なんJの実況では[[月永皓瑛|月永]]と呼ばれていた。


どちらかと言えば主人公に加担する便利屋ポジションであり、ネットに疎い主人公を煽りながらも助言を与えたり、一応の解決策を提案したりする。
どちらかと言えば主人公に加担する便利屋ポジションであり、ネットに疎い主人公を煽りながらも助言を与えたり、一応の解決策を提案したりする。


馬場によるテレ美の謝罪配信(および主人公からネット民への説教)シーンは演者自身による撮影であり、NHK的には名シーンであるらしく、このシーンだけが単独で公式配信されている。
馬場によるテレ美の謝罪配信(および[[はっきり言って今のなんJは異常だ|主人公からネット民への説教]])シーンは演者自身による撮影であり、NHK的には名シーンであるらしく、このシーンだけが単独で公式配信されている。


=== 北坂史郎 ===
=== 北坂史郎 ===
主人公の元同僚にして元カレの悪徳弁護士。いかにも有能弁護士といった風貌。
演: 小澤征悦


過去に大手企業の炎上案件を請け負い、裏取引を画策するが企業側の裏切りにより窮地に立たされ、情報リークにより主人公に責任を負わせて大手事務所から叩き出した。
主人公の元同僚にして元カレの悪徳弁護士。いかにも[[有能]]弁護士といった風貌。


今回の炎上騒動では悪徳企業に加担して慰謝料[[300万騒動|3000万請求]]を促し、図らずも主人公と対峙する。
過去に[[重光由美|大手企業の炎上案件]]を請け負い、[[いただき不二子|裏取引]]を画策するが企業側の裏切りにより窮地に立たされ、[[アットキャドカラッキング事件#暴露による事務所撤退|情報リーク]]により主人公に責任を負わせて大手事務所から叩き出した。
 
今回の炎上騒動では[[サイモントン療法協会|悪徳企業]]に加担して慰謝料[[300万騒動|3000万請求]]を促し、図らずも主人公と対峙する。


炎上の矛先が主人公に向けられ、過去の情報がガン掘りされた際には再び情報リークを疑われるが、今回ばかりは何もやっておらず、主人公の行動を自爆と評する。
炎上の矛先が主人公に向けられ、過去の情報がガン掘りされた際には再び情報リークを疑われるが、今回ばかりは何もやっておらず、主人公の行動を自爆と評する。
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事実を暴かれた後は素直に負けを認め「お前と戦いたくなかったのは本当」と未練を残している様子を見せた。
事実を暴かれた後は素直に負けを認め「お前と戦いたくなかったのは本当」と未練を残している様子を見せた。


尊師の元同僚である[[小西一郎]]や[[山岡裕明]]を彷彿させる要素が多い。
尊師の元同僚である[[小西一郎]]や[[山岡裕明(弁護士)|山岡裕明]]を彷彿させる要素が多い。


=== プア女 ===
=== プア女 ===
演: 片桐はいり
テレ美の大ファン。その一方でテレ美の弁護人となった主人公に大量の誹謗中傷していた人物。読み方はぷあじょ。
テレ美の大ファン。その一方でテレ美の弁護人となった主人公に大量の誹謗中傷していた人物。読み方はぷあじょ。


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=== 近藤昌子 ===
=== 近藤昌子 ===
演: 小柳ルミ子
マンション業者であるアステラエスケートの社長。
マンション業者であるアステラエスケートの社長。


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=== 渡会明彦 ===
=== 渡会明彦 ===
演: 宇崎竜童
主人公の父親。[[唐澤洋]]ポジの人物。雑貨店を営業しており、主人公は2階に弁護事務所を構える。
主人公の父親。[[唐澤洋]]ポジの人物。雑貨店を営業しており、主人公は2階に弁護事務所を構える。


85行目: 100行目:
ネットそのものを立ち向かう敵と捉える主人公に対して「ネット利用者も同じ人間」という至極真っ当な助言を与える。
ネットそのものを立ち向かう敵と捉える主人公に対して「ネット利用者も同じ人間」という至極真っ当な助言を与える。


=== 小宮 ===
=== 小宮肇 ===
アステラ物件の火災発見第一人者であり、大怪我を負って入院していた。
演: 中村靖日
 
アステラ物件の[[どういうこと?|火災]]発見第一人者であり、大怪我を負って入院していた。


アステラの職員であり、ブラック企業であることに[[高橋嘉之|辟易]]して火を放った真犯人。
アステラの職員であり、ブラック企業であることに[[高橋嘉之|辟易]]して火を放った真犯人。
94行目: 111行目:
監視カメラの映像から当たりを付けていた主人公に説得され、犯行を自白した。
監視カメラの映像から当たりを付けていた主人公に説得され、犯行を自白した。


なんJの実況ではその容姿から岡くんと言われていた。
なんJの実況ではその容姿から[https://dic.nicovideo.jp/t/a/色盲絵師 岡くん]と言われていた。


== 備考 ==
== 備考 ==
100行目: 117行目:
*公式サイトのFAQでは「ドラマの原作について教えてください。」という質問に対して「このドラマは井上由美子さんのオリジナル脚本です。特定の人物や出来事をモデルにしているということは一切ありません。」と返答している。
*公式サイトのFAQでは「ドラマの原作について教えてください。」という質問に対して「このドラマは井上由美子さんのオリジナル脚本です。特定の人物や出来事をモデルにしているということは一切ありません。」と返答している。
*冒頭で「英語に抱かれた女」というアカウントがSNSでリベンジポルノらしき行動を起こしているシーンがあり、アイコンが手鞠を持った着物姿の美少女キャラであったため、[[坂根輝美|鞠遊事件]]をNHKが把握していると推察する視聴者もいた。
*冒頭で「英語に抱かれた女」というアカウントがSNSでリベンジポルノらしき行動を起こしているシーンがあり、アイコンが手鞠を持った着物姿の美少女キャラであったため、[[坂根輝美|鞠遊事件]]をNHKが把握していると推察する視聴者もいた。
*主役を演じている真木よう子は1年前にリアルでネット炎上被害者となったばかりであり、その甲斐あってかネット民を糾弾するシーンは真に迫った演技力である反面、'''役を借りて言いたいことを言わせてるだけ'''と揶揄されたり、豪快に乳を揺らしながら全力ダッシュで帰宅するシーンが唯一の見どころと茶化す声もあった。
*元農水官僚の作家、[[林雄介]]はツイッターで「実質ドラマ化」のハッシュタグをつけて久々に恒心教徒を煽っていた。


== NHケー ==
== NHケー ==
放送前に[https://www.nhk.or.jp/dodra/enjoh/html_enjoh_bbs.html 感想掲示板]が開設された(通称'''NHケー''')。投稿の殆どが恒心教徒だったが<ref>[https://megalodon.jp/2018-1211-1012-40/https://www.nhk.or.jp:443/dodra/enjoh/newbbs_172_enjoh.xml 掲示板の魚拓] カラケーで一般的に利用されている[[ウェブアーカイブ]]サービスのarchive.isでは投稿が表示されない。</ref>、2018年12月12日に管理者により[[尊師語録]]を含んだ投稿、[[パカ弁|パッカー]]などの恒心を連想させる名前や[[オメガ]]など[[ハセカラファミリー]]の名前を使用したペンネームの投稿は殆ど[[ポア]]されてしまい、12月19日現在では教徒が送信したであろう投稿は数件しか公開されていない。
放送前に[https://www.nhk.or.jp/dodra/enjoh/html_enjoh_bbs.html 感想掲示板]が開設された(通称'''NHケー''')。投稿の殆どが恒心教徒だったが<ref>[https://megalodon.jp/2018-1211-1012-40/https://www.nhk.or.jp:443/dodra/enjoh/newbbs_172_enjoh.xml 掲示板の魚拓] カラケーで一般的に利用されている[[ウェブアーカイブ]]サービスのarchive.isでは投稿が表示されない。</ref>、2018年12月12日に管理者により[[尊師語録]]を含んだ投稿、恒心を連想させる名前や[[ハセカラファミリー]]の名前を使用したペンネームの投稿は殆ど[[ポア]]された。<!-- 12月19日現在では教徒が送信したであろう投稿は数件しか公開されていない。なお現在は投稿の受付は終了している。 -->


==評価==
==評価==
「[[ハセカラ騒動]]のドラマ化」という教徒の期待とは裏腹にハセカラ騒動そのものはベースではなく、後述の「くまぇり事件」を始めとした様々な炎上案件をごった煮したような内容であった。
「[[ハセカラ騒動]]のドラマ化」という教徒の期待とは裏腹にハセカラ騒動そのものはベースではなく、後述の「くまぇり事件」を始めとした様々な炎上案件をごった煮したような内容であった。


主人公の無能弁護士っぷりや炎上していく過程はそれなりに生々しくはあるものの、実在していたら自身が炎上しかねない行動力のありすぎるネット記者、証拠もなく手あたり次第に放火犯を決めつける主人公、第一発見者が真犯人であることを突き止められなかった[[国営セコム]]など、全体的に描写が雑であり、一般視聴者からも「まともな人がいなかった」という声が挙がっている。
ネットそのものを害悪と断じる勧善懲悪モノではなく、無策で行動する無能弁護士が自らの認識を改めていく成長物語が主軸になっている。
 
弁護士が主人公なのに[[法廷オフ|法廷での裁判]]シーンがない異色のドラマであり、ハセカラ騒動を知らない一般視聴者からは評価する声もあった。
 
一方で炎上していく過程はそれなりに生々しくはあるものの、実在していたら自身が炎上しかねない思慮に欠けるネット記者、証拠もなく手あたり次第に放火犯を決めつける主人公、第一発見者が真犯人であることを突き止められなかった無能な[[国営セコム]]など描写が雑な側面もあり、一般視聴者からも「まともな人がいなかった」という声が挙がっている。


15日放送当時の[[エビケー]]の雑談スレでもイマイチと感じた教徒が多く、なんJでは過剰にハセカラ騒動を引き合いに出す教徒に対して冗談交じりに「原作厨うぜえ」という声も挙がっていた。
15日放送当時の[[エビケー]]の雑談スレでもイマイチと感じた教徒が多く、なんJでは過剰にハセカラ騒動を引き合いに出す教徒に対して冗談交じりに「原作厨うぜえ」という声も挙がっていた。
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==関連項目==
==関連項目==
*{{Archive|https://www.nhk.or.jp/dodra/enjoh/index.html|https://archive.vn/9yudM|土曜ドラマスペシャル「炎上弁護人」}} - 公式サイト
*[[炎上弁護士]]-尊師の自伝本。
*[[炎上弁護士]]-尊師の自伝本。
*{{wpl|諏訪地方連続放火事件}}(くまぇり事件) - ネットで有名になりたかった悪いものが放火を繰り返した事件
*{{wpl|諏訪地方連続放火事件}}(くまぇり事件) - ネットで有名になりたかった悪いものが放火を繰り返した事件
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[[カテゴリ:唐澤貴洋]]
[[カテゴリ:唐澤貴洋]]
[[カテゴリ:事件]]
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