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「唐澤貴洋の発言一覧/テラスハウス問題」の版間の差分

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== 「週刊文春」における木村花の実母の証言 ==
== 「週刊文春」における木村花の実母の証言 ==
2020年7月2日に発売された「週刊文春」7月9日号<ref>{{archive|http://shukan.bunshun.jp/articles/-/13631|https://archive.vn/cRxSJ|『週刊文春』7月9日号「木村 花さん<テラスハウス>母が衝撃告白<10時間>「娘はフジテレビに殺された」}}</ref>に、故・木村花の母親である女子プロレスラー・{{wpl|木村響子}}のインタビューが掲載された。内容はフジテレビの悪質なやらせ脚本によって悪役を演じさせられた木村花がネット炎上の対象となり、自殺に追い込まれたとするものである。記事の見出しには、娘を失った母親の慟哭<ref>週刊文春のインタビュー記事本文には「涙ながらに語る」と記載されているので、この記事の母親の証言は「慟哭」に該当する。尊師が「慟哭」を誤って理解している点については「[[この慟哭に耳を傾ける。]]」の項目を参照。</ref>が記されている。
2020年7月2日に発売された「週刊文春」7月9日号<ref>{{archive|http://shukan.bunshun.jp/articles/-/13631|https://archive.vn/cRxSJ|『週刊文春』7月9日号「木村 花さん<テラスハウス>母が衝撃告白<10時間>「娘はフジテレビに殺された」}}</ref>に、自殺した木村花の母親である女子プロレスラー・{{wpl|木村響子}}のインタビューが掲載された。<br>
引用文中のカッコ書きはすべて編集者注。


  '''「自殺の8日前、娘から“やらせ”を打ち明けられました」。花さんの母・響子さんが初めて口を開いた。「娘が遺していたLINEや契約書、すべてお見せします。スタッフの指示通りにしただけなのに、なぜ娘がバッシングを受け、死ななければならなかったのでしょうか」'''
  '''「自殺の8日前、娘から“やらせ”を打ち明けられました」。花さんの母・響子さんが初めて口を開いた。「娘が遺していたLINEや契約書、すべてお見せします。スタッフの指示通りにしただけなのに、なぜ娘がバッシングを受け、死ななければならなかったのでしょうか」'''
この記事は、母・木村響子による悲痛な証言から始まる。


  「このままだと花の死が『暴力的な女子が男性に乱暴を働き、SNSの批判を苦にして自殺した』というストーリーで片付けられてしまう。真相は、全然違うんです。彼女はスタッフの指示通り、ヒール役に徹しただけ。私も娘から話を聞いていたし、彼女の携帯電話に証拠は全部残っています。大人たちにウソをつかれ、丸め込まれて最後は逃げ場がなかった。亡くなった今、せめて花の名誉を回復してあげたい。応援してくれた方々にも真実を知ってほしいと思ったからこそ、取材を受けました」
  「このままだと花の死が『暴力的な女子が男性に乱暴を働き、SNSの批判を苦にして自殺した』というストーリーで片付けられてしまう。真相は、全然違うんです。彼女はスタッフの指示通り、ヒール役に徹しただけ。私も娘から話を聞いていたし、彼女の携帯電話に証拠は全部残っています。大人たちにウソをつかれ、丸め込まれて最後は逃げ場がなかった。亡くなった今、せめて花の名誉を回復してあげたい。応援してくれた方々にも真実を知ってほしいと思ったからこそ、取材を受けました」
   女子プロレスラー木村花さん(享年22)の写真を手に、涙ながらに語るのは、母親の響子さん(43)だ。
   女子プロレスラー木村花さん(享年22)の写真を手に、涙ながらに語るのは、母親の響子さん(43)だ。
   事件後はじめて取材に応じた響子さんは十時間にわたり、“やらせ”をはじめとする「テラスハウス」への不信感、そして愛娘への思いを明かした。
   事件後はじめて取材に応じた響子さんは十時間にわたり、“やらせ”をはじめとする「テラスハウス」への不信感、そして愛娘への思いを明かした。
この記事では、フジテレビならびに制作会社のスタッフによる悪質な煽り演出の実態も述べられている。


   YouTubeに未公開映像が公開された翌日の五月十五日、花さんは、響子さんと共に、祖母の誕生会を開いた。
   YouTubeに未公開映像が公開された翌日の五月十五日、花さんは、響子さんと共に、祖母の誕生会を開いた。
   その帰り道、響子さんは花さんを自宅まで車で送る。すると助手席に座る花さんが涙を堪えていた。響子さんは車を止めて娘と向き合った。
   その帰り道、響子さんは花さんを自宅まで車で送る。すると助手席に座る花さんが涙を堪えていた。響子さんは車を止めて娘と向き合った。
   花さんはこう語り始めた。
   花さんはこう語り始めた。
  「テラハに出た当初からプロレスラーらしく振舞えって……。一のことを百にして盛り上げて欲しいって言われて。コスチュームの件(引用者注:木村花の炎上のきっかけとなった番組内のエピソード)はスタッフにめっちゃ煽られた。『いいじゃん。あんな奴(引用者注:木村のコスチュームを洗濯機で傷めたとされる男性共演者)、ビンタぐらいしたらいいじゃん』って。盛り上げなきゃと思ったけど、プロレスラーとしてビンタはさすがにできないから(引用者注:格闘技選手が傷害事件を起こした場合、引退を余儀なくされるとともに刑が加重される)、苦し紛れで帽子をはたいたの。スタッフは信用できないよ」
  「テラハに出た当初からプロレスラーらしく振舞えって……。一のことを百にして盛り上げて欲しいって言われて。コスチュームの件(炎上のきっかけとなった番組内のエピソード)はスタッフにめっちゃ煽られた。『いいじゃん。あんな奴(木村のコスチュームを洗濯機で傷めたとされる男性共演者)、ビンタぐらいしたらいいじゃん』って。盛り上げなきゃと思ったけど、プロレスラーとしてビンタはさすがにできないから(格闘家が素人相手に傷害事件を起こした場合、刑事的な処分も重くなる上引退を余儀なくさせられるケースも多い)、苦し紛れで帽子をはたいたの。スタッフは信用できないよ」
   響子さんが振り返る。
   響子さんが振り返る。
  「この時、初めて花からテラハの話を聞き、撮影現場で想像以上のことが起きていると驚きました。花の不注意もあってコスチュームが縮んだことは事実ですが、スタッフが『ビンタしたら』って……。花の言動を炎上の燃料に使っているのは明らかでした」
  「この時、初めて花からテラハの話を聞き、撮影現場で想像以上のことが起きていると驚きました。花の不注意もあってコスチュームが縮んだことは事実ですが、スタッフが『ビンタしたら』って……。花の言動を炎上の燃料に使っているのは明らかでした」
   そしてついに五月十八日には、地上波のフジテレビで第三十八話「コスチューム事件」が放送される。Netflix会員ではない視聴者も加わり誹謗中傷はさらにヒートアップ。
   そしてついに五月十八日には、地上波のフジテレビで第三十八話「コスチューム事件」が放送される。Netflix会員ではない視聴者も加わり誹謗中傷はさらにヒートアップ。
上記の通り、フジテレビならびに番組スタッフは木村花を悪役として演じさせ、意図的なネット炎上を目的とする演出を行っていたことは明らかである。このような状況に置かれている遺族が、無能弁護士の売名目的のインタビューを目にしたら一体どのように思うであろうか。


さらに、文春の記事では労働問題に詳しい生田秀弁護士がコメントを寄せている。
さらに、文春の記事では労働問題に詳しい生田秀弁護士がコメントを寄せている。
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   '''「契約に違反し、放送が中止になった場合、放送回分の制作費を最低限とする賠償額を請求するとありますが、これは数百万、数千万円単位の金額となるはずです。つまり番組の指示・決定に従わなければ、巨額の損害賠償が発生する可能性があり、出演者が演出を含めて番組の意向に背くことは現実的に難しい。『台本なしで自由に暮らす』という番組の看板に偽りがあると認めるようなものです。出演者の意思でリタイアできないなど対等性を欠く面もあり、非常に拘束性の高い契約と言えます」 '''
   '''「契約に違反し、放送が中止になった場合、放送回分の制作費を最低限とする賠償額を請求するとありますが、これは数百万、数千万円単位の金額となるはずです。つまり番組の指示・決定に従わなければ、巨額の損害賠償が発生する可能性があり、出演者が演出を含めて番組の意向に背くことは現実的に難しい。『台本なしで自由に暮らす』という番組の看板に偽りがあると認めるようなものです。出演者の意思でリタイアできないなど対等性を欠く面もあり、非常に拘束性の高い契約と言えます」 '''


生田弁護士は「テラスハウス」の契約書における法的問題点を具体的かつ明快に指摘しており、どこかの無能弁護士の売名・自己主張目的のインタビューとは大違いである。
この記事によると、木村は単純に誹謗中傷を苦にしていただけでなく、フジテレビの一方的な契約書によりテラスハウス出演を中止することができず、しかもスタッフの要求が木村の特性を考慮しない理不尽なものであったという。<br>
すなわち、視聴者の中傷は問題の一端に過ぎず、木村をヒールとして炎上の燃料とし、またそのリスクに対して相応のケアや退避を用意しなかった番組側の姿勢が問題の大きな部分を占めていると言える。<br>
先述の弁護士ドットコムの記事はこういった裏事情が分かる前のものとはいえ、世論を鵜呑みにして誹謗中傷が主原因と断じていた上、「私が出演したときは台本があり演出されているものと思っていました」などと事情通のようなことを言いながら、「演出に従わなければ数百万を請求する」という契約を交わした番組を「リアリティー番組」として放送していた問題には何ら触れなかった放送局への気遣いから、尊師はまたしても嘲笑を浴びることとなった。


木村花の実母である木村響子は、娘を自殺に追い込んだ主犯がネット上での誹謗中傷ではなく、フジテレビであるとはっきり認識している。ただし、木村響子はネット規制の強化そのものは否定していない点にも留意が必要である<ref>読売新聞 2020年7月10日付で木村響子がインタビューに答えており、インターネット上の書き込みについて「モラルが通じない人には厳しい処罰が必要。悪質なものを削除する仕組みを作ってほしい」と訴えている。さらに「花の名前で(ネット上の中傷に悩む人たちを救う)NPOを作りたい」とも語っている。しかし、世の中には'''「木村さんの死は他人事ではない」'''だの'''「お会いしたことはなくともショックです」'''だのと言い寄ってくるような無能弁護士もいる。遺族がそのような詐欺師の類に食い物にされて二次被害が発生することが懸念される。</ref>
なお、木村響子はネット規制の強化に関しては反対していない。<ref>読売新聞 2020年7月10日付で木村響子がインタビューに答えており、インターネット上の書き込みについて「モラルが通じない人には厳しい処罰が必要。悪質なものを削除する仕組みを作ってほしい」と訴えている。さらに「花の名前で(ネット上の中傷に悩む人たちを救う)NPOを作りたい」とも語っている。</ref>


== 「テラスハウス問題」に関するまともな弁護士の記事 ==
== 「テラスハウス問題」に関するまともな弁護士の記事 ==
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