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>島田「にかい」
>島田「にかい」
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== おわりに ==
== おわりに ==
====すべては被害者を出さないために====
====すべては被害者を出さないために====
 
 私が弁護士になった理由は、正しい力を手にしたいと思ったからです。そう思うようになったきっかけは弟の死でした。<br>
 高校生だった弟はいじめの被害にあっていました。やがてそれはエスカレートして、集団から暴力を受けたこともあったようです。人生を悲観した弟は自宅で自死しました。<br>
 時は流れ、今度は私が他人からの憎悪といじめの対象になりました。<br>
 インターネット上で誹謗中傷されるとそのことばかり考えてしまいますし、すべてを失った気になったこともありました。しかし、いま自分の周りにあるものを見つめなおすと、実はなにも失っていないことに気が付きます。<br>
 炎上による被害で、物質的に家や物を失ったことがありました。しかし、私は今生きています。周りには支えてくれる人がいますし、食事も満足にとれて、食後においしいコーヒーを飲むこともできます。<br>
 インターネット上の誹謗中傷が続いたとき、お酒がなければ眠れず、寝ても目がさめてしまい、激しい動悸が続いた時期がありました。<br>
 しかし、「当たり前のありがたさを見直す」ことで、すべての見方が変わってきました。誹謗中傷されても、自分は自分であり、前を向いて生きていくことが大事だと思えるようになったのです。自分は何もかも失ったと思い込まないことが大切なのでしょう。<br>
 人生は良いときもあれば悪いときもあります。感情をもった人間として生まれたということは、毀誉褒貶のある1話限りのドラマを経験するということでもあります。それが生きるということの醍醐味なんだと、今では思えるようになりました。<br>
 学校が終わると、弟のお墓に行き、墓前で泣き崩れていた自分がいました。しかし、それらもすべて受け止めなければならないと歳をとり気が付きました。生きるとは、受け止めること。それが私の人生のテーマなのかもしれません。そして、それを与えてくれたのは弟でした。<br>
=====被害者を保護する体制を法的に整えたい=====
=====被害者を保護する体制を法的に整えたい=====


=====最後に、加害者を生まないために=====
=====最後に、加害者を生まないために=====
==脚注==
==脚注==
<references />
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