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恒心文庫:Let`sGO 素敵な世界

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

「はぁはぁ…山岡くん!イキそうナリィィイ!!!」

事務所で一人、事務所のリーダーであり親友でもある山岡くんが居ないとき、当職は山岡くんの椅子に顔を押し付け、
股間には山岡くんが先ほど使用していた便座のカバーをオナホ替わりにして、当職のマイビッツを全力あげて手淫する。
しごいていくごとに、自分の手が山岡くんの手であると錯覚してしまう。

「山岡クん!ああ、あああああああああああああああああああああああああああああああ (ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ )」

盛大な射精音と共に、山岡くんの椅子の下の地面が白く染まる。
当職の精液が山岡クンの領域を犯していく。

「ふぅ、……さて、仕事するなり」

当職はそういって、そう言えば今日も仕事が無い事を思い出す。
しょうがないから今日もポストの中に入っていた茶色い液体を捨てる事にする。

「よし、これで仕事終わりナ…あっ」

しまった、当職とした事が茶色い液体の入った瓶を地面に落としてしまった。
茶色い液体の瓶が割れ、中身の茶色い液体と白い当職の高貴な遺伝子を含んだ精液が混ざり合う。
当職の美しい白濁液がこんな汚い液体と混ざってしまっては、折角撒いた種が汚れてしまうナリと思い、ティッシュを持って近づくと

「…んん!?」

精液と茶色い液体が混ざった所から、じょじょに虹色に輝いていく。
虹色に輝いた液体は、徐々に当職の精液を侵食していき、山岡くんの椅子と机の回りを囲んで行く。

ガコン!!

「んんんん!?!?」

急に、山岡くんの椅子と机が虹色の液体の中に沈んでいく。
まるでそれは、虹色に光り輝く底なし沼に沈んでいくように地面に吸い込まれていく。
「こら!何をしているナリ!?それは当職のものナリ!」

当職はすかさず、山岡くんの沈んでいく椅子を掴む。

「あっ」

掴んだ瞬間、運動不足であった当職の足は捻り、当職の身体は虹色の液体の中に沈んで行った。

「あああああああああああああああああああああああああああああああ (ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ )」

今度は白濁液を前からではなく、固形物の混じった茶色い液体を後ろから放出してしまう。
放出しながら虹色の液体の中に沈むと、当職はとんでもない光景を見てしまった。

「ファッ!?」

当職の目には、信じられない光景が映っていた。
まず、空の色は何色か、少なくとも当職の知っている空の色ではない。
山岡くんの椅子を両手に持ちながら、階段状のビルが並ぶ街の空から落ちる。
どんどん地面に近づいていくと、地面の色も当職が知っている色ではなくなっていた。
真っ白なのだ。あの空に浮かぶ雲のように…く、雲?え?曇ってあんな色だったナリ?

「な…なんナリかぁぁあああ!!!?これぇえ!!!」

山岡くんの椅子に必死にしがみつき、地面に落ちていく当職の身体は勢いを増していく。
建物の色は真っ黒だったり灰色だったり、そこは当職のしっているビル群だったけど、形がどれもおかしい。
こんな変な世界で、何も知らないまま当職は死ぬのだろうか。それはとても嫌であった。
何故なら当職は……

「当職は!上級国民ナリ!誰か!助けるナリィイイイ!!!」

地面まで後一メートル。
当職の身体は、山岡くんの椅子と一緒に、地面に、叩きつけられた。

「ゲホッ!ゲホホ……え?」

当職は上級国民なのに誰も助けて貰えなかった。…けど、その次におかしな事が起こったナリ。
あんな高い所から地面まで叩き落されたのに、当職の身体は何も起こっていない。
かすり傷一つない。あ、ニキビが潰れてるナリ。

「あー…ビックリしたナリ」

でも、何ともないから好都合ナリ。このまま帰って山岡くんの椅子をもう一度堪能して再び手淫して―――
当職は、空を仰ぐ。
あの空は何色か。分からないような色の中に、一部虹色に輝く空間があった。

「帰れないナリ……」

また、不意に脱糞してしまうと思った時、ぷすぅとカワイイオナラが当職の尻から噴き出た。
もう、糞も出し尽くしてしまった。八方ふさがりナリ。
その瞬間、当職のアナルに大きな衝撃が走った。

「かぁっ!はっ…」

巨大な異物、思わず当職の糞便が一度出て戻ってきてしまったのかと錯覚してしまったが、腸内で感じる硬い棒の先のふっくらした部分で、それは違う事に気づく。
当職は、犯されているのだ。

「だ…誰ナリ……ハッ!お、お前は祥平!何でこんな所に!?」

「よう、こんな所で奇遇だな。ケツ出せ」

「いやぁあああ!た、助けて!ひろあき!」

~~~~~~~~~~~

「何て事だ。カラさんの助けを呼ぶ声が聞こえるが、道に迷ったお爺さんの荷物を持っていて助ける事ができない」

~~~~~~~~~~~

「いやぁあああ!!!ひろあきぃいいいいい!!(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ )」

当職の腸内で射精されたその時、当職の意識はブツリと途切れた。

「はっ!」

意識から目覚めると、当職の目には見知った天井が映っていた。
毎日、いや、週に二日程見る事務所の天井だった。

「夢…だったナリか」

夢であった事に安心して、ふらつく足取りで窓まで向かい、カーテンを掴み、いつもの六本木の風景を眺める。
六本木だった場所は、夢の中で見た風景そのままだった。

「夢じゃ…なかったナリか?」

いや、これもきっと夢ナリ。また目を瞑って、眠ってしまえばいつもの事務所に戻れる筈ナリ――

「よぉ、トイレから出たら起きてるじゃねぇか」

「は!お、お前は…祥平!何で事務所に!?」

「お前を生処理道具として置いておく事にしたのさ。おら、ケツ出せ!」

「いやぁあああ!!た、助けて!ひろあき!」

~~~~~~~~~~~

「何て事だ。カラさんの助けを呼ぶ声が聞こえるが、セミの抜け殻を見るのに夢中で助ける事ができない」

~~~~~~~~~~~

「いやぁあああ!!ひろあきぃいいい!!!」

当職は悟った。ここで山岡くんを頼っても、助けて貰う事は出来ない。
そして、山岡くんをこんな異世界に連れていく事は、できない。
こうなれば…

「俺は、俺の二十秒後を見ている!」

当職は、もう迷う事なく事務所の窓を突き破り、逃げる事にした。
脱出した時、祥平が大きく舌打ちしたのを聞き逃さなかったが、今はそれどころではない。

「どぅふっ!」

やはり、地面に叩きつけられても、衝撃を受けるだけで怪我も痛覚も走らない。
これなら好都合だと、当職は走りとにかく祥平から逃げる事にした。
「はぁはぁ…はぁ…」

走っていくと、六本木だった場所の広告やポスターが見え始める。
広告やポスターは、日本語みたいな文字で書かれていたが、当職にはどうしても読める文字ではない。
やっぱり、ここは当職の知っている世界とは違うのだ。
しかし、ポスターや広告に映っているのは、どこかで見た事のあるような顔の男どもがドヤ顔で映っている。
この世界は、こんな臭芋どもがモデルとして活躍しているのか。

≪我々は、この国を再建し信仰を与えてくださった尊師に全てを捧げ、命をも預ける覚悟です!≫

テレビには、ゲジ眉の釣り目の男がスーツを着て熱弁している。
こいつも、どこかで見た事があるような気がする。が、

≪そして!この俺、恒心音楽制作事務所の私、藤原太一は紛れもなく上級教徒で―――≫

≪ここでニュースです。MMD管理委員会と名乗るテロリスト軍団が、犯行声明を発表しました≫

だが、そのゲジ眉の熱弁は打ち切られ、また見覚えのある顔が文章を読み上げている。

≪テロリストの首謀者であるゴロゴロウ氏は、これより我が国、K本国に攻撃し、森園姫にした事への報復として――≫

見覚えのある顔は、忘れもしない。彼は――

「長谷川くん…!?」

≪――して、予告時間は…え?い、今から一分後やんけっ!!?≫

長谷川くんの驚き声が街に響いた後、ビルのモニターは巨大な音を立て爆発し、崩壊した。
辺りの男たちは騒ぎ、逃げる。
ビルの破片が飛び散り、辺りの人たちを押しつぶし臓物や皮膚や肉片をまき散らす。
頭に直撃した者は、脳や目玉を飛び散らす。
地獄絵図だった世界が、更に地獄絵図になった瞬間であった。
訳の分からないまま、訳の分からない事になり、当職の脳は既に限界であった。

「…と、当職は……当職は……」

膝がガクガク震える。ああ、当職はこんな所で死んでしまうんだ。
ビルの破片が上から降ってくる。
こんな事なら、山岡くんに愛の告白をしておくべきであった。
そして、強引にでも山岡くんをホテルに連れ込むべきであった。
こんな、訳の分からない事で死んでしまうなら、いっそ―――
当職は、後悔や懺悔を繰り返し、目を瞑った。
「……ぁぁぁぁああああああああ!!!!」

当職の後ろから、聞き覚えのある声が響いた。
それは、紛れもない当職の父、洋の声であった。
当職は、目を開け思い切り振り返る。
そこには、首をブルンブルンと激しく動かしながら破水し、出産を繰り返す衝撃で空を飛ぶ父の姿と、
その上に跨る祥平の姿があった。

「しょ…祥平!?何でお前がこんな所に!?」

「お前の父で遊んでたら、偶然こんな所に来てしまったのさ。ケツ出せ」

返事する間もなく、当職は迫ってくる激しく動く父の頭で股間を強打し、当職の視界は一瞬スローモーションになった。
そのスローモーションの中で、祥平は当職の腕を掴んだ。あ、今視界が白黒になったナリ。
スローモーションが解け、祥平の腕で当職の父の身体の上に跨った時、
内側から鈍く重い痛みが、股間から全身に広がった。

「おま…え……何…を…!」

父の身体は絶叫し、回転を加えながらも落ちていくビルの破片を上手く交わしていく。途中でへその緒と胎児と赤子がビルの破片に潰されていく。
激しく動く父の身体に、当職はしがみつかなければ振り落とされそうだった。
だが、気づけば目の前に座っていた祥平の姿はなく

「ケツ出せ」

当職の後ろから声が聞こえた。

「ひ…ろ…あき……た……助け……」

~~~~~~~~~~~

「何て事だ。カラさんの助けを呼ぶ声が小さすぎて聞こえるかどうか微妙で助ける事ができない」

~~~~~~~~~~~

「いやぁぁあああああああ!!!!」

股間の強烈な痛みと、アナルの強烈な異物感と痛み。この二つが合わさった時、吐き気を催すほど強烈なもので、また意識が飛びそうであった。
薄れていく意識の中で、当職はこの世界の人々を見た。
全員が男で、屈強な身体をしている。中にはダチョウやうさぎ耳の少年も居る。
屈強な男たちは、この非常時にオナニーをしながらビルの崩壊を眺め、うさぎ耳の少年はご主人様と叫びながらうんこ顔の男に突かれ気持ちよさそうに善がる。
普通の世界では見れないこの光景と薄れていく意識で、これは夢だと自己暗示するのが容易く、現実逃避も出来た。

「あ」

後ろで祥平の声がまた聞こえた時、鈍い音が響いた。
振り返ると、巨大な破片と吹っ飛ぶ祥平の姿があった。ああ、落ちていく破片にぶつかって祥平は慣性の法則に従い吹っ飛ばされたのか。
一つの痛みが無くなると、当職はしばし落ち着く事ができた。意識も持ち直した。

「あああああああああああああああああああ!!!!!!!」

破水と出産が止まない洋は、噴出の勢いが止む事がない。

「洋…と、当職ナリよ?唐沢貴洋、父である洋の息子であるナリよ」

「ああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」

「洋、よ、良ければ、少し出産を我慢して欲しいナリ、め、目の前にビ、ビルが―――」

当職の苦労もむなしく、父洋の勢いは当職の身体ごと、巨大なビルの中に突撃してしまった。

「えっ」

ビルの中には、重火器や爆弾、大量の初音ミクや当職のダーキニーの覆面を被った奴らが鉄砲を構えていた。
壁には、MMD杯という文字と、初音ミクの姿が書かれたポスターがあった。
あ、こいつらがテロリストナリか。でも、この勢いでは、当職は彼らを止める事も話す事も出来ない。
だが、当職にとっては凄くどうでも良い事であった。

「ああああああああああああああああああ!!!!」

未だに絶叫しながら勢いが止まない父洋。
とうとうビルを突き抜けると、再び妙な色をした空の下に当職の身体と父の身体が飛ぶ。
後ろで巨大な轟音と爆発音が響いた。どうやら先ほどの父の身体の勢いの衝撃波で爆弾が起動してしまったらしい。
いつも当職なら、当職のせいで命を落とされてしまった事に合掌するのだろうが、今は当職の股間の痛みと異常な体験に同情する事すらできない。
寧ろ、今のこの可哀想な当職の姿を見て彼らが当職に同情するべきなのだ。何故上級国民である当職が下等生物であるテロリストなんかに合掌しなくてはならないのだ。

「洋!止まるナリ!と、当職達の目の前には!ま、またビルが!」

そこには、元の世界には無かった大きなビル、当職が知っている世界では、そこは小さなアパートだった場所の筈だが。
そこは恒心音楽制作事務所と書かれたビルが―――

「ああああああああああああああああああ!!!!」

また、ビルを突き抜けると、その部屋には当職の顔と当職が所属する事務所のマークが書かれた音楽CDや、コインやポスターが製造されていた。
ベルトコンベアーにいくつも並ぶその光景は、まさに圧巻であった。
いくらイケメンである当職の顔とは言え、こんなに並ぶと気持ちが悪い。イケメンの顔がいくつも並ぶと蓮コラなのと同じである。
「核に突っ込むンゴォオオ!!」

「逃げろぉおおお!!!」

マスクをした者と全身真っ黒な者達が作業から離れて逃げていく。
当職の目の前には、真っ赤に光り、電力を製造するマザーボードが……

「洋ぃ!!曲がるなりぃい!!!!!」

当職は父の頭を掴み、コントローラーの如く思いっきり横に曲げる。漫画ならこれで曲がる筈ナリ!

ゴキリ

凄く、嫌な音がした。
洋の首は、激しく痙攣していたのが一瞬で静止。白目を向いてダラリと落ちる。
座らない首は、まるで生まれたての赤ちゃんのようであった。

――――諸君、お別れナリよ―――――

当職の身体と、洋の身体は勢いが死ぬことなく、このビルの核であるマザーボードに突っ込んだ。
大きな光が当職と洋を包み、巨大な轟音が響いていたのが一瞬にして聞こえなくなる。
無音と光の中で、当職を包んでいたスーツと段ボール弁護士バッチは一瞬で炭となる。
洋の身体が光に包まれ、どんどん崩れていく様は、当職に死亡宣告を突きつけるようだった。
でも、父と一緒に死ねるなら、それも良いかもしれない。
一筋の涙が当職の頬を伝い、崩れがとうとう当職の身体に差し掛かろうとしていた。

「よう、こんな所で奇遇だな」

「お前は…祥平?何でこんな所に―――」

「ケツ出せ」

後ろから祥平に抱き着かれると、とうとう下半身だけになった洋を蹴り、恒心音楽制作事務所のビルから脱出した。
ビルから落ちていくとき、光り輝くあのビルのワンフロアを眺めていた。
それは、この薄汚れたような色をした空の中で、とても、とても綺麗に輝いていた――――

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