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恒心文庫:40越えても童貞の息子をアテにできないので

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

40越えても童貞の息子をアテにできないので白モミは自分で孫を産む事にした
まず種が必要だ
できる限り優秀なものが良い
面識が有り尚且つ信用できる種主を集めてみた
そうだ居るじゃないかウチの事務所に有能そうな二人が
しかし東大卒は嫌だったので古くからの親友の黒モミに頼む事にした
これがいけなかった
錆びた鎖で縛られた白モミは黒モミの種で懐妊しては出産を強要される身となってしまった
生まれた子共は黒モミの手によって大事に育てられ世界中に輸出され様々な用途に利用されている
奴隷 革細工の材料 コラーゲンの原料 臓器
悪魔がこの世に存在する事を知って欲しい
この悪魔を裁いて欲しい
そう願うも何も起こる筈もなく
神などは人間が作り出した都合の良いものだという事を実感させられるだけだった
薄暗い地下の一室で白モミは今日も泣きながら赤子をひり出すのだった

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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