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恒心文庫:3/7

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

3/7、それはほとんどの人にとっては何ともない日である。
3/7が誕生日の人にとっては特別な一日であろう。
実は、この世にたった一人だけ、3/7が極めて特別で一生忘れられない男がいるのである。
その男は10年前、千葉県松戸市に住んでいた。
現在は姿を眩ませているものの、10年前の今日は間違いなく松戸の町にいた。
その男は3/7に人生が大きく変わった。それも悪い方に。
2012/3/7になるまで一般人、匿名を武器にインターネットで大暴れしていたツケが回ってしまったのだ。
きっかけは1つの写真。それは大学の合格通知書だった。
当時18歳だった少年にとって極めて特別なものなのは言うまでもない。
少年は本来、晴れて明るい大学デビューをする予定だったのだろうか。
そんな日は来ることは一生なかった。
なぜなら少年にとって大事な通知書も他人からすればただの紙切れに過ぎないからである。
いや、ただの紙切れで済めばこんなことにはなっていなかった。
実は、インターネットで大暴れして迷惑ばかりかけていた少年に反撃のスキを与えた忌々しい文書だったのである。
今まで撒き散らした何気ない個人情報とアップロードした通知書。
これらが全て一つに繋がり、その男が作り上げられた。
わずか数時間の出来事であった。
一般人、匿名の武器は錆びた剣のように、意味をなさなくなった。
身ぐるみを剥がされてからは少年一人では勝ち目がなかった
煽りなど無視して大人しくネットを絶てばいいものの、18歳の少年には出来なかった。
自演、開き直り、弁護士を使って反撃。あらゆる悪手を取り続けた。
その男は10年前のこの日から、一般人ではなくなってしまったのだ。
その男は有名人になった。
インターネットのあらゆる所で晒し者にされた結果である。
私から言わせてもらえば自業自得の産物である。
3/7に今まで通りの日常が消えた無様な男の自爆劇場。
多少なりとも金を払う気にはなれる。
弁護士を雇って反撃に出たものの、案の定弁護士ガチャは大爆死。
この世の無能を全て積み上げて邪気に晒して毒素を十二分に吸わせた異常者を見事に引き当てた。
言うまでもなく自身が作った火種に弁護士が燃料を撒いたのだから山火事が起こる。
山火事は一度起こると仲々消火しない。
インターネットで王を名乗っていた少年の炎上は今なお収まる気配はない。
それを考えるとある意味王になれたのかもしれない。
現在は弁護士がその男の代わりに燃料を撒き続けている。
声なき声に力をと言っておきながら、弱者の声に核を打ち込んでいる。
この声なき声と言うのは少年のようなか弱い男に対してではなく、自分に優しくしてくれる人物の声援なのだろう。
もし少年がガチャで俺は教徒じゃねぇ弁護士や熱湯の如く熱い弁護士だったら未来は変わっていだのだろうか。
いや、少年が頼んだ弁護士以外はきっとこう言うだろう。
(誹謗中傷など)無視してネットを絶ってください、と。
その男は大学を卒業してからは弁護士の失敗もあり、反省したようである。
しかしインターネットはデジタルタトゥーとも呼ばれることは忘れてはならない。
つまり、一度起こったことは消せないのである。
長くなったが最後に少年に一曲プレゼントしよう。
3/7に人生が負の方向に変わってしまった哀れな男に細やかな幸福を。

流れる季節のカラサワで
ふと日の長さを感じます
パカパカ過ぎる日々の中に
朕と豚で夢を描く

3月の騒動に想いをのせて
炎上の火種は豚が撒き散らす

溢れ出す茶色の粒が
少しずつケツを暖めます
大規模な開示をした後に
嘲笑われてる朕の横で

やさしい世界の入口に立ち
気づいたことは 1人が勝手に燃えていること

股間を閉じれば カラサワが
尿道の裏に いることで
どれほど強くなれたでしょう
朕にとってカラサワも そうでありたい

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

この作品について

  • 最後の歌は3月9日 (曲)の替え歌である。
  • 唐澤貴洋は2022年3月24日、自身の生配信で上記の曲を「僕この歌が好きでよく聴いたりしてるんですけど」と熱唱[1]したが、歌詞を間違えていた[2]

リンク・註釈

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