恒心文庫:唐澤貴洋製作日記
本文
八月一日
きょう、学研から唐澤貴洋製作キットがとどいた
八十円切手を十枚入れて送るともらえるあれだ
さっそく箱を開けようとしたらお母さんにもうおそいから明日にしなさいと言われた
しかたがないから、今日のところはせつ明書を読んでがまんすることにする
唐澤貴洋製作キット:説明書
本製品をお買い上げ頂き誠に有難うございます
本製品は誰でも気軽に唐澤貴洋を作製することの出来る初心者用キットです
対象年齢外である六歳未満のお子様の取り扱いには十分注意を払ってください
本製品を作製するにあたってご家庭ではさみ、のり等をご用意ください
本製品を初潮前の女児に与えることは決してなさらないでください
パーツの欠損等、製品に不備がございましたらお手数ですがこちらまでご連絡を→(072-6417-9136)
全ての人との出会いに感謝。
八月二日
いよいよキットの製作にとりかかる
自まんじゃないがぼくはこれでもこれまでにガンダムのプラモデルやミニ四くなど
いろいろなプラモデルを作ってきた実せきがあるので、まあ今回も大丈ぶだろう
そう思ってはこを開けたのだけれど、開けてびっくり
むずかしそうの正反対で、唐澤貴洋製作キットはきょくたんにパーツの数が少なかった
顔と、どう体、それに貼るいくつかのシール
これらを組み立てればすぐに唐澤貴洋が完成するのだとか
ニッパーやラッカーやニスやジェッソや紙やすりなんて使わなくても作れるらしい
ぼくは若かんひょう子抜けしてしまい、がっかりして箱のふたを閉じた
八月三日
近じょのたかしくんと遊ぶ
すっかりおなじみになったたかしくんちの猫は、いつもぼくの膝のうえに乗りに来る
猫をあやしながらそれとなく「今年の自ゆう研究はなんにする?」とたずねたところ
おどろいたことにたかしくんも唐澤貴洋製作キットを作るつもりだと言う
しかもたかしくんの取りよせた唐澤貴洋製作キットは低学年ようのそれではなく
高学ねん用のむずかしいほうの唐澤貴洋製作キットに挑戦するのだとか
ぼくはいてもたってもいられず、ゲームをと中で切り上げると自分ちにもどり
おこづかいののこりをにぎりしめて郵びん局へ走った
八月四日
新しい唐澤貴洋製作キットがつくまではあと一週かんはかかる
その間、することもないのでぼくは低学年ようの唐澤貴洋製作キットを作ってひまをつぶすことにした
と言っても、こんな子供だましのプラモデルだ
本気になれば半刻もかからずに作り終えてしまう
ただ作るだけだとつまらないので、ぼくはこの唐澤貴洋になにか工夫をほどこしてやろうと思う
一体どうしてやろうか
八月五日
はじめに考えたのは、「ものすごく丁ねいに作る」というプランだ
パーツのつぎ目を限りなくへらすど力、やすりをかけて、スプレーをと布し、ニスをぬる
あるかなきかのものの完成度を極限まで高め、あたかも現存するものであるかのように錯誤させる男の美学、……と、これはパパの売けうり
でもこの低学ねん用の唐澤貴洋製作キットはひどく単じゅんな作りで
パーツをひとつひとつ切りはなす必要すらないのだ、さい初から全ぶきれいなのがべつべつのふくろに入っている
「うーむ」とうなってぼくは唐澤貴洋製作キットのはこを机に置き、けっきょく今日も手をつけなかった
これがいわゆる「罪プラ」というやつなのだろうか
八月六日
きょうはプールに行った
でも、あまりに唐澤貴洋のことを考えすぎていたためか、昨ばんぼくはへんな夢をみた
おもちゃの唐澤貴洋が「あああああああああ」とさけびながらモリモリうんちをする夢だ
本でよむ唐澤貴洋は公明正大有能万能やぶら小路の藪柑子声なき声に耳を傾ける正義の味方のはずだけれども
一体ぼくはどうしていつのまに唐澤貴洋をそんなずっこけキャラとして認識していたのだろう
背広にみをつつみ、むな元にバッヂを光らせる唐澤貴洋がぶりぶりうんちをする姿は、なのにとってもおもしろくて
ぼくはクロールのと中で思わずおもいだしわらいをしてしまい、あやうくおぼれかけてしまった
プールサイドにあがったあとでそのことを同じクラスのミカちゃんに笑われた
ちょっぴりはずかしい
八月七日
きのうはヘマをこいてしまったけれど、失敗は成功の母なのだ
ぼくは手付かずのままでいた低学年ようの唐澤貴洋を使い方を思いついた
「だめな唐澤貴洋と、すごい唐澤貴洋」
つまり、こっちの唐澤貴洋はものすごくだめな唐澤貴洋にする
仕ごとはしっぱいしてばっかりだし、服はボロボロ顔はマヌケ、おまけにいつもうんちをもらす
もう一つの高学年ようの唐澤貴洋は有能イケメン、仕事のできるモテモテのうんちはちゃんとトイレで済ませる弁護士にしよう
「その二人を並べてみたら……?」
思いついたぼくの行動ははやかった、あっというまに唐澤貴洋をかん成させてしまった
でも、ただ作っただけじゃだめなのだ
すべてはこれからにかかっている
八月八日
唐澤貴洋をだめにする
言葉にするのはかん単だけれども、それは思うよりもはるかにむずかしい
たとえばぼくらはウルトラマンがうんちをしているすがたを想ぞうするだろうか? いいや
か面ライダーは? いいや
プリキュアは? こっちはわりと……いいや、そういうことじゃなくて
ほかの子どもにはただの「有能弁護士」でしかない唐澤貴洋を
でもぼくはとんまなうんちをするキャラクターとして描くことができる
この発そうに、ぼくは自分でおどろいた
とりあえず、100円ショップで粘土を買ってきた
唐澤貴洋製作キットには、うんちのパーツがないからね
八月九日
100円ショップで買ってきたのは石粉粘土というやつだ
これはぼくらがさわったことのある、あぶらねんどともかみねんどとも違って
扱いの少しむずかしい代わりに色々と細工のできる粘土なのだ、ネットでしらべて買ってみた(ステマ)
でもまあ、とりあえず、粘土はねんどだ
てき当にさわってこねているうちに、なんとなくうんちを作ってみる
初めてにしてはうまく出来たと思う
八月十日
かわいたうんちに色をぬってみた、上出来だ
見栄えのする一本糞でも、ギャグまんが的なとぐろうんちでもなく
いかにも(だめな)唐澤貴洋がひりだしそうなぐずぐずのゲリうんち
色合いといい、かたちといい、み消化のコーンとニラの異物かんと言い
我ながらほんとうに上手く作れたと思う
でも、今度は唐澤貴洋にあらたな不まんがわいてきた
うんちをしてるのに直立不動じゃ、格こうがつかないだろう
八月十一日
唐澤貴洋の下半しんをつくる
はじめは、いかにもトイレでふんばってるポーズをと思ったのだけれど
それじゃあ唐澤貴洋の唐澤貴洋性がうすれてしまう
満員電車で? 喫茶店でコーヒーを飲みながら? 裁判所で弁護しながら? トイレのドアをノックしながら……?
いいや、どれも違う
唐澤貴洋がうんちをもらすのは、椅子にこしかけているときだとぼくは思う
おならかな? と思ってこしを浮かせたら、うんちが出てしまった
「あっ」思った時にはもう遅い、全てが手遅れだ、ズボンの脇からたれてくる茶色の汁
そんな庶民的な粗忽者感が唐澤貴洋の脱糞シーンには不可欠だとぼくは考える
ぼくはにやにやとしながら唐澤貴洋にふさわしいパーツを作る
八月十二日
「――新しいの、来てるよ」
ぼくが唐澤貴洋の下半身を作っているところに、お姉ちゃんがわざわざ話しかけに来た
「開けないの?」
「ちょっと黙ってて」
ぼくは今唐澤貴洋の脱糞下半身を作るので忙しいのだ
「あとで」
「そう……」
夜も遅いので、お姉ちゃんは先に寝てしまった
八月十三日
丸三日部屋にこもってついに完成した、脱糞をする唐澤貴洋のフィギュア
ぼくはこうこつと唐澤貴洋のふん張るすがたに見とれる……完ぺきだ
だれもこれが手作りだなんて思わないだろう
ところが、今度は新たな問だいが発生した
あまりにも完ぺきな下半身にくらべて上半身がひん弱すぎるのだ
しょせんプラ板にシールをはったてい度のもの、子供だましでしかない
「これは……」
とりあえず、疲れたので今夜はねむることにする
もうしん夜の二時過ぎ、早くねなくては
八月十四日
きのう夜更かしをしてしまったのでぼくが起きたのはお昼前だった
たかしくんの家にあそびに行く、もちろん、自由研究の進ちょく具合の偵さつのためだ
たかしくんもぼくの認めた熱心なプロモデラーなので、さすがというべきか
まだ三分の一程度しか出来ていないとは言え、その仕上がりには目を見張るものがあった
「高学年用の唐澤貴洋製作キットは人工知能を司る基盤が云々……」たかしくんは自まんそうにしゃべる
なるほど高学年ようともあれば機のうがかく張されていて当然だろう
しかしたかしくんの唐澤貴洋は、与えられた唐澤貴洋だ
ぼくのオリジナルの、うんちをする唐澤貴洋に勝っているところは、……ひとつもない
「――ふっ」
「何笑ってんだよ」
ぼくはむずがゆい鼻先をこすり、その後いつものようにたかしくんとゲームをして遊んだ
八月十五日
唐澤貴洋の上半身の改ぞうに着手する
冷せいになって考えてみると、唐澤貴洋の服そうもなにか違うような気がしてきた
一体、大の弁護士がそうカン単に人前でぶりぶりとうんちを漏らすだろうか
だから、これは、学生時代の唐澤貴洋なのだ、たぶん、きっと中学の頃の唐澤貴洋なのだ
ぼくはさっそく近所の図書館へ行き一ぱん的な男子中学生の学生服のし料を幾つか集め
それをさん考に学ラン姿の唐澤貴洋を作り始めた
思うように作業が進まない
けど、それでこそ面白い
八月十六日
また夜更かしをしてしまった、結きょく寝たのは明け方空が白んだ頃になってからだった
幸い午後の部のプールの時間には間に合ったので、久しぶりに泳ぎにいくことにする
たかしくんはいなかったけれど、ミカちゃんがいた、すこし話をする
「ミカちゃんは自由研究、何にするつもり?」
「あぁ、あたしはねぇ……」
驚いた、なんとミカちゃんも唐澤貴洋製作キットを作るつもりだと言う
「ふーん」ぼくは平せいを努め、今度ちょっと見せて欲しいとたのんだ
ミカちゃんは快だく、なんかあっけなくミカちゃんの部屋にいくことになった
しかも、明後日はぐうぜんミカちゃんの家族がみんな出かけているらしい
「うーん……」
これはたかしくんに相談しなければなるまい
八月十七日
「俺らくらいの年齢ならまだ初潮来てないし、問題ないっしょ」
たかしくんがそう言うのならば、大丈夫なのだろう
たかしくんはクラスメイトの盗さつ写真を歳のはなれたお兄ちゃんに売ったりしているので、そういうじょう報にとても強い
「一応、親の部屋からパクってきたスキン、持ってく?」
ぼくはありがたくスキンとやらをちょうだいした、どうやって使うのかまでは聞けなかった
「――それより、お前の唐澤貴洋、すげぇな、それ。自分で作ったの?」
ぼくは塗そうを残すのみとなった自作の〈脱糞する唐澤貴洋像〉を誇らしげに披ろうした
もはや、もともと買った唐澤貴洋製作キットのおもかげはどこにもなかった
「でも、なんか足りないな」
「そうなんだ」
なんか、足りないんだ
八月十八日
お母さんに持たされたケーキ屋さんのプリンを片手に、もう一方の手には自慢の唐澤貴洋を持って
ぼくはミカちゃんのお家をたずねた、おしりのポケットにはたかしくんからもらったおまもりを入れてある
「いらっしゃい」
ミカちゃんはプリンを食べるとすぐぼくのうんちをする唐澤貴洋に夢中になって、とてもほめてくれた
ぼくもミカちゃんの唐澤貴洋を見て、ぶったまげた
ミカちゃんの唐澤貴洋はリカちゃん人形の服を着せられて、女装した気色の悪いおっさんとなりはてていたのだ
おまけに「弁護士の唐澤です」おしりのスイッチを押すと声まで出す
これは高学年用のキットについている機能らしい
その後、何故だかミカちゃんはさかんにパンツを脱ぎたがったが、ぼくはあいさつもそこそこに帰宅することにした
高学年用の届いたの、どこやったっけ?
八月十九日
三年ぶりくらいにお姉ちゃんと本気でなぐりあいのけんかをした
というのも、おねえちゃんが勝手にぼくの高学年用の唐澤貴洋製作キットをあけて作ってしまっていたからだ
「弁護士の唐澤です」まぬけに連こするださい唐澤貴洋をぼくはおもいきりかべに投げつけてやった
おねえちゃんは怒ってぼくをぶったあとでめそめそとなきはじめた
でも、もともとぼくの買ったものなんだし、絶対にあやまらないぞ
「お金はお母さんが払ってあげるから、新しいの買えばいいのに……」
「いらない!」
ぼくはことわった
「べ、べべべべべん、べべごっごっごごおご……」
おねえちゃんはバラバラになった唐澤貴洋をみじめたらしく修ぜんしていた
ぼくは絶対にあやまらないぞ
八月二十日
一日経ってみると、ただしゃべるだけじゃそもそもなにも面白くない
それにどこの世界にうんちをもらしながら自己紹介をする弁護士がいるってんだ
その点、故障した唐澤貴洋の人工知能基盤はうってつけだった
「べ、べべべべべ……」とか言いながらうんちを漏らしてたら、最高じゃないか!
ぼくはセロテープでぐるぐるまきの唐澤貴洋から基盤を抜き取って
ぼくのうんちをする唐澤貴洋のほうに入れた
「べ、べべべべ……」
あああああああああ、じゃないのは少し物足りないけれど、まぁよしとする
「べ、べべべべべべべべべべ……」
唐澤貴洋が、どんどん活き活きとしてきた
八月二十一日
唐澤貴洋が声を出すようになったのはいいけれど
こんどはうんちのほうが物足りなくなってきた
ここまで作りこんでしまうとどうしても「落ちてくるうんち」のギミックがほしくなる
でもそれには固形の粘土ではなく、液状のスライムのようなものでうんちをつくり
かつスイッチを押すと出てくるようにしなければならない
早速材料を買ってきて、これまた夜遅くまでかけてつくった
ぼくの唐澤貴洋はどんどん本物に近づきつつある
八月二十二日
そもそも人間の身体と服を同じ粘土でつくるのはどうだろう
全然リアルじゃないじゃん
そう思ったぼくは我慢ならず、お父さんのタンスの中で一番おくにあったスーツのすそを切ると
お母さんのさいほう道具を借りて唐澤貴洋の学生服を作ってやることにした
針仕事なんてしたことがないから、これはものすごく時間がかかりそうだ
八月二十三日
徹夜で服を作った
人形の服だからもっとかんたんに出来るかと思っていた、われながら見通しがあまい
しかし苦ろうのかいもあってか、本当の服を着せてもらった唐澤貴洋はとても嬉しそうだ
「べ、べべべべ」どもりながらスライムのうんちをもらす唐澤貴洋が
いつもより笑っているような気がする、気のせいかな?
とりあえず今日はすごく疲れた
早く寝よう
寝なくちゃ
八月二十四日
眠ろうと思った
でも唐澤貴洋の身体が粘土だって気になると
気になって眠れなくて、どうしようか考えて
夜中こっそり外に出る
目当てのものは、わりとすぐ見つかった
声を出さないように、優しく呼び寄せて、抱き上げて
両足を掴み思い切り地面に叩きつける
鈍い音がした
八月二十五日
毛をむしり、必要な分の肉を削ぎ取る
ものすごく血が出た
接着剤で固めようとおもったのだけどうまくいかない
どうしてだろう、皮膚が必要なんだ
まず唐澤貴洋のかたちに皮で袋を作って
そこに肉片をつめていく
ぐんにゃりしてうまくいかない
あぁ、そうか、骨がひつようなのか
肋骨をばらして削って整えて、骨組みを先につくる
はじめてのことは、うまくいかないけれど、それだけにとてもおもしろい
八月二十六日
血色が悪いので表面を塗装する
おねえちゃんのシルバニアファミリーのおもちゃから椅子をパクって座らせる
背中に仕込んだスイッチを押すと「べべべべ」と言いながら
唐澤貴洋のおしりにあけた穴からずるずるうんちが出てくる
そして――――
「……よし、完璧だ」
ついに理想の唐澤貴洋人形を完成させたぼく
ぼくはとりあえず眠いから、ひとまず眠ることにする
あぁ、間にあってよかった
八月二十七日
たかしくんの家に遊びに行く
「よぉ、お前うちの猫知らない?」
「知らない」とぼくは言う
「なんか最近見ないんだよ」
たかしくんの机の上には顔が六つに腕が九本生えた作りかけの唐澤貴洋が乗っていた
「お前の見てから、俺も頑張って改造してみたんだ」
「へぇ」
「どうだ、すごいだろこれ。阿修羅王をモデルにして……」
ぼくは、すごいね、と褒めてやった
八月二十八日
ミカちゃんの家に遊びに行く、二回目なのに慣れたものだ
ミカちゃんは自分の部屋で自分のパンツの中に唐澤貴洋人形を突っ込みながら放尿していた
「こうするとすっごくいい色が出るの」
ぼくは、すごいね、と褒めてやった
「べべっ、べべべべべべ、べべべ」
唐澤貴洋はミカちゃんの尿を浴びながら嬉しそうに声を上げていた
八月二十九日
帰宅すると、おねえちゃんがぼくの唐澤貴洋人形をじっと見つめていた
いやな予感がした
「これ、……なんかおかしくない?」
「そう?」
「そうだよ」お姉ちゃんは振り返った。「だってうんちが本物のうんちじゃないもの」
そういっておねえちゃんはその場でうんちをするとぼくの唐澤貴洋人形のお腹の中にギュウギュウと詰め込み始めた
「ほら、すっごくよくなった」
おねえちゃんは、うれしそうに笑った
ぼくも、ちいさく笑った
唐澤貴洋は、今日も元気に鳴いている
八月三十日
くさい
くさいくさいくさい
くさいくさい
くさい
――ファブリーズをかけよう
八月三十一日
いよいよ明日から新学期が始まる
ぼくを初めとして、ミカちゃんや、クラスの他の女子がどんな唐澤貴洋を作ってくるのか、今から楽しみだ
ロッカーのうえにずらり並ぶ唐澤貴洋!!
……でも、たかしくんのは、期待ができない
たかしくんだけじゃなくて、男の子はきっと唐澤貴洋の本当の作り方を知らないんだ
ぼくはおねえちゃんがいてよかった、たかしくんとこが外で猫を飼っていてよかった
たぶんぼくがクラスで一番、いや、学年で、学校中で一番うまく唐澤貴洋を作れたはずだ
本物の肉と骨と血を詰めたぼくの唐澤貴洋は、おなかにうんちまで入っていて
いつもにこにこ笑っている
まるで本当に生きているみたい
【社会】夏休み用自由研究教材、回収騒ぎ
今月三日、東京二十三区内の小学校にて児童が持参した夏休み用の自由研究の宿題が
授業中に突然爆発し、異臭を放つなどの騒ぎが起こり
学校の通報を受け駆けつけた消防が、負傷した児童数名を保護し病院まで搬送した
警察の調査によると爆発したのは「株式会社恒心総合製作所」の製造している「唐澤貴洋製作キット」で作った人形の一部であり
商品になんらかの原因があったとみて現在調査を行なっている
株式会社恒心総合製作所の代理人として顧問弁護士の唐澤貴洋弁護士は謝罪会見を開き
そこで飛び出した「全ての人との出会いに感謝」との発言が、有識者らの間で物議を醸した
怪我を負った児童らは酷いショックを受けているもののいずれも軽傷と診断、翌日の退院が見込まれており
株式会社恒心総合製作所の代理人唐澤貴洋弁護士が、病院に訪れ保護者ら学校側に謝罪し
これまでに販売した全ての商品を回収することを発表した
リンク
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