恒心文庫:今日はたのしいひな祭り
本文
今日は桃の節句。
雛人形を飾り、女子の健やかな成長を願う日である。
ここ虎ノ門某ビルでも、当然のようにひな祭りが行われていた。
――明かりをつけましょ万札に
盗難仮想通貨の洗浄で一儲けした彼らの懐は温かい。事務所の片隅には札束が山のように積まれていた。
――お花をあげましょ菊の花
そう歌い上げながら彼は、同僚の菊門に人差し指を突っ込む。同僚はたまらず声を上げた。
――五人ばやしの尻太鼓
指で穴の中をほぐしつつ、同僚の引き締まった尻を叩く。その音は同僚の嬌声と重なり、美しい調べとなった。
――今日はたのしいひな祭り
下半身を執拗に責められた同僚は、すっかりメスの顔だ。
これから行われる享楽の夜を想い、胸と乳首を膨らませている。
たのしいひな祭りの夜はまだ始まったばかり。
健やかなメスに成長した彼らを祝う宴は、これからが本番なのだ。
ひな祭りの祝い料理といえば、ひなあられ、菱餅、白酒、ちらし寿司、はまぐりのお吸い物である。
ここ虎ノ門某ビルでは、少し変わった料理が振る舞われる。
この事務所にいるメスは二人。
まるで雛人形のようなおめかしをした主役の二人は、肛門性交の真っ最中であった。
乳首の大きなメスの後ろで腰を振っているのは、ラガーマン風の男。
白いモミアゲのメスの後ろで腰を振っているのは、息子である小太りの男である。
程なくしてタチ達の射精が終わり、メス達の菊座から肉棒が引き抜かれる。連日の酷使で締りの悪くなった穴から、つつ、と体液が漏れた。
小太りの男はやおら一升瓶をつかむと、白いモミアゲの穴に栓をした。一升瓶の中身がゆっくりとモミアゲの直腸に流れ込む。
黄色くとろみの付いた甘いその液体は――味醂!! モミアゲのケツマンコは、あっという間に中身をすべて飲み干してしまった。
すでにモミアゲはほんのりピンクに色づいている。直腸からのアルコール吸収は迅速だ。小太りの男は一升瓶を引き抜き、エイナスストッパー10でモミアゲのアヌスに栓をすると、モミアゲの帯を素早くほどいて、ぐい、と引っ張った。
回る。白いモミアゲが回る。
その身の帯をほどかれながら。その身にまとった鮮やかな単衣をはためかせながら。その胎に注がれた液体を混ぜながら――。
その身にまとった全ての衣をはだけさせ、仰向けに倒れ込んだ白いモミアゲのメスは、自ら足を大きく広げてエイナスストッパー10を引き抜いた。
オスを誘うようにひくつく魅惑の穴。魔羅を捉えて離さないだろう重厚なヒダ。それはあたかも蛤のようにぱくぱくと蠢き、白い液体をあふれさせた。
小太りの男はたまらず、父親の蛤にむしゃぶりついた。なめ、ねぶり、吸い上げる。
あふれてくる白酒は、えぐみと苦味と甘みが混じり合った独特のうまさだ。
やがて飲みきれなくなった小太りの男は、白酒を口移しで父親にも飲ませてあげた。
舌と舌が自然に絡む。お互いの唾液と白酒の混じり合ったものをお互いが嚥下する。
二人の目に溢れる涙は、白酒の味に感動したためか、それとも――
それを見ていたもう一人のメスは、自らの乳首を慰めていた。
その目に溢れる涙は、白酒――蛤の吸い物――を飲ませてくれなかったことへの妬みだろうか。それとも――
その想いにそっと蓋をして、乳首を慰めるメスはラガーマンの男性器をねだる。
今はただメスの欲望に身を委ねよう。
――今日はたのしいひな祭り
――なによりうれしいひな祭り
タイトルについて
この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。