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恒心文庫:トコロテン

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

夜の事務所で二人の男が盛り合っていた。
静まり返った室内には二人の熱い吐息と肌と肌とがぶつかり合う音だけが響き、足元には体液が飛び散っている。
「トコロテンって、知ってる?」
タチがネコの乳首バッジを指で弾きながらそう問いかける、しかしネコは答えない。
「俺が中に出すじゃん?で、お前も同時に出すの」
そう言うとタチはネコの股間に手を伸ばし竿に手を添える。
腰の動きに合わせるように手を動かすとネコが身悶えた、吐息の中に甘い声が混じり始める。
「ダメ・・・オスイキしちゃう・・・んっ!」
「元々君はオスでしょうが(笑)・・・イク!」
そんなやり取りをしつつ、ほぼ同時に二人は達した。
「どうだった?トコロテン」
血と腸液と精液が絡み付いた竿を引き抜きながらタチが問いかける。
「すごく、甘かった・・・黒蜜みたいに濃厚で・・・」
そうネコが答えた瞬間タチの鉄拳がネコの顎を打ち抜いた、吹き飛ばされたネコは本棚に激突、本や飾ってあったよくわからん絵画を巻き込みながらその場に崩れ落ちる。
なぜこんな事になってしまったのか。
そう、タチは三杯酢にからし派だったのである。

いかなる理由が有っても人が人を傷つける事はあってはならない、仲間なら尚更だ。
もしトコロテンを食べる事があれば思い出して欲しい、血と腸液と精液の絡み付いた立派な男根を、そして食べ物の好みは人それぞれで有ることを。
お互いの好みを尊重し合えるやさしい世界が来る事を切に望む。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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