恒心文庫:イラガ責め
本文
大股を開いた態勢で裕明は椅子に縛り付けられていた。記憶は朧げだ、今何時なのか何曜日なのか、昼夜すら定かではない。そんな裕明のあられもない姿を一瞥しつつ、一人の太った男が裕明に声をかけた。
「山岡くん、久しぶりですね。こういうの、豈図らんや再び会おうとは、というらしいですよ?」
裕明の焦点が徐々に唐沢貴洋に向けて合わさってきた、なぜここにこの男が?
言葉が出てこない、意識が混濁している裕明を尻目に貴洋は
瓶の蓋を開けてピンセットで何か緑色のものをつまみ出す。
「山岡くん、君はコレが何か知ってますか?そう、イラガの幼虫です。今からこれの毒針を君の亀頭に突き刺します」
裕明の男性器は勃起た状態で紐を巻かれ、萎えないようにされていた。
いやだ!やめろ!と叫んでいるつもりだが呂律が回らない。そんな裕明なぞ意に介さず貴洋はイラガの針を裕明に突き立てた、裕明の下腹部に電撃が走り、苦痛が全身を駆け巡った、絶叫し、白目を剥く。
貴洋は愉快そうに裕明に告げる
「おや、元気そうですね、何よりです。薬打ってここに監禁した時は死んだんじゃないかとハラハラしたんですよ?なるほど、この為に体力を回復させていたんですね、賢いですね、東大出てるだけはありますね」
貴洋は裕明に声をかけながらイラガを突き刺す手は止めない、貴洋は苦痛に身を捩る裕明をせせら笑っている。
「今度は、ヒロヘリアオイラガといきましょうか?このオナホールの中にね、たっぷりイラガの幼虫をしこんでおいたんです。」
どこからともなく取り出したオナホールを裕明の男性器に被せていった。裕明の絶叫がさらに大きくなった。手足の指先が引き攣っている。あまりの苦痛に裕明は椅子ごと床に崩れ落ち苦悶の表情を浮かべのたうち回っていた。
たっぷり楽しんでください。と貴洋は声をかけて部屋を後にした。
起きてください
顔を水が貼られたバケツの中に突っ込まれ
裕明は目を覚ました。イラガ攻めのせいで裕明の男性器は腫れ上がり赤黒く変色している。
貴洋が見るも無惨な裕明の男性器を指で弾く
裕明が苦痛に顔を歪める。
「やれやれ、君が気絶した後、床が君の腸液や糞尿といった体液だらけで掃除が大変だったんですよ?そんなに気持ち良かったんですか?この締まりのないガバガバのケツに栓をしないといけないようですね。しかし一体何人に犯されたらこんなガバガバになれるんですかね?日常生活に支障が出そうです」
貴洋が裕明にかける言葉はどこか人ごとだ。
裕明が辺りを見回すと、眼前に布がかけられた筒のようなものがある。
おやこれが気になるんですかと言わんばかりに貴洋が布を取り払うと、そこには液体に浸された人の足が入っていた。
「これね、僕の弟の足なんです。弟が自殺した時になぜか父が取っておいたんですけど、久方ぶりにみつけましてね。これ、山岡くんに入れて差し上げますよ。」
いやだ、やめろ!と必死の抵抗をする裕明、しかし薬のせいで体は思うように動かない、裕明の肛門に、弟の足が入っていく。
裕明の肛門から厚史のくるぶしから先が覗いている。
裕明は、正気を失った。もはや彼を繋ぎ止めていた正常という糸はこの悍ましい所業により切り離されたのだ。
「おや。もう壊れてしまったんですか、早いですね、次の玩具探さないと」
壊れた裕明を見下ろしながら、ここにも一人正気を失った男が静かにたたずんでいた。
タイトルについて
この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。
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