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恒心文庫:まめに働く

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

クリスマスに日本中が浮かれているなか、虎ノ門の某ビル7階では、お正月に向けておせち料理の具材製造が必死に行われていた。
太った中年の男が、必死に様々な豆を食べている。あまり美味しそうには食べていない。まるでノルマのように食べているのである。
彼は時々むせて、しゃっくりを起こす。しかし水分の補給は許されない。彼が持ち場を離れたら、すぐさま監督者の鞭が飛んでくるからである。
そのうち、彼はプルプルと震え出す。それをみた監督者と思しき黒いもみあげがトレードマークの紳士は、トレーのうえに彼を誘導する。
彼は尻を出し、
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!(ポン!ポン!ポン! )」
と辛さを爆発させるような絶叫とともに少量の黒い塊を出す。
彼は、意図的に便秘にさせられているのだ。
塊は整形されて、黒豆としておせち料理に漆黒の彩りを添える。
彼が下剤を飲むのを許されるのは大晦日。それまで辛い便秘生活が続く。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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