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恒心文庫:けつあな確定営業

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

2022年9月、巨人の坂本勇人選手が交際していた女性に対し中絶を強要し、彼女が自殺未遂を起こしていたことが週刊文春で報じられた。過去に何度か女性絡みのことで問題を起こしてきた坂本選手であったが、今回はLINEのやり取りが流出したことでネット界隈では大盛り上がりだ。
「おえおうさせたい」、「おろすならおろすで早いほうがいい」など従来であれば語録入り候補に入るであろう言葉を引きずり落とし、ダントツで注目されかつ即語録入りを果たした「けつなあな確定な」について、八雲法律事務所所長の山岡裕明は不満げな表情を隠さずにはいられなかった。
伝統を重んじる八雲法律事務所には坂本選手の「けつなあな確定な」発言よりも数年も前から八雲法律事務所に所属する弁護士(女人禁制)で執り行われる「けつあな確定営業」と呼ばれるものがあるのだが、これがけつなあな確定と酷似していると山岡は指摘する。
坂本選手の言う「今日けつなあな確定な」は恐らく今日はけつの穴(に容れるのが)確定なという意味であろう。けつなあなはけつのあなの誤字のであろうことは容易に推定できる。
八雲法律事務所で行われるけつあな確定営業というのは、所長がけつあなを十分開いた状態で待機し、部下のマラを所長のけつあなに容れるという一連の儀式である。所長と部下は互いに目隠しをし、いつ部下のマラが所長のけつあなに入るか分からない緊張感を醸し出すことに成功している。
目隠しをされているということは聴覚と嗅覚のみで所長のけつあなを探らなければならない。他の部下が声に出して所長のけつあなを位置を教えてくれるのを頼りに所長のけつあなをマラ探りする。
所長のけつあなからはスルメ臭と形容するべきか山岡臭と新たに定義すべきか、干物のような異臭を漂わせているため山岡臭の在処もまたけつあなを見つけるヒントとなる。
所長はもっとスリルを求めるべく自らはヘッドホンをするようになった。群衆の指示すら聞かんとし、ただ「その時」を待つことに只ならぬ快感を覚えたからだ。当たり所が悪いと所長の露出部に部下の大きな亀頭が擦れ、余計じれったいと思う。
性格の悪い部下は敢えて亀頭を所長に擦りつけ、早く容れて欲しい所長の懇願を嘲笑うかの如く苛立ちを余興として満喫する。その時をマラの触覚のみ(上手くいけば一発で入る)が教えてくれるが、所長はできるだけ早く容れて欲しいというのが本音のようだ。
所長と部下との一騎打ちも、畢竟、終焉を迎える。言い換えるとその時は必ず訪れる。所長のけつあなに部下のマラが容れられたその時、所長は甲高い声で「けつあな確定」と叫ぶのだ。
所長のけつあな確定宣言の後、ギャラリー達はマラを容れた部下を抜け出さないよう押さえつける。所長と部下のDNA同士が強力な化学結合を形成し、次世代へと続く遺伝子の孕みは所長と部下は結合体と成って連帯感を生み出す。
その連帯感は性的な快感、即ち容れ容れられるにより生み出される生命の気配が白色の粘着質となり外界へと解き放たれようとする。普段、人間が「ただ生きてるだけでは見ることのできない」気配が液体と成って視覚として捉えることができる。
ただ目隠しをする所長と部下にはそれを見ることを許されない。想像こそ創造することに倣い、気配の生成作業を行っていく。けつあな確定営業は生命の流れを実体験として部下に感じさせ、生きることの素晴らしさを教えるために行うある種教育的な側面を持つ儀式なのである。
起源を辿ると出雲の地の古き伝説に遡るけつあな確定営業は決して坂本選手の軽弾みで下品なものではないことには注意されたしと山岡は再度警告する。
なお山岡は万一部下との生命結合体が分離し、枝根から独立して意思を持つ新たな生命体を授かったとしてもそこは「おろすならおろすで早い方がいいやろ?」とも語っている。そこは坂本選手と共通のようだ。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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