恒心文庫:ああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
本文
(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!)
絶叫と共にTKHRの入口がふくらんだかと思うと、そこから大量の黄金がひり出された。
浣腸液を含みぐちゅぐちゅのスープカレーが、若い雪が如く白いシーツをくさそうに汚す。
ベッドの上、四つんばいで尻を突き出した姿勢のTKHRは開きっぱなしのサウンドホールをパクつかせ、不穏な独奏曲を奏でている。
HRSは、薄明りが照らす仄暗い部屋中に満ちた、そのえげつない演奏を耳いっぱい味わい、満悦の表情を浮かべた。
きたない貴金属を両の手ですくい上げ愛おしそうに視線で舐めまわすと、なぜか採掘したそれを再び金鉱に運び込み始めるHRS。
TKHRの大きく口を開けた出入り口には抵抗する力もなく、きたない金塊を握られた拳ごと甘んじて受け入れる。
「うっ・・・あなたに私のところにご連絡いただく苦しみの声を聞いて欲しいと思う。あなたはなぜそのようなことをするのか。」
すかさずHRSは、金鉱に丸々収まった拳を出入りさせ卑しい虎ノ門を刺激する。虎ノ門が閉門しそうにヒクつく。
動作を何度も何度も繰り返し、TKHRの東京タワーからコールサインが滴り始めたところで、唐突にHRSが切り出した。敏腕は金脈に奥深く止めたままで。
「TKHR、ワシとじゃんけんせんか。」
アヒル口の狭間から白い歯を覗かせ、幼子のように無邪気な笑みを浮かべるHRS。
「ままま、マスター!もうやめにしませんか。」
酷使した虎ノ門はもはや開閉機能を失っており、これでは泥棒が入り放題だ。
さらにHRSは、心折れそうなTKHRに畳み掛ける。
「そうかそれならやめにするか!?」
「・・・私は諦めません。皆様の声がある限り。声なき声に力を。」
かくして今この瞬間世界一きたないじゃんけんが決行される運びとなった。
じゃんけんぽん。
TKHRは、HRSがそう口走ると共に、野獣のような形で這い虎ノ門の奥深く敏腕の侵入を許したまま、必死の思いで右手を掲げサインを出した。
グー。
強く握った手のひらに己の爪が突き刺さる。
HRSは、パーだった。
事務所の中で逞しい拳がゆっくりと解け、うんこソーセージの皮が内側からやさしくうっとりと愛撫される。
「まままま、マスター!あっ、あとだしはズル・・・おおん!・・・人を傷つけることで自分は幸せにならないとあなたは知っているはずだ。私がもしあなたに会えたなら、目の前のあなたは優しい微笑みを湛える方かもしれない。だからあなたにお願いします。もうやめにしませんか。」
「お前の森タワーは正直だぞ~?びしゃびしゃに文化を垂れ流しておるではないか!」
「マスター!!人の権利を侵害するものには、告白のときが近づいております。」
TKHRは、暴君HRSに対し声なき声を張り上げ抵抗を試みるが、声なき声には力が入らず、とめどなく続く涅槃で最早まともな思考はできず、二つの脚は小鹿のように震えていた。
「本日も度重なる情報提供及びご活動頂いている皆様お疲れ様でした。今ご協力頂いている方々は多士済々であり、大変行動力のある方ばかりです。インターネットシステムに精通している方、語学に長けている方、数他の情報の中々から有用な情報をご提供いただける方、様々な方に当職は支えられております。ネットワークのスペシャリストの方がございましたら、是非ご協力頂けませんでしょうか。我々はチームになりつつあります。皆場所は離れど、心は一つです。新しい時代を。声なき声に力を。愛なき時代に愛を。」
グー。
「うっ!新しい時代を。」
チョキ。
「嗚呼!声なき声に力を。」
パー。
「はぁん!愛なき時代に愛を。愛を!愛を!」
グー、チョキ、パー・・・
HRSは飽きもせず深夜から朝日が部屋を照らすまで続け、失神したTKHRにリモコンバイブを挿入れ、一足先に出勤したという。
この作品について
洋と尊師の糞まみれの睦み合いが描かれた作品である。
FaithBookの語録の利用や「きたない貴金属」「ソーセージの皮が内側から」といった独特の表現は、後の食べ物路線への展開を感じさせる。