マヨケーがポアされたため、現在はロシケーがメインとなっています。

ブラック企業、ロイヤルネットワーク株式会社を大解剖!

提供:唐澤貴洋Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
恒心スポーツ > ブラック企業、ロイヤルネットワーク株式会社を大解剖!

このページでは、かつて存在したブログ「恒心スポーツ」の記事のひとつ「ブラック企業、ロイヤルネットワーク株式会社を大解剖!」[1]の内容を掲載する。

内容

ブラック企業、ロイヤルネットワーク株式会社を大解剖!

2016年07月17日

▲創業者仲條啓三会長。巧みに詭弁を弄するその姿は某宗教団体のスポークスマンのようだ。



平成27年(ワ)8276号平成27年(ワ)1872号平成27年(ワ)26701号で唐澤貴洋が原告側訴訟代理人を務めたことで、教徒の間ではすっかりお馴染みとなった、ブラック企業ロイヤルネットワーク
今回は、このロイヤルネットワークがどのような会社なのか、また、どれくらいブラックなのかを徹底解剖する。

Royal google01.png
▲「ロイヤルネットワーク ブラック」「ロイヤルネットワーク 建築基準法違反」など、ほのぼのとした単語が並ぶ。これも幸せの循環がなせる業である。


ロイヤルネットワークは、ピンクカラーとうさぎのキャラクターが目印の、「うさちゃんクリーニング」を始めとする、顧客ニーズに合わせたクリーニングサービスとリネンサプライ事業を展開する、山形県酒田市に本社を置く会社である。

▲下心が透けて見える


全国に72の工場を持ち、従業員数はおよそ2600名。
クリーニング店ブランドはうさちゃんクリーニング(587店)、エキスパートクリーニング マーシ(14店)、エキスパートクリーニング サニー(27店)、100円クリーニング コインズ(4店)、他には和服専門 しみぬきの京都屋、メディカルリネン&リネンサプライ事業部、あなた専用クローク&高品質宅配クリーニングサービス「マイクローク」、クリーニング受け渡しサービス「ランドリーロッカー」、Happy&Laundryなど。殆どの店舗がうさちゃんクリーニングであるにもかかわらず無駄に多い。
曰く、「着てみればその違いがすぐにわかる」とのこと。

▲うさちゃんクリーニング


フランチャイズ店のオーナーも募集している。
初期投資が少なく、本社によるサポートやバックアップが万全、やる気と情熱次第で収入アップなどいいとこずくめである。
金が余っている方は応募してみてはどうだろうか。


経済条件は、保証金0円、手数料はクリーニング売上の22%以上、賃金はロイヤルネットワークが負担、販促はクリーニング売上目標の2%を補助といった具合である。


全体的な特徴としては、全従業員のうち女性が9割と非常に多いこと、工場ごとに格付け制度が設けられていることが挙げられる。
女性がおもいっきり活躍できる職場というのがウリの一つでもある。
従業員の多くは子育てが一段落した中高年パートであるようだ。


女性を大切にし、適材適所の組織を作り、会社のコンセプトである「幸せの循環」を本気で実現させようと考えてきたことが、今日までの発展につながっているとのこと。
優しい社会を理念として掲げブラック企業の弁護をするどこかの弁護士を彷彿とさせる。

創業者の仲條啓三は中学卒業後、集団就職の後に東京のクリーニング店に勤務。最終的に自らのクリーニング店を故郷山形県酒田市で創業し、やがてブラッククリーニング店の頂点となった人物である。

建築基準法違反

――と、ここまでは至極まともな会社であるが、実態は酷いものである。

うさちゃんクリーニング引火性溶剤を虚偽使用 本部指示 
http://www.asahi.com/national/update/0718/TKY200907180003.html 

「うさちゃんクリーニング」の名称で東日本を中心に展開するクリーニングチェーン「ロイヤルネットワーク」(本部・山形 県酒田市)が、建築基準法で禁じられた引火性のある石油系溶剤を使って住宅地域や商業地域で工場を稼働させていた問題で、ロイヤル社の2工場が引火性のない溶剤を使用しているとの虚偽の報告を自治体に出していたことがわかった。同社は虚偽報告を認め、石油系溶剤の使用についても「本部が指示した」として謝罪した。 

虚偽報告が明らかになったのは、宮城県白石市の「白石工場」、福島県会津若松市の「会津工場」。 

 朝日新聞の調べでは、ロイヤル社は04年、第1種住居地域内にある白石工場開設の届け出の際、宮城県大河原土木事務所に石油系溶剤は使用しないと報告していた。石油系溶剤は爆発や大規模火災の恐れがあることから、建築基準法は商業系や住居系の地域での使用を禁じている。

 宮城県によると、同工場は同県と消防の立ち入り検査などで、石油系溶剤を数百リットル保管、使用していたことが発覚。当初から石油系溶剤用のドライクリーニング機しか設置していなかった。 

 また、ロイヤル社が福島県会津若松建設事務所に提出した使用溶剤の報告書にも、石油系溶剤は使用しないと記載していた。 

 福島県によると、石油系溶剤の使用が明らかになった会津工場では6月、県建設事務所と会津若松消防署が立ち入り検査した際、ロイヤル社の従業員が引火性のない溶剤の入った一斗缶4缶を示し、「これを使っている」と報告。石油系の溶剤を使っていることは隠していた。 

 ロイヤル社の仲条啓介・取締役常務執行役員はこれまで朝日新聞の取材に「石油系溶剤の使用に悪意はなく、認識不足だった」などと説明していたが、17日、「本部が石油系に切り替えるよう指示した」と違法性を認識していたことを認め、「今回のすべての問題に対し、関係者におわびしたい」と話した。 

ロイヤルネットワーク 弊社に関するマスコミ報道について 
http://www.usachan.co.jp/outline.html

ブラックどころか建築基準法で禁じられた溶剤を使っておきながら虚偽の報告を自治体に出し、その上、明らかになっても認識不足だったなどと言い訳を続けていた。ホームページにも言い訳をしていた痕跡を残していたが、今では消えている。
爆発大規模火災の恐れがあろうがロイヤルネットワークからすれば人に優しく地球に優しいのである。


▲徹底した言い訳。相当鍛え上げられているようだ。ちなみに論点は衣類の安全性ではない。


ブラック企業

違法なことは勿論、ブラックなこともちゃんとやっている。
一応業界二位の企業であるにも関わらず、時給700円のパートに月50~100時間に及ぶ残業をさせ、その上残業代も一切払っていない(=サービス残業)という急成長している会社にありがちなブラックっぷりである。

他にも、 半年ごとの契約更新の時に、時給金額を空欄にしてパートA(以下A)に渡し、サインをさせてから時給金額を記入した、五回契約更新しても全く時給を上げなかった、店舗の雑用品やセール期間のディスプレー費用の一部をAに負担させた客への弁償をAにさせた、毎月500円徴収している互助会費は従業員のためではなく会社のイベントに使っているなど、これでもかというくらいの不正行為を見せつけてくる。

そしていざ元従業員Aと労組(ロイヤルネットワークに労組は無いので、合同労組である日本労働総評議会)が本社に乗り込んでくると、社長、元副社長、社長室長、経理部長、弁護士、社会保険労務士総出でお出迎え。
残業代の支払いには応じられない、そもそもサービス残業などなかった、生きるため仕方なかった」と返してきた。

このような対応を受けて、労評側が東北三県約60店舗を車でまわり、ビラを配布したり、労働時間や労働契約に関するアンケート調査を行ったりした結果、「タイムレコーダーを打刻する前後に仕事をすることがある」、「繁忙期にはトイレも行けず食事も取れないのに1時間休憩したことを入力するように指示されている」、「10年以上働いても時給が1円も上がらない」、「1年弱に8人以上が辞め、自分も早く辞めたいが辞められない」といった、過酷な労働実態があらわになり、最終的に会社側は残業代や賠償金など計60万4660円をAに支払ったとのこと。
この際にも、ロイヤルネットワークはアンケート用紙の回収を命じ、意地でも払わないという姿勢を魅せつけた。
問い詰められても頑なに認めようとしないその姿は、並大抵の企業にはとても真似できるようなことではない。


▲従業員達の「声なき声」が詰まったアンケート


それに加えて、労評はアンケートで寄せられた不満や要求をもとに、労働条件改善要求を行った。
ロイヤルネットワークの回答は以下の通りである。

1.雇用契約書の手順の順守を徹底させる。
11月に全工場のマネージャー及びブロック長が集まって会議を行い、 
不備があることを伝えて手順遵守を徹底させた。 今後の定期的に研修などを行う。 
具体的には契約書に有給休暇を付与することを銘記し、 別途有給休暇の取得可能日数を通知する。 
また、有休取得時に取りにくいなどが起こらないように指導する。 

2.昇給についてはパートスタッフと社員用に分けたチャレンジシートにする。 
具体的には店舗の売上関連の項目を見直す (パートには売上に対する責任を負わせるなという組合の要求に対して)。 
評価項目については見直す。 
昇給についても収益確保が厳しいが検討課題とする。 
パートスタッフの時給見直しは9月より実施している。 
郡山地区では一律50円賃金上乗せをした。 

3.時間外労働に対しては、組合員がサービス残業が発生していたことは 調査で明確になったので、支払うべき分は支払 
う。 (これに関しては残業時間の計算をめぐって会社はあくまでも 一日の売上を基準に算定すると言い、 組合は実際に 
労働した時間を基準に支払うべきと主張し、 最後まで一致はできませんでした) 

4.労働者が負担してきた経費は支払う。 

5.互助会のイベントのあり方を含め、互助会は見直しを行う。 

労評はこれ以外にも以下の通り要求を行った。

67 :名無し:2015/04/04(土) 14:14:00.85 ID:r23+KsYL0.net[3/4] 
①レジでやるやり方は止めて、タイムレコーダーを設置して労働時間を管理すべき。 
②労働者から残業代の不払いの請求があったら支払うことを約束して欲しい。 
③繁忙期に休憩が取れないのに休憩していたことにされるのはおかしいので、ちゃんと休めるように人員配置をするか、休憩が取れなかった場合は賃金を支払って欲しい。 
④時間当たりの売上を基準にすることはやめてほしい。5000円以上でないと残業は認めない等と言うことは労基法違反である。 
⑤ダブり時間という制度をやめてほしい。1人体制が基本という会社の勝手な判断ではなく、繁忙期には実際に1人ではできないのだから、ダブり時間を認める認めないという判断自身を廃止して欲しい。 
⑥クレーム処理はマネージャー以上がするべき。パートにやらせないでほしい。 
⑦お中元、お歳暮をパートに持っていかせない欲しい。 
⑧怪しい加工は廃止すべき。ただでさえ、効果が疑わしい10数種類の加工処理をさせているが、健康クリーニングとか、マイナスイオンクリーニングとか、誇大広告のようなことをパートにやらせないで欲しい。負担が大きすぎる。 
⑨品質を向上させて欲しい。皆、工場の仕上がりが悪く、二重線や破れなども頻繁にあると述べている。異常に高いノルマで仕事をさせるのではなく、品質の確かなものを保証できるようにすべき。 
⑩制服を支給して欲しい。はじめだけ渡され、後は自分で購入するようなことはおかしいので、一年に一着とか定期的に支給すべき。 
⑪フィリピン人の外国人技能実習生を怒鳴り飛ばしながら仕事をさせるような、非人道的なことはやめてほしい 

なるほど、「着てみればその違いがすぐにわかる」のは二重線や破れなどが頻繁にあるからであるようだ。

これらの要求に対しては、社長は「指摘されたことについて真摯に改善する」と言ったものの、「組合に対して答える義務はないので、文書で出すこと等はしない」と度重なる不祥事により鍛え上げられたであろう見事な切り返しを見せた。

このような社長の殆ど反省の色が見られない態度を見て、労評は、社長が「俺は社長だ、組合が何だ」などと言うわけではないが、やはり内心そう思っているのではないかと推察した。

まとめ

確かにここまで会社を成長させた創業者の手腕は優れている。しかし、実態はとても他社には真似出来ないような惨事になっていたのだ。
結局、「幸せの循環」「汚れ笑顔に変える素敵なお仕事」「価値-価格=顧客満足度」などという甘い言葉の裏に、尊い従業員の犠牲があり、その犠牲こそが、会社が成長していく原動力でもあったということである。

          ./⌒\ 
      山'`´‘《/⌒\\ 
      ノ___┃ l  \) 
     l | ⌒  ⌒ | ミ 
    ヾ丿 ・  ・  | ミ  看板に「ブラック企業」「犯罪者」等といった誹謗中傷が書いてある個人や 
      l,l   ∪   l,l     企業と何らかの社会的関係を築こうとすると物好きな方はいないでしょう。 
     ヽ  ー―   / 
     /ヽ___/\ 
  ノ ̄:::::::ヽ></::::::::: ̄へ 
 そ::::::::::::::: く H Y:::::::::::::::::そ 
  ゝ::::::::::::::: ヽ | | / :::::::::::::::::::《 
  |:::::::::::::::::::::::V V::::::::::::::::::::::::| 

註釈

関連項目