恒心文庫:終わらない地獄
本文
頭がズキズキ痛む、裕明の意識はあまりはっきりしていない。さっきまで何をしていたのか思い出せない
ここはどこだ?なんでこんな犬小屋みたいに狭いところに自分がいるのか
裕明は体勢を変えようとしたがそれは叶わなかった。椅子に座らされ、両手は後ろ手に縛れている。
足もテープでぐるぐる巻きである。
上半身の衣服は剥ぎ取られ、胸部の二つの突起には線がついだ洗濯バサミのようなものがつけれていた、その洗濯バサミのようなものについた線は、見たことのない機械に繋がれていた。
全く状況を飲み込むことができないままぼんやりしていると眼前の扉が開き、あの男が現れた。そう、唐澤貴洋である。
この男と関わったせいで自分は変な奴らに目をつけられて業務を妨害される。
俺の輝かしいキャリアがこいつのせいで無茶苦茶になった。
ふつふつと湧いてきた怒りにより裕明の意識は完全に覚醒した。
そして自分の身に起こっている状況を瞬時に理解した。
「おい唐沢貴洋!!どう言うつもりだ!円満退所しなかった意趣返しのつもりか!こんなことが第一弁護士会に発覚したら懲戒では済まないぞ!お前の弁護士人生を終わらせ、があぁぁぁぁぁあぁあぁあ!!!」
突如密室に響き渡る裕明の絶叫、唐澤貴洋は何かのスイッチを入れたのだ、裕明の左右の突起についている洗濯バサミは通電させるために取り付けた代物だったのだ
気まぐれにスイッチをオンオフし裕明に一息つかせる暇を与えない、裕明は失禁した、しかし失禁すると言うことは濡れると言うこと、濡れると通電はさらに良くなる。
貴洋は殊更顔に喜色をたたえるわけでもなく
能面のような顔で裕明に電気流す。
裕明の終わらない地獄が始まった。
タイトルについて
この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。
リンク
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