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恒心文庫:ノンフィクション

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本文

「山岡くんは壊れてしまいました。
彼は職場に酒とタバコとホモビを持ち込み真昼間から仕事もせず、時に脱糞、時に絶頂射精します。山岡くんのせいでクロスはいつもアルコールとヤニと栗の花の匂いに包まれる地獄となってしまいました。

近頃ようやく気付き始めたのですが、当職は、私は無能弁護士です。
山岡くんは洋のコネ目当てでたかひろ君係と相成った山岡くんでしたが、優しい山岡くんを演じながらも当職の無能具合に山岡くんはずっと苛立っていたようです。山岡くんとて人間ですから限界というものがあったのでしょう。錯乱した山岡くんの変貌ぶりは、用心棒の山本くんすら怯えさせ『山岡さん発狂しすぎじゃね? あれはやべーよ』と言わせるまでに及んでいます。

山岡くんの言動で一番我慢ならないのは、頻繁に当職を犯すことです。山岡くんは当職と関わったせいで女性が寄り付かなくナリ、デブ専のホモになってしまったのだといいます。当職もホモ弁護士だったようで、けつの穴に突うずるっ込まれるのはもう気が狂うほど気持ちがいい。
ですが、日課のくそもらしをしている最中でも構わないといった山岡くんにより、クロスには糞と精液の混ざり合った匂いまで香るようになってしまいました。……」

やったモリ。
入力し終えると、森は恒心教徒の目につく場所にそれを投稿した。
彼が小説執筆を始めたのは、無能弁護士三人衆、ひいては無能会計士の評判を貶めたいと考えたからだ。

事実などどうだっていいよかった。恒心教徒は笑える嘘の方が好きなのだと森は知っている。森が執筆していた小説も、八割は嘘だ。
森はズボンを下ろし息子を握る。
残りの二割の真実について思いを馳せながら彼は今日もマスターベーションするのであった。

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