→スペースとゼロ幅文字
>Fet-Fe 細編集の要約なし |
>Fet-Fe |
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=== スペースとゼロ幅文字 === | === スペースとゼロ幅文字 === | ||
==== スペース ==== | |||
通常のスペース(U+0020)以外にノーブレークスペース(U+00A0、HTMLでは<code>&nbsp;</code>)が存在する。 | 通常のスペース(U+0020)以外にノーブレークスペース(U+00A0、HTMLでは<code>&nbsp;</code>)が存在する。 | ||
このスペースが存在する部分では自動改行が行われない。 | このスペースが存在する部分では自動改行が行われない。 | ||
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ノーブレークスペースと似たような特徴があるが、こちらは幅が狭く、モンゴル文字の接尾辞やパスパ文字の単語内スペースに用いられる。 | ノーブレークスペースと似たような特徴があるが、こちらは幅が狭く、モンゴル文字の接尾辞やパスパ文字の単語内スペースに用いられる。 | ||
==== 単語結合子、ゼロ幅スペース ==== | |||
単語結合子(U+2060)はゼロ幅であり見た目には全く影響を及ぼさないが、その部分での改行を防ぐ。 | 単語結合子(U+2060)はゼロ幅であり見た目には全く影響を及ぼさないが、その部分での改行を防ぐ。 | ||
逆にゼロ幅スペース(U+200B)は単語の切れ目を示し、改行可能な位置を明示する。 | 逆にゼロ幅スペース(U+200B)は単語の切れ目を示し、改行可能な位置を明示する。 | ||
==== ゼロ幅非接合子 ==== | |||
ゼロ幅非接合子(U+200C)は本来結合する文字を分離して表現するために用いられる。 | ゼロ幅非接合子(U+200C)は本来結合する文字を分離して表現するために用いられる。 | ||
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デーヴァナーガリーの場合はヴィラーマでの合字化を防ぐ。<span lang="sa">संरक्षक</span>([[サンラクシャカ]])を<span lang="sa">संरक्षक</span>という表示に変える。 | デーヴァナーガリーの場合はヴィラーマでの合字化を防ぐ。<span lang="sa">संरक्षक</span>([[サンラクシャカ]])を<span lang="sa">संरक्षक</span>という表示に変える。 | ||
==== ゼロ幅接合子 ==== | |||
ゼロ幅接合子(U+200D)もゼロ幅の文字であるが、こちらは接合することのできる文字を接合形に変形する。 | ゼロ幅接合子(U+200D)もゼロ幅の文字であるが、こちらは接合することのできる文字を接合形に変形する。 | ||
デーヴァナーガリーの子音字にヴィラーマを付けたものは後続の子音字と結合するが、ゼロ幅接合子を置けば後続子音字が無くても接合形をとる。 | デーヴァナーガリーの子音字にヴィラーマを付けたものは後続の子音字と結合するが、ゼロ幅接合子を置けば後続子音字が無くても接合形をとる。 | ||
ञ + ◌् + U+200D → ञ् + U+200D → ञ् | ञ + ◌् + U+200D → ञ् + U+200D → ञ् | ||
アラビア文字でも同様になる。 | アラビア文字でも同様になる。 | ||
252行目: | 258行目: | ||
なおソーステキスト上では<code>ب&#x200D;&#x061C;Toshiba</code>のように[[#双方向テキスト|Arabic letter mark]]と組み合わせている。 | なおソーステキスト上では<code>ب&#x200D;&#x061C;Toshiba</code>のように[[#双方向テキスト|Arabic letter mark]]と組み合わせている。 | ||
これは本来L属性扱いになるゼロ幅接合子をAL属性に変えるためである。 | これは本来L属性扱いになるゼロ幅接合子をAL属性に変えるためである。 | ||
シンハラ文字のal-lakuna(ヴィラーマ、U+0DCA)はデフォルトでは合字を作らない。 | |||
ද + ් + ධ → ද්ධ | |||
一方でゼロ幅接合子を用いることで、合字を表示できる。但しフォントが対応していなければならない。 | |||
ද + U+200D + ් + ධ → ද්ධ | |||
ද + ් + U+200D + ධ → ද්ධ | |||
ゼロ幅接合子がal-lakunaの前に来れば結合、後に来れば省略の上で結合形となる。 | |||
またර、යの前、රの後に් + U+200Dが来る場合にはそれぞれrakaaraansaya、yansaya、repayaと呼ばれる特別な形になる<ref>[https://www.unicode.org/versions/Unicode15.0.0/ch13.pdf https://www.unicode.org/versions/Unicode15.0.0/ch13.pdf]</ref>。 | |||
ක + ් + U+200D + ර → ක්ර | |||
ක + ් + U+200D + ය → ක්ය | |||
ර + ් + U+200D + ක → ර්ක | |||
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