「インターネット上における権利侵害の問題/本文」の版間の差分

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中澤:結構最近は裁判所もいろいろ他の周辺事情を踏まえての同定可能性というのを認めるようになってきて,その田中弁護士事件で同定可能性を認定した理由は,債権者の田中弁護士は実働も長くそれなりに知名度があるのに比べ,もう一人は登録したばかりで,まだほとんど活動がないのであるから,合理的に考えたら債権者のことを指しているというものでした。この理屈でいくと,2,3年後はどうなるか。業務分野の類型とか,そういうのでやるんでしょうけど,同じ分野をやり出したら分からないですよね。<BR><BR>
中澤:結構最近は裁判所もいろいろ他の周辺事情を踏まえての同定可能性というのを認めるようになってきて,その田中弁護士事件で同定可能性を認定した理由は,債権者の田中弁護士は実働も長くそれなりに知名度があるのに比べ,もう一人は登録したばかりで,まだほとんど活動がないのであるから,合理的に考えたら債権者のことを指しているというものでした。この理屈でいくと,2,3年後はどうなるか。業務分野の類型とか,そういうのでやるんでしょうけど,同じ分野をやり出したら分からないですよね。<BR><BR>


=== 6 ハンドルネーム<ref>17)インターネット上コミュニティで本名を名乗らない場合に用いる通称。</ref>と誹謗中傷 ===
=== 6 ハンドルネームと誹謗中傷 ===


清水:例えばネットゲームとかで,匿名のアカウント,ハンドルネームだけでやり取りができるわけです。ゲーム内で,何か気に食わないことがあると,あのアカウントのやつがどうのこうのみたいな誹謗中傷が結構されることがあるみたいで,それをなんとかしたいという依頼が結構多いですね。<BR><BR>
清水:例えばネットゲームとかで,匿名のアカウント,ハンドルネーム<ref>17)インターネット上コミュニティで本名を名乗らない場合に用いる通称。</ref>だけでやり取りができるわけです。ゲーム内で,何か気に食わないことがあると,あのアカウントのやつがどうのこうのみたいな誹謗中傷が結構されることがあるみたいで,それをなんとかしたいという依頼が結構多いですね。<BR><BR>
神田:ハンドルネームと誹誘中傷,ハンドルネームと名誉毀損という論点ですね。<BR><BR>
神田:ハンドルネームと誹誘中傷,ハンドルネームと名誉毀損という論点ですね。<BR><BR>
清水:そうですね。それはね,基本的にできないと断っていますね。現実のどなたですかという話になっちやうので。<BR><BR>
清水:そうですね。それはね,基本的にできないと断っていますね。現実のどなたですかという話になっちやうので。<BR><BR>
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