仏教
恒心との関係
まず、恒心教の全身とされるオウム真理教は仏教系のカルト宗教であり、麻原彰晃旧尊師が「オウム語録」として世間(特にネット圏)に流布し、恒心教でも度々使用される「カルマ」「グル」「サティアン」「ダーキニー」「ポア」「ヴァジラヤーナ」などの単語も、元々はサンスクリット語の仏教用語である[1]。また、旧尊師もオウム設立前には仏教系の新興宗教である阿含宗に入信しており、オウム信者の中にも阿含宗出身者がいた[2]。
一方、唐澤貴洋現尊師は仏教を信仰していないが[3]、高校中退から再入学の期間に読んだ立花隆の「青春漂流」の影響で、真言宗の開祖である空海を尊敬していることを自著「炎上弁護士」内で述べている[4]。また、2022年に投稿したnoteの記事によれば、弟の唐澤厚史が自殺で亡くなった際、母親の唐澤厚子はそのショックで毎日泣きながら般若心経をあげ、厚史の名前を呼び続けたという。
その他、外伝主人公の安達真は、自身の先祖として平安時代の僧侶である勝如上人の存在をセルフ開示している。 伝承において、勝如上人は阿弥陀信仰の布教者であり、片端から民家の戸をたたいて念仏の功徳を説くという、ゴリ問答とも似た活動をしていたという。