恒心文庫:千葉県松戸市に伝わる「牛の首」という話
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本文
昔、松戸市の六高台という場所はもとは肋骨(ロッコツ)郷という被差別部落だった
その肋骨という部落で牛が盗まれ、その牛が首無し死体で見つかる事件があった
同じころ、祝言を控えた近くの村の美しい女性がいくえ不明になる事件があった
近くの村はロッコのエッタどもが村の女性をさらったのではないかと疑い大いにいきりたったが
部落民たちも牛の件は村人達の自分たちに対する差別的嫌がらせではないかと思っていた
しかし二つの事件の犯人は同一人物、おおもとは一つであった
部落の長、谷川家のウスラ馬鹿息子に亮太という男がおった
この男が村の女性をさらって強姦して飽きたら殺し、死体に牛から切り取った首をかぶせて
これは牛じゃあぁと言いながら牛の首をかぶせた女性の腹を食らっていたそうな
それを見た村人は部落の長に怒鳴りこみに行ったが殺されて、首無し死体を牛の首を添えて晒された
一つは牛泥棒の罪を着せて処刑、もう一つは事件について余計な事を言ったら殺してやるとの見せしめとして…
部落民側にも偶然目撃した者はいたがあまりのおぞましさに長年口を噤み、真実はひっそりと闇に葬られた
興味本位から近年その家に近づいた者が付近住民に恫喝された件は人々の記憶に新しい
現在も人目から隠されている部落の長、谷川の住居
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この作品について
都市伝説の牛の首から着想を得た作品と思われる。実際の地名の由来はこちらをご参照ください。
リンク
- 六高台
- 初出 - クヒケー 長谷川亮太>>191(魚拓)
ここでは地名に着想を得た作品を紹介する
恒心文庫