→企業の場合の対応例
>島田「にかい」 |
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こちらではインターネットでも相談を受け付けているので、メールや面談などで一緒に解決策を探ってもいいでしょう。 | こちらではインターネットでも相談を受け付けているので、メールや面談などで一緒に解決策を探ってもいいでしょう。 | ||
====企業の場合の対応例==== | ====企業の場合の対応例==== | ||
企業の場合は当たり前ですが、一般人と対策が異なります。<br> | |||
かのドラッカーは「顧客を満足させることが、企業の使命であり目的である」といいました。企業の使命は最終的には社会に貢献することです。<br> | |||
炎上をした場合には関係各所が迅速に動き、現時点で集められる情報を集め、記者会見を行い情報を公開することが求められます。それを社会が欲しているからです。<br> | |||
この対応の素早さと誠実さが、その後の炎上の度合いを決めるといってもいいでしょう。<br> | |||
問題となるのは'''炎上の原因となった事象を隠蔽した場合です。'''<br> | |||
批判的な意見や、そのもととなった事実を「隠そう」としてはいけません。<br> | |||
炎上したのち企業側の判断で投稿の削除をすることがありますが、現在ではすぐにサイトにまとめられてアップされてしまうので意味はなく、さらにリリースや記者会見などで説明する前に削除をすると「隠蔽している」という悪いイメージを与えかねません。<br> | |||
炎上した際は、「'''何について、誰について謝罪し、どのような責任を誰がとるか'''」が重要です。<br> | |||
先日話題になった銭湯絵師の「元弟子」がイベントで他人のイラストをモチーフを{{原文ママ|「イラストをモチーフに」の間違い。}}模倣したことが判明したあとの謝罪文が悪い例ですが、「お騒がせしたことをお詫び」するのではなく、なぜ、誰に対して、どうして謝るのかを明確にしなくてはいけません。そうしないと、正義の代理人の怒りを増幅させるだけです。<br> | |||
もしも被害者がいる場合、被害者に対して、潔い謝罪と最大限の損害賠償をすることが大事です。月並みな言い方になってしまうのですが、'''誠意ある対応を心がけることが不手際・不始末のあとでもそれ以上に企業価値を損なわない最良の方法'''なのです。<br> | |||
もしも従業員が不当な炎上やインターネット上の人権侵害の被害に遭っていたとしたら、会社や組織は毅然とした対応をすべきであると考えます。<br> | |||
たとえば私は事務所への嫌がらせが続いたため、大手ビル所有会社から出て行けと言われたこともありました。日本有数の会社がそのような対応をとったことはとても残念であり企業として適切な対応だったのか今でも疑問に思っています。<br> | |||
幸いにして私には弁護士という職があったのげなんとかなりましたが、企業に勤める社会人でそれに耐えられる人は少ないと思います。<br> | |||
私の場合は第一弁護士会の会長が応援の声明を出してくれたことが心の支えとなりました。それだけで、「あきらめてはいけない。がんばらなければいけない」という気持ちになりました。会長からは「弁護士会はこれからも応援する、そして、今はこの声明しか出せなくて申し訳ない」という言葉をいただきました。<br> | |||
私への声明を出したがために、会長が脅迫されるという事態まで生じたものの、それ以上に私のことを気遣っていただきました。自然と涙が出てきました。今でも弁護士会の先生方に多くの支援をいただいております。<br> | |||
以上の私の経験から、会社や組織は、炎上している当該従業員と話し合った上で、インターネット上の人権侵害だと認識したのなら、迅速に社員を守る対応をとるべきだと考えています。'''それがその人の心の支えになるからです。''' | |||
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