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クライアントからサーバーへの接続に複数のノードを経由することにより、発信元の秘匿化を実現している。また、通信内容は暗号化されているが、末端の出口ノードでは暗号化されない<ref>TLSによる暗号化は通常通り行われる</ref>。世界中のジャーナリスト、活動家、内部告発者、諜報機関、[[悪芋]]が政府の監視から逃れるために利用している。
クライアントからサーバーへの接続に複数のノードを経由することにより、発信元の秘匿化を実現している。また、通信内容は暗号化されているが、末端の出口ノードでは暗号化されない<ref>TLSによる暗号化は通常通り行われる</ref>。世界中のジャーナリスト、活動家、内部告発者、諜報機関、[[悪芋]]が政府の監視から逃れるために利用している。


1995年に米国海軍研究所(NRL)が軍事用途の通信の秘匿性を確保するために始めた研究(Onion routing)<ref name=“玉ねぎ”>[https://www.onion-router.net/Publications/CACM-1999.pdf|Goldschlag D., Reed M., Syverson P. (1999.)]</ref>がTorの出発点となっている。現在は非営利団体によって開発・管理されている。
1995年に米国海軍研究所(NRL)が軍事用途の通信の秘匿性を確保するために始めた研究(Onion routing)<ref name=“玉ねぎ”>[https://www.onion-router.net/Publications/CACM-1999.pdf Goldschlag D., Reed M., Syverson P. (1999.)]</ref>がTorの出発点となっている。現在は非営利団体によって開発・管理されている。


日本では、[[片山祐輔]]がパソコン遠隔操作事件で使用したことから有名になった。
日本では、[[片山祐輔]]がパソコン遠隔操作事件で使用したことから有名になった。
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Whonixの兄弟分のようなOS。Virtual Boxで起動、debianをKicksecureに置き換えるという2種類の導入法が用意されている。タイムスタンプ攻撃や悪意のあるアップデートを耐えるなどの堅牢性はもちろんのこと、コマンド一つでWhonixを導入できることやLiveモードで痕跡何一つ残さない隠匿性に優れているなど、挙げればキリがないほど利点があるOSである。
Whonixの兄弟分のようなOS。Virtual Boxで起動、debianをKicksecureに置き換えるという2種類の導入法が用意されている。タイムスタンプ攻撃や悪意のあるアップデートを耐えるなどの堅牢性はもちろんのこと、コマンド一つでWhonixを導入できることやLiveモードで痕跡何一つ残さない隠匿性に優れているなど、挙げればキリがないほど利点があるOSである。
* [https://www.qubes-os.org/ Qubes OS]
* [https://www.qubes-os.org/ Qubes OS]
かの{{wpl|エドワード・スノーデン}}も使用しているというOS。{{wpl|Xen (仮想化ソフトウェア)|Xen}}という仮想化技術を用いて、アプリケーションを並列して仮想環境上で実行できるのが特徴。上記のWhonixを導入することで、Torを用いた通信を行える<ref>Virtual BoxもしくはQubes OSに導入する。</ref>
かの{{wpl|エドワード・スノーデン}}も使用しているというOS。{{wpl|Xen (仮想化ソフトウェア)|Xen}}という仮想化技術を用いて、アプリケーションを並列して仮想環境上で実行できるのが特徴。上記のWhonixを導入することで、Torを用いた通信を行える<ref>Virtual BoxもしくはQubes OSに導入する。</ref>。ただし動作させるためにはそれナリのスペックのpcを用意する必要があるため[[Kicksecure]]や[[Tails]]より敷居が高い。<ref>システム要件は[https://www.qubes-os.org/doc/system-requirements/ Qubes OS恒式サイト]から確認できる。</ref>
* [https://www.kali.org/ Kali Linux]
* [https://www.kali.org/ Kali Linux]
{{wpl|ペネトレーションテスト}}と呼ばれるコンピュータシステムへの攻撃テストを行うことを目的としたOSであり、様々な<strike>攻撃兵器</strike>ツールが搭載されている。こちらも[https://www.virtualbox.org/ Virtual Box]を使用して導入することになる。<strong>当たり前だが、第三者が運営するサイトへの攻撃に転用してはならない。</strong>
{{wpl|ペネトレーションテスト}}と呼ばれるコンピュータシステムへの攻撃テストを行うことを目的としたOSであり、様々な<strike>攻撃兵器</strike>ツールが搭載されている。こちらも[https://www.virtualbox.org/ Virtual Box]を使用して導入することになる。<strong>当たり前だが、第三者が運営するサイトへの攻撃に転用してはならない。</strong>
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Kali Linuxと同じくペネトレーションテストのために作られたOS。Kali Linuxと違ってTorが同梱されている<ref>Torブラウザが導入されているだけであり、全通信をTor経由にしてくれるわけではないので別途[https://github.com/ultrafunkamsterdam/AnonSurf Anonsurf]等で通信を匿名化する必要がある。</ref>。パスワードの[[カラッキング]]機能をはじめ様々な<strike>攻撃兵器</strike>ツールが搭載されているが、あくまでも自分が運営するサイトの脆弱性を確認するために使うことを目的としたOSであり、<strong>くれぐれも第三者が運営するサイトへの攻撃に転用してはならない。「Torが同封されているから攻撃への転用に最適だ」と考えることなど論外である。</strong>
Kali Linuxと同じくペネトレーションテストのために作られたOS。Kali Linuxと違ってTorが同梱されている<ref>Torブラウザが導入されているだけであり、全通信をTor経由にしてくれるわけではないので別途[https://github.com/ultrafunkamsterdam/AnonSurf Anonsurf]等で通信を匿名化する必要がある。</ref>。パスワードの[[カラッキング]]機能をはじめ様々な<strike>攻撃兵器</strike>ツールが搭載されているが、あくまでも自分が運営するサイトの脆弱性を確認するために使うことを目的としたOSであり、<strong>くれぐれも第三者が運営するサイトへの攻撃に転用してはならない。「Torが同封されているから攻撃への転用に最適だ」と考えることなど論外である。</strong>
* [https://blackarch.org/ BlackArch]
* [https://blackarch.org/ BlackArch]
同じくペネトレーションテスト用Arch LinuxフレーバーでネイティブTorとTor Browserが同梱されている。Kali LinuxやParrot OSがDebianをベースに採用していることに対し、こちらはArch Linuxを採用している。その為Anonsurfを動かすことはできないが、代わりに[https://github.com/Edu4rdSHL/tor-router tor-router]と呼ばれるスクリプトを走らせることによりOSの全通信をTor経由にすることが可能。tor-router本家の更新により、[https://github.com/Edu4rdSHL/tor-router/commit/290d0b1e29a13a4e1d4f109a6a31bdd1da523dc9 再起動なしで通信秘匿化を停止できるよになった(ab272cb)]。このコミットはBlackArchのリポジトリにも反映され、アルゴリズムにおける停止性を満したtor-routerを常時pacmanでインストール可能である。その他秘匿ツールの詳細は[https://blackarch.org/defensive.html こちら]を参照。
同じくペネトレーションテスト用Arch LinuxフレーバーでネイティブTorとTor Browserが同梱されている。Kali LinuxやParrot OSがDebianをベースに採用していることに対し、こちらはArch Linuxを採用している。その為Anonsurfを動かすことはできないが、代わりに[https://github.com/Edu4rdSHL/tor-router tor-router]と呼ばれるスクリプトを走らせることによりOSの全通信をTor経由にすることが可能。tor-router本家の更新により、[https://github.com/Edu4rdSHL/tor-router/commit/290d0b1e29a13a4e1d4f109a6a31bdd1da523dc9 再起動なしで通信秘匿化を停止できるようになった(ab272cb)]。このコミットはBlackArchのリポジトリにも反映され、アルゴリズムにおける停止性を満したtor-routerを常時pacmanでインストール可能である。その他秘匿ツールの詳細は[https://blackarch.org/defensive.html こちら]を参照。


=== 併用されるソフトウェア ===
=== 併用されるソフトウェア ===
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==注意点==
==注意点==
Torそれ自体が匿名化するのは'''通信経路のみ'''でありIPアドレス以外(例えば自分語りなど)から足が付く可能性はある<ref>生IPで自分語りをしていた場合は尚更である</ref>。またTorが匿名化するのは現状TCPプロトコル上の通信のみであり、UDPプロトコル<ref>主にストリーミング配信やオンラインゲーム等で使われる。Discordでも使われている。{{要出典}}</ref>等他のプロトコルを利用した通信は生IPのままとなるので注意が必要である。
Torそれ自体が匿名化するのは'''通信経路のみ'''でありIPアドレス以外(例えば自分語りなど)から足が付く可能性はある<ref>生IPで自分語りをしていた場合は尚更である</ref>。またTorがサポートしているプロトコルは現状TCPのみであり、UDPプロトコル<ref>主にストリーミング配信やオンラインゲーム、SimpleXでの通話で使われている[https://ja.wikipedia.org/wiki/WebRTC WebRTC]というAPIで使われる。{{要出典}}</ref>等他のプロトコルを利用した通信をサポートしていない<ref>[https://gitlab.torproject.org/legacy/trac/-/issues/7830 UDP over Tor]</ref>(DNSを除く)ため、UDPプロトコルを使いたい場合VPN over Tor<ref>[https://www.whonix.org/wiki/Tunnel_UDP_over_Tor#Transporting_UDP_Tunnels_over_Tor_with_a_VPN Tunnel UDP over Tor - Transporting UDP Tunnels over Tor with a VPN]</ref>などの方法でプロトコルをTorネットワークに転送する必要がある。


生IPで行った犯罪が発覚し[[国セコ]]にPCが押収された際、Torを使用した犯罪の痕跡が見つかってしまうことも考えられる([[福山紘基]]はその最たる例といえる)。前述したようなTorを利用したソフトウェアにも脆弱性があり匿名性が破られてしまう可能性はあり<ref>[[Facebook]]がFBIにTailsの脆弱性を突く技術を提供していたことが明らかになっている{{archive|https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2006/30/news078.html|https://archive.vn/f3LCH|当該記事}}</ref>、使い方を間違えればせっかくの匿名性が損なわれてしまう可能性があることにも注意が必要である。
生IPで行った犯罪が発覚し[[国セコ]]にPCが押収された際、Torを使用した犯罪の痕跡が見つかってしまうことも考えられる([[福山紘基]]はその最たる例といえる)。前述したようなTorを利用したソフトウェアにも脆弱性があり匿名性が破られてしまう可能性はあり<ref>[[Facebook]]がFBIにTailsの脆弱性を突く技術を提供していたことが明らかになっている{{archive|https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2006/30/news078.html|https://archive.vn/f3LCH|当該記事}}</ref>、使い方を間違えればせっかくの匿名性が損なわれてしまう可能性があることにも注意が必要である。
上記で触れたUDPプロトコルからの生IPの流出はUDPプロトコルの通信を制限することで防ぐことが可能だ 具体的な手段は[https://note.com/ojipon_tor/n/n033da6b007d1 ここ]を参照することをお勧めする。


このように、Torをただ漫然と使っているといずれ痛い目を見ることになる可能性がある(前述のように福山はこれが原因で殉教することとなった)ので'''Torやそれを利用したソフトウェアを使う前にそれぞれの公式ドキュメント<ref>[https://2019.www.torproject.org/docs/documentation.html.en Torの公式ドキュメント]</ref>を読むなどして様々なリスクをしっかり把握するべきである。'''
このように、Torをただ漫然と使っているといずれ痛い目を見ることになる可能性がある(前述のように福山はこれが原因で殉教することとなった)ので'''Torやそれを利用したソフトウェアを使う前にそれぞれの公式ドキュメント<ref>[https://2019.www.torproject.org/docs/documentation.html.en Torの公式ドキュメント]</ref>を読むなどして様々なリスクをしっかり把握するべきである。'''