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==== ヴィラーマ ====
==== ヴィラーマ ====
サンスクリットなどの表記に用いられる{{wpl|アブギダ}}の子音字はデフォルトで母音aを持つ。母音を持たないことを示すためにはヴィラーマ(梵: <span lang="sa">ཝི་རཱ་མ། virāma</span>、巴: <span lang="pi">විරාම virāma</span>)を追加する必要がある。
サンスクリットなどの表記に用いられる{{wpl|アブギダ}}の子音字はデフォルトで母音aを持つ。母音を持たないことを示すためにはヴィラーマ(梵: <span lang="sa">ཝི་རཱ་མ། virāma</span>、巴: <span lang="pi">විරාම virāma</span>)を追加する必要がある。
多くの文字でヴィラーマは子音字同士を結合させる。デーヴァナーガリーの場合は
多くのアブギダでヴィラーマは子音字同士を結合させる。デーヴァナーガリーの場合は


  स + ◌् + थ → स् + थ → स्थ
  स + ◌् + थ → स् + थ → स्थ
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のように結合する。
のように結合する。


シンハラ文字の<span lang="si">අල් ලකුණ (al-lakuṇa、ヴィラーマに相当)</span>または<span lang="si">හල් ලකුණ (hal-lakuṇa)</span>はデフォルトでは合字を作らないが、[[#ゼロ幅接合子|ゼロ幅接合子]]を使うと合字になる。
シンハラ文字の ්(<span lang="si">අල් ලකුණ al-lakuṇa</span>または<span lang="si">හල් ලකුණ hal-lakuṇa</span>、ヴィラーマに相当)はデフォルトでは合字を作らないが、[[#ゼロ幅接合子|ゼロ幅接合子]]を使うと合字になる。


チベット文字の<span lang="bo">སྲོག་མེད། (srog med、ヴィラーマに相当)</span>は基本的に使われず、普通は<span lang="bo">་ (ཚེག tseg)</span>で区切られた音節内の位置で母音の有無が判断される。
チベット文字の◌྄(<span lang="bo">སྲོག་མེད། srog med</span>、ヴィラーマに相当)は基本的に使われず、普通は<span lang="bo">་ (ཚེག tseg)</span>で区切られた音節内の位置で母音の有無が判断される。
<span lang="sa">saṃskṛtam</span>と書く場合は<span lang="sa">སཾ་ས྄ཀ྄རྀ་ཏ་མ྄།</span>ではなく、<span lang="sa">སཾསྐྲྀ་ཏམ།</span>となる。
<span lang="sa">saṃskṛtam</span>と書く場合は<span lang="sa">སཾ་ས྄ཀ྄རྀ་ཏ་མ྄།</span>ではなく、<span lang="sa">སཾསྐྲྀ་ཏམ།</span>となる。


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ゼロ幅接合子(U+200D)もゼロ幅の文字であるが、こちらは接合することのできる文字を接合形に変形する。
ゼロ幅接合子(U+200D)もゼロ幅の文字であるが、こちらは接合することのできる文字を接合形に変形する。
デーヴァナーガリーの子音字に[[#ヴィラーマ|ヴィラーマ]]を付けたものは後続の子音字と結合するが、ゼロ幅接合子を置けば後続子音字が無くても接合形をとる。
デーヴァナーガリーなど多くのアブギダの子音字に[[#ヴィラーマ|ヴィラーマ]]を付けたものは後続の子音字と結合するが、ゼロ幅接合子を置けば後続子音字が無くても接合形をとる。
  ञ + ◌् + U+200D → ञ् + U+200D → ञ्‍
  ञ + ◌् + U+200D → ञ् + U+200D → ञ्‍


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これは本来L属性扱いになるゼロ幅接合子をAL属性に変えるためである。
これは本来L属性扱いになるゼロ幅接合子をAL属性に変えるためである。


シンハラ文字の<span lang="si">අල් ලකුණ (al-lakuṇa)</span>または<span lang="si">හල් ලකුණ (hal-lakuṇa)</span>(ヴィラーマ、U+0DCA)はデフォルトでは合字を作らない。
シンハラ文字の ්(U+0DCA、<span lang="si">අල් ලකුණ al-lakuṇa</span>または<span lang="si">හල් ලකුණ hal-lakuṇa</span>、ヴィラーマに相当)はデフォルトでは合字を作らない。
  ද + ් + ධ → ද්ධ
  ද + ් + ධ → ද්ධ
一方でゼロ幅接合子を用いることで、合字を表示できる。但しフォントが対応していなければならない。
一方でゼロ幅接合子を用いることで、合字を表示できる。但しフォントが対応していなければならない。
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