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→Unicodeのノウハウ
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==== ヴィラーマ ==== | ==== ヴィラーマ ==== | ||
サンスクリットなどの表記に用いられる{{wpl|アブギダ}}の子音字はデフォルトで母音aを持つ。母音を持たないことを示すためにはヴィラーマ(梵: <span lang="sa">ཝི་རཱ་མ། virāma</span>、巴: <span lang="pi">විරාම virāma</span>)を追加する必要がある。 | サンスクリットなどの表記に用いられる{{wpl|アブギダ}}の子音字はデフォルトで母音aを持つ。母音を持たないことを示すためにはヴィラーマ(梵: <span lang="sa">ཝི་རཱ་མ། virāma</span>、巴: <span lang="pi">විරාම virāma</span>)を追加する必要がある。 | ||
多くのアブギダでヴィラーマは子音字同士を結合させる。デーヴァナーガリーの場合は | |||
स + ◌् + थ → स् + थ → स्थ | स + ◌् + थ → स् + थ → स्थ | ||
179行目: | 179行目: | ||
のように結合する。 | のように結合する。 | ||
シンハラ文字の<span lang="si">අල් ලකුණ | シンハラ文字の ්(<span lang="si">අල් ලකුණ al-lakuṇa</span>または<span lang="si">හල් ලකුණ hal-lakuṇa</span>、ヴィラーマに相当)はデフォルトでは合字を作らないが、[[#ゼロ幅接合子|ゼロ幅接合子]]を使うと合字になる。 | ||
チベット文字の◌྄(<span lang="bo">སྲོག་མེད། srog med</span>、ヴィラーマに相当)は基本的に使われず、普通は<span lang="bo">་ (ཚེག tseg)</span>で区切られた音節内の位置で母音の有無が判断される。 | |||
<span lang="sa">saṃskṛtam</span>と書く場合は<span lang="sa">སཾ་ས྄ཀ྄རྀ་ཏ་མ྄།</span>ではなく、<span lang="sa">སཾསྐྲྀ་ཏམ།</span>となる。 | <span lang="sa">saṃskṛtam</span>と書く場合は<span lang="sa">སཾ་ས྄ཀ྄རྀ་ཏ་མ྄།</span>ではなく、<span lang="sa">སཾསྐྲྀ་ཏམ།</span>となる。 | ||
267行目: | 267行目: | ||
ゼロ幅接合子(U+200D)もゼロ幅の文字であるが、こちらは接合することのできる文字を接合形に変形する。 | ゼロ幅接合子(U+200D)もゼロ幅の文字であるが、こちらは接合することのできる文字を接合形に変形する。 | ||
デーヴァナーガリーなど多くのアブギダの子音字に[[#ヴィラーマ|ヴィラーマ]]を付けたものは後続の子音字と結合するが、ゼロ幅接合子を置けば後続子音字が無くても接合形をとる。 | |||
ञ + ◌् + U+200D → ञ् + U+200D → ञ् | ञ + ◌् + U+200D → ञ् + U+200D → ञ् | ||
277行目: | 277行目: | ||
これは本来L属性扱いになるゼロ幅接合子をAL属性に変えるためである。 | これは本来L属性扱いになるゼロ幅接合子をAL属性に変えるためである。 | ||
シンハラ文字の<span lang="si">අල් ලකුණ | シンハラ文字の ්(U+0DCA、<span lang="si">අල් ලකුණ al-lakuṇa</span>または<span lang="si">හල් ලකුණ hal-lakuṇa</span>、ヴィラーマに相当)はデフォルトでは合字を作らない。 | ||
ද + ් + ධ → ද්ධ | ද + ් + ධ → ද්ධ | ||
一方でゼロ幅接合子を用いることで、合字を表示できる。但しフォントが対応していなければならない。 | 一方でゼロ幅接合子を用いることで、合字を表示できる。但しフォントが対応していなければならない。 |