「サイバーセキュリティと企業法務《第2回》」の版間の差分
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→1 紛争当事者別の検討
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また,電子データ化された個人情報を管理するための情報システムの開発・保守業務を個人情報所得者から受託する者(以下「システム関連開発受託者」という),およびシステム開発受託者から当該義務をさらに受託する者(以下「システム開発再受託者」という」も紛争当事者となる。<br> | また,電子データ化された個人情報を管理するための情報システムの開発・保守業務を個人情報所得者から受託する者(以下「システム関連開発受託者」という),およびシステム開発受託者から当該義務をさらに受託する者(以下「システム開発再受託者」という」も紛争当事者となる。<br> | ||
さらに,個人情報所得者がその決済においてクレジットカード決済代行会社を利用していることも少なくない。<br> | さらに,個人情報所得者がその決済においてクレジットカード決済代行会社を利用していることも少なくない。<br> | ||
裁判例上,情報漏えい事案の紛争当事者は,【図表】のとおり4つの類型に分けることができる。そして,訴訟物もおおむねこの類型ごとに整理することができ,①は不法行為に基づく損害賠償請求権,②,③および④は債務不執行に基づく損害賠償請求権となる。 | 裁判例上,情報漏えい事案の紛争当事者は,【図表】のとおり4つの類型に分けることができる。そして,訴訟物もおおむねこの類型ごとに整理することができ,①は不法行為に基づく損害賠償請求権,②,③および④は債務不執行に基づく損害賠償請求権となる。<br><br> | ||
[[ファイル:サイバー3画像.jpg|図表]] | |||
==== (1)個人情報提供者―個人情報所得者間 ==== | ==== (1)個人情報提供者―個人情報所得者間 ==== | ||
この紛争類型は,情報漏えい事案において最も多い類型である。 | この紛争類型は,情報漏えい事案において最も多い類型である。 |