Information icon.png 寄付のお願い
現在、本Wikiは深刻な資金難に陥っています。(管理人の発言)
そのため、本Wiki存続のために寄付をお願いします。我々はチームになりつつあります。声なき声に力を。
寄付先
XMR:42V16ycnmYUScKJDLUmnCDZ2BrnPQrojzdBqVgFHdFw9e3pwxyzwhgMYaMBAXRDiYaNGh9Kuw2SxXKo6SMW935RUQEprark
LTC:ltc1qaxex5efs7pk25yke8m7e2qrwsj70lwv2nwjyd4

「唐澤貴洋/新聞記事」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
987行目: 987行目:
   
   
  唐澤氏は2018年、自身のサイバーテロの被害経験を記した著書(写真)を出版するなど、サイバー暴力の被害者を支援するために活動している。唐澤氏は、「日本でインターネット上の誹謗と中傷、権利侵害と戦う仕事を続けていく」とし、「このようなインターネット犯罪を人々の生活を脅かす問題だと考える。これに対抗する戦いを止めない」と意欲を示した。
  唐澤氏は2018年、自身のサイバーテロの被害経験を記した著書(写真)を出版するなど、サイバー暴力の被害者を支援するために活動している。唐澤氏は、「日本でインターネット上の誹謗と中傷、権利侵害と戦う仕事を続けていく」とし、「このようなインターネット犯罪を人々の生活を脅かす問題だと考える。これに対抗する戦いを止めない」と意欲を示した。
== 「なんで逃げるんですか!」ネット上の誹謗中傷と10年以上戦う唐澤貴洋弁護士が、疑惑男性に突撃したら①(東京新聞、2025年5月2日) ==
{{Archive|1=https://www.tokyo-np.co.jp/article/397581|2=https://archive.md/K9ETT|3='''「なんで逃げるんですか!」ネット上の誹謗中傷と10年以上戦う唐澤貴洋弁護士が、疑惑男性に突撃したら①'''}}
'''<ネットと中傷 第2部~10年以上戦う弁護士>①全5回'''
社会問題となって久しいインターネット上での中傷や嫌がらせは、なぜなくならないのか。
少しでも答えに近づこうと、問題に詳しい唐澤貴洋弁護士に取材した。知る人ぞ知る有名人。ネット掲示板での騒動をきっかけに、10年以上もネットや現実社会での中傷や嫌がらせを受けてきた人物だ。
加害者側にも取材したいので、紹介してほしいとお願いした。
すると、唐澤弁護士は、ある人物の名前を挙げた。唐澤弁護士らを侮辱する動画が配信サイト「ニコニコ動画」に投稿され、刑事事件化した過程で、投稿者の住所や氏名などを特定したという。関係者によると、投稿者は容疑を認めている。
「やっぱり本人に会いたいですよね。何が起きているのかっていうのを実際に把握してもらえれば」
唐澤弁護士は自ら投稿者に動機などを聞いてみたいという。一緒に取材しても良いとのことで、同行した。
'''◆アパートから出てきたのは'''
4月平日の午前7時45分ごろ、雨模様の関東地方の住宅地の片隅。唐澤弁護士らが特定したアパートの一室から出てきたのは、マスク姿の細身の男性だった。青いレインジャケットのフードをかぶっている。自転車置き場に向かうようだ。
静けさを破って、唐澤弁護士が男性に声をかけた。
「なんで『ニコニコ動画』に、こんな動画を上げたんですか」
自転車に乗ろうとしていた男性は「あれっ」と驚いた様子。
唐澤弁護士と目が合ったが、すぐさま自転車に飛び乗り、何も言わずに走り出した。
唐澤弁護士は追いすがる。
「○○さん!」「なんで逃げるんですか!」
それでも、男性は無視して猛スピードで走り去った。
唐澤弁護士は苦笑い。
「逃げましたね。(男性は)僕に気付きましたけど」
'''◆3月にも訪問したが…'''
実は、男性の自宅を訪れたのは、今回が初めてではない。
3月の休日にも、唐澤弁護士は男性宅のインターホンを押し、呼び掛けた。
「お話ししましょうよ」
室内に人の気配はあったというが、返答はなかった。
結局、男性が本当にこの動画をつくったのか、なぜつくったのか、答えを聞くことはできなかった。
'''◆問題の動画とは…'''
問題の動画は、唐澤弁護士を卑猥な言葉で侮辱する歌詞を、アップテンポの音楽に合わせて流すという内容だった。
唐澤弁護士が動画に気付いたのは2024年末。投稿者は別の人を中傷する動画も公開しており、告訴を受けて捜査していた警察が知らせてきた。
唐澤弁護士はくだらない動画にあきれつつ、嘆いた。
「本当に、人生をかけてこのような誹謗中傷をする人がいるというのは、理解できない思いです」
'''◆投稿者を刑事告訴'''
そして、唐澤弁護士も、動画で人格を否定されたとして侮辱の疑いで投稿者を刑事告訴した。投稿者に呼び掛ける。
「複数の被害者が出ている。自分の行動に真摯に向き合ってほしい」
----
連載第2、3回は、唐澤弁護士への嫌がらせをあおるネット掲示板から現実社会の犯罪に発展してしまったケースを伝えます。第4回は、唐澤弁護士に、これまで面会した中傷の加害者について聞きます。第5回は、唐澤弁護士に関連して、嫌がらせを受けてきた大学院生の石渡貴洋さんに話を聞きます。第2回は5月3日午前6時に公開する予定です。
== 鍵穴に接着剤を注入…中学生が唐澤貴洋弁護士に嫌がらせか 頭を下げた両親が事件までの変調を語った<連載②>(東京新聞、2025年5月3日) ==
{{Archive|1=https://www.tokyo-np.co.jp/article/397582|2=https://archive.md/eXDl1|3='''鍵穴に接着剤を注入…中学生が唐澤貴洋弁護士に嫌がらせか 頭を下げた両親が事件までの変調を語った<連載②>'''}}
{{Archive|1=https://pastebin.com/Ufg9qr4D|2=https://archive.vn/YdOiW|3=全文}}
'''<ネットと中傷 第2部 10年以上戦う弁護士②>(全5回)'''
4月のある日、10年以上にわたって中傷や嫌がらせに苦しんできた唐澤貴洋弁護士のもとを、関東地方の夫婦が訪ねてきた。事務所に入るやいなや、頭を下げる。
「本日はお時間をいただきありがとうございます。誠に申し訳ございませんでした」
夫婦は、唐澤弁護士の事務所に嫌がらせをしたとして警察に保護された男子中学生(13)の両親だった。
中学生は、唐澤弁護士に中傷や嫌がらせを書き込むネット掲示板でのやりとりから、現実世界での犯罪行為に発展したようだ。両親が謝罪に来るという情報を受け、同席させてもらった。
 
'''◆2度にわたる被害、レシートで「挑発」も'''
事件が起きたのは2025年1月だった。
唐澤弁護士の同僚の原田學植(がくうえ)弁護士が、事務所のドアノブがおかしいと気付く。鍵穴が接着剤で埋められていた。
「年明けから、げんなりした」と原田弁護士。唐澤弁護士は、過去にも事務所に嫌がらせをされた悪夢がよぎった。「また事務所を移転しなきゃいけないのかな」
とりあえずドアノブを交換したが、その後、接着剤の購入履歴を記したレシートが事務所に投函された。犯人からの挑発だろうか。
さらに、2月にも再び接着剤を詰められた。唐澤弁護士は不法侵入と器物損壊の疑いで警察に被害届を提出。3月に、警視庁三田署から接着剤を詰めた疑いで中学生を保護したと連絡を受けた。
'''◆引きこもり状態でパソコンに夢中に…'''
謝罪に訪れた両親。唐澤弁護士と原田弁護士に促され、話し始めた。
「息子はおとなしい性格で…」
集団生活が苦手で、学校に仲の良い友人はいなかったという。
徐々に異変を感じ始めたのは2024年の夏休み明けから。朝も起床せず、学校を遅刻しがちに。10月下旬からは不登校になり、引きこもり状態になったという。
さらには、独り言を言ったり、ふらっと押し入れに入ったり。
「親と一緒の部屋にいるのが嫌なのかな」。そう考えた両親は、自宅に中学生の自室を用意。好きだったパソコンも、リビングから中学生の部屋に移した。
すると、中学生はインターネットに没頭。一見、落ち着いたようには見えたのだが…。
〈第3回 「犯行自慢」堂々と…ネット中傷がリアル犯罪に発展 唐澤貴洋弁護士は「再犯」被害に遭った過去も は5月4日午前6時に公開予定です〉
== 「犯行自慢」堂々と…ネット中傷がリアル犯罪に発展 唐澤貴洋弁護士は「再犯」被害に遭った過去も<連載③>(東京新聞、2025年5月4日) ==
{{Archive|1=https://www.tokyo-np.co.jp/article/399995|2=https://archive.vn/7cESa|3='''「犯行自慢」堂々と…ネット中傷がリアル犯罪に発展 唐澤貴洋弁護士は「再犯」被害に遭った過去も<連載③>'''}}
{{Archive|1=https://pastebin.com/LxZsg67c|2=https://archive.vn/UdKoL|3=全文}}
'''<ネットと中傷 第2部 10年以上戦う弁護士③>(全5回)'''
ネット中傷にさらされてきた唐澤貴洋弁護士は、2025年1月に事務所の鍵穴に接着剤を詰められる嫌がらせに遭った。
接着剤を詰めた疑いで保護されたのは関東地方の男子中学生(13)。4月に謝罪に訪れた両親は、おとなしかったという中学生が犯行前にネットに没頭していたことを打ち明けた。
'''◆警察から連絡を受けて連れて行こうとすると…逃げ出した'''
そして2025年2月半ば、母親のもとに、警視庁三田署から中学生を出頭させるよう電話があった。
「息子さんが弁護士事務所の鍵穴に接着剤を詰めた疑いがあるので、署に来てほしい」
母親は、当時を振り返る。「自分の息子がそんなことをしたなんて、本当に動転した」
母親が署に連れて行こうとすると、少年は自宅の最寄り駅近くで逃げ出した。その後、付近で警察に保護され、児童相談所に引き渡された。両親は少年と話をできていないという。
'''◆「ありえない行動力」と父親も困惑'''
母親は困惑する。「人を傷つけるようなことはしなかったのに」
父親も理解が追いつかない。「家や学校ではおとなしくて、こんな犯行をできるような子じゃない。ありえない行動力だ」
しかし…。「実際にこんなことをしてはいけないという監督ができていなかった」
'''◆ネット掲示板の影響?'''
唐澤弁護士は、両親に伝えた。「(中学生は)ネット掲示板で自分の犯行の様子を自慢していた」
ネット上には、唐澤弁護士を攻撃する人たちが集まり、嫌がらせを報告したり情報を交換したりする掲示板が複数ある。中学生は、そこを居場所にしていたとみられるという。
そして、警鐘を鳴らす。「再犯する人間を何人も見てきた」。孤立する人たちがネット上でコミュニケーションの喜びに浸り、犯罪行為につながるコミュニティーから抜け出せなくなるからだ。
唐澤弁護士は、両親に尋ねた。「今後、どうするのですか」
父親は悩む気持ちを明かした。「息子には、ネットではなくてリアルでの関係を持てるようにしてもらいたい。ただ、それをどう実現するのかは難しい」
母親は涙ぐんだ。「専門家の力を借りながら、私も息子がちゃんと更生するようサポートしたい」
'''◆「よくあるパターン」…唐澤弁護士の言葉の意味は'''
唐澤弁護士は面会後、振り返った。
「引きこもりで友達がいない人が掲示板を居場所にして、犯行を自慢する。(唐澤弁護士を攻撃する人に)よくあるパターンだった」
掲示板では日々、独特の言葉遣いのやりとりが繰り返されている。
「いつものように(事務所の)ポストに落書き」
「(事務所の)ドアにジュースかけしたナリ」
その現場写真も添えられる。
そして、反応がある。
「有能」
「連続攻撃素晴らしい」
「身の安全が一番重要なので変装や監視カメラ対策万全に」
'''◆10年前にも「鍵穴に接着剤」嫌がらせ'''
唐澤弁護士は10年ほど前にも、事務所の鍵穴に接着剤を詰められる被害に遭っている。通信制の男子高校生(当時)の犯行だった。
登校日のために母親からもらったお金で事務所に来た高校生。その場で警備員に取り押さえられた。身分証を出すよう求める唐澤弁護士を見ると、うすら笑いを浮かべていたという。
唐澤弁護士によると、この高校生も友達がおらず、ネット掲示板に犯罪を誇示する書き込みをしていた。
唐澤弁護士は母親と面会し、母子家庭という事情も考慮して損害賠償請求はしなかった。
しかし……。
'''◆成人になってもエスカレート…そして逮捕'''
高校生は成人した後に、唐澤弁護士の名をかたって自治体に爆破予告をするなどして逮捕された。
唐澤弁護士は、親に特異な点はなくても、子供がネットを通じて犯罪に走ってしまうと指摘する。
「ここに、この問題のある種の根深さがあると改めて思った」
〈第4回 殺害予告を100万回受けた弁護士・唐澤貴洋さんは気づいた 加害者に共通する「孤独」の影響 では、これまでに10人以上の加害者に直接会って事情を尋ねた唐澤弁護士が、人々が加害に陥っていったメカニズムを語ります。5月5日午前6時に公開の予定です〉
== 殺害予告を100万回受けた弁護士・唐澤貴洋さんは気づいた 加害者に共通する「孤独」の影響<連載④>(東京新聞、2025年5月5日) ==
{{Archive|1=https://www.tokyo-np.co.jp/article/397583|2=https://archive.vn/0OfN2|3='''殺害予告を100万回受けた弁護士・唐澤貴洋さんは気づいた 加害者に共通する「孤独」の影響<連載④>'''}}
{{Archive|1=https://pastebin.com/aXm897ZQ|2=https://archive.vn/1PnWc|3=全文}}
'''<ネットと中傷 第2部 10年以上戦う弁護士④>(全5回)'''
社会問題となって久しいネットでの誹謗中傷。10年以上にもわたって被害を受け続けてきた唐澤貴洋弁護士は、ネット掲示板でのやりとりから現実社会での犯罪に発展した例も見てきた。
自身を中傷したとされる人物にも何人か会い、共通点があると感じるという。
'''◆きっかけは「2ちゃんねる」'''
そもそも、自身が中傷にさらされるようになったのは、2012年。当時は隆盛だったネット掲示板「2ちゃんねる」がきっかけだった。
「炎上」していた高校生(当時)が、自身を中傷する書き込みを削除するよう運営会社に要請してほしいと弁護士に依頼。唐澤弁護士が引き受けると、高校生を攻撃していた人たちの矛先が自身にも向けられるようになり「詐欺師」「犯罪者」などと書き込まれた。
「がく然としましたよ。弁護士ですごく誹謗中傷されている人なんか前代未聞だったので。あ、終わったな、って」
まもなく「殺す。メッタ刺しにする」と殺害予告も書き込まれた。「本当に殺されるんじゃないかと、怖かった」
'''◆殺害予告は「100万回」 墓までいたずらされ'''
唐澤弁護士を攻撃する人たちは、当時の所属弁護士事務所の名前をとって「恒心教」という宗教団体めいた集団をネット上で結成。中傷や嫌がらせをあおるための掲示板をつくるなどして、今も攻撃を続ける。
唐澤弁護士がこれまでに受けた殺害予告は、100万回を超えるという。実家や自宅の住所がネットに公開されたこともある。
ネット上にとどまらず、自分の名前をかたって自治体などに爆破予告をされたり、家族の墓や事務所の郵便受けにいたずらされたりすることもあった。
また、かつて掲示板への書き込みの削除要請を依頼した高校生(当時)や、家族らも標的にされている。
'''◆「メリットないのに、なぜ」'''
唐澤弁護士は、だれもが感じるであろう疑問を抱いた。
「何のメリットもないのに、なぜ誹謗中傷をするのか」
だから、加害者やその保護者に会い始めた。
「加害者側の精神状態や考え方を知って、自分なりにこの社会問題を解明したいと思ったんです」
これまでに会ったのは10人ほど。いったいどのような人が誹謗中傷したのか。
'''◆「ネットで騒がれうれしくて」'''
例えば、ネット上で殺害予告をしてきた医学部志望の浪人生は、受験に失敗したストレスを打ち明けた後、こんなことを話した。
「掲示板に(嫌がらせしたことを)投稿すると、(話題になって)騒がれて、それがうれしくて楽しかった」
「恒心教」の掲示板では、唐澤弁護士らへの中傷や嫌がらせの方法についてアイデアを出し合い、実際に嫌がらせをして報告すると「有能」などと反響が集まる。だから嫌がらせは止まらず、エスカレートしてきた。
唐澤弁護士は、加害者の「動機」は、だいたい同じだったと振り返る。「結局、みんなネット上の反応が楽しかったと答えるんですよ」
「私への中傷や嫌がらせを投稿する瞬間は、嫌なことを忘れられるそうなんです」
'''◆周囲にコミュニケーションがとれる相手がいない'''
また、浪人生は、自身の家庭環境も打ち明けた。「医者の父親にみんな気をつかっていて、せき払いするだけでもおびえる」
唐澤弁護士は、振り返る。「家庭内のコミュニケーションがうまくいっていなかったのでは」
そして、それは、ほかの加害者にも共通していた。「基本的に、孤独を感じている人たち」
コミュニケーションをとれる相手が周囲にいない。だから、ネット掲示板でのやりとりに喜びを感じる。そして、関係を維持するために刺激的で新しい「ネタ」として唐澤弁護士への嫌がらせを書き込み続ける…。
唐澤弁護士が重ねてきた面談からは、そんな構図が浮かび上がる。
'''◆ネット上の「ネタ」感覚…人の痛みを想像しなくなる'''
そして唐澤弁護士は、自身に嫌がらせをすることがネット上で流行する「ネタ」のようになってしまい、加害者には現実社会に実在する人間を攻撃している感覚がなくなっているのではないかと感じる。
「そこには具体的な人間がいて、痛みを感じる。自分のした行動が社会に影響し、そこに傷つく人がいると想像してほしい」
唐澤弁護士は、そう呼び掛ける。
〈第5回 唐澤貴洋弁護士と関係者への「恒心教」の苛烈な攻撃 狙われた大学院生の絶望…でも屈しない では、唐澤弁護士とともに恒心教の攻撃対象になった大学院生が苦しい経験を語ります。5月6日午前6時に公開の予定です〉


== 註釈 ==
== 註釈 ==
1,632

回編集

案内メニュー