「恒心文庫:女湯侵入ミッション」の版間の差分
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→本文: 誤植と思われる也を刀に変更
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いつものようにどの温泉に行こうかと適当に雑誌やサイトを眺めていると、宮城県仙台市にある作並温泉に目が止まった。 | いつものようにどの温泉に行こうかと適当に雑誌やサイトを眺めていると、宮城県仙台市にある作並温泉に目が止まった。 | ||
作並温泉は比較的山形から近いため、数年前に行ったことはあったのだが、とあるサイトによると女湯は男湯と比べ以上に温度が高いとのことである。 | 作並温泉は比較的山形から近いため、数年前に行ったことはあったのだが、とあるサイトによると女湯は男湯と比べ以上に温度が高いとのことである。 | ||
女湯だけ異常に温度が高いという事実を知った鈴木文刀は2012年4月15日に女湯侵入を決断する。 | |||
前日から入念な下調べを行い、犯行1時間前までは男湯であたかも普通の客のように振る舞っていた。 | 前日から入念な下調べを行い、犯行1時間前までは男湯であたかも普通の客のように振る舞っていた。 | ||
やはり男湯は数年前自分が入った温泉のままであり、自分にとってはもっと熱い方が良いと思った。 | やはり男湯は数年前自分が入った温泉のままであり、自分にとってはもっと熱い方が良いと思った。 | ||
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男湯は温かったが女湯は果たして激熱なのか。 | 男湯は温かったが女湯は果たして激熱なのか。 | ||
ネット上の書き込みに過ぎない噂ではあるが、百聞は一見に如かず、この肌で女湯を体感しよう。 | ネット上の書き込みに過ぎない噂ではあるが、百聞は一見に如かず、この肌で女湯を体感しよう。 | ||
鈴木文刀はそう言って自分を鼓舞した。 | |||
多目的トイレでドンキホーテで購入したコスプレ用のセーラー服に着替え、同じくドンキホーテで購入したパーティーグッズ用のボブカツラを被る。 | 多目的トイレでドンキホーテで購入したコスプレ用のセーラー服に着替え、同じくドンキホーテで購入したパーティーグッズ用のボブカツラを被る。 | ||
マスク越しに軽くファンデーションをトイレのミラーを見ながら塗っていく。 | マスク越しに軽くファンデーションをトイレのミラーを見ながら塗っていく。 | ||
29行目: | 29行目: | ||
ところが、鈴木文刀は全裸の女が気になって仕方が無かった。 | ところが、鈴木文刀は全裸の女が気になって仕方が無かった。 | ||
というのも鈴木文刀は今まで地味な人生を過ごしてきた人間で、女の裸など、母以外に見たことがなかったのである。 | |||
他の女は自分がまさか男だとは気付いていない。 | 他の女は自分がまさか男だとは気付いていない。 | ||
温泉は逃げない。少しくらいここで裸を見ていくか。 | 温泉は逃げない。少しくらいここで裸を見ていくか。 | ||
55行目: | 55行目: | ||
</poem> | </poem> | ||
== タイトルについて == | == タイトルについて == | ||
この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。 | この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。 |