「恒心文庫:一本の傘」の版間の差分
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>イナジュン落花生 |
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==本文== | ==本文== | ||
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久しぶりに手紙が届いた。何かと思って読んでみると、昔同じ事務所で働いていたあいつの訃報と、通夜の案内状だった。 | 久しぶりに手紙が届いた。何かと思って読んでみると、昔同じ事務所で働いていたあいつの訃報と、通夜の案内状だった。 | ||
とはいえ、あいつが死んだこと自体は知っていた。常々殺害予告をされていたあいつが、本当にナイフでメッタ刺しにして殺されたというニュースは、様々な所で報道されていたからだ。 | とはいえ、あいつが死んだこと自体は知っていた。常々殺害予告をされていたあいつが、本当にナイフでメッタ刺しにして殺されたというニュースは、様々な所で報道されていたからだ。 | ||
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「勿論、いいぞ。」 | 「勿論、いいぞ。」 | ||
バーテンダーが気を遣って渡してくれた一本の傘を差して、俺たちは店を出た。 | バーテンダーが気を遣って渡してくれた一本の傘を差して、俺たちは店を出た。 | ||
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== タイトルについて == | == タイトルについて == | ||
この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。 | この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。 |