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恒心文庫:解禁日に向けて

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

カーテンの締め切られた事務所の隅に、股を広げた老人が全裸で横たわっている。
エム字になるように広げた老人の臀部を眺めると、たくさんのシミやイボが尻の穴の周りに群がるようについているのがわかる。
同時に、長年に及ぶアナルセックスがたたったのか、その穴は少しめくれピンク色の粘膜が顔を覗かせていることもわかる。
脱肛した部分は艶やかに濡れ、ときたまひくひくと動いている。
穴の周りに生える無数の毛は、剃られることがなかったので傍若無人に伸び、排泄物やそれを拭き取るときに使った紙が絡みついてしまっている。
この事務所にいるのは老人だけではなく、中年の男も一人おり、老人のそばに立っている。
彼が手にしたカゴの中には大量のぶどうが入っている。粒の大きさは不揃いで、中には腐っているような実もいくつも見ることができる。
中年の男性はこれらのぶどうの実を老人の尻の穴に一つずつ入れてゆく。
飛び出てしまった肛門を中に押し返すようにして力強く押し込むのだが、その度ごとに老人は快楽とも苦しみとも判別のつかぬため息をつく。
ときたま、実が毛に捕まり、肛門の周りの排泄物を巻き込みながら入っていくこともある。
いつしか中年の男性の持つカゴの中は空になった。ぶどうをすべて肛門の中に入れることに成功したのである。
あとは中年の仕事である。中年の男性も服を脱ぎ全裸になる。
すると横たわる老人の腹の上に立ち、足を上げ下げする。
こうすることで、老人の腹の中のぶどうの実は潰され、発酵したときの香りが豊かになるのである。
さて、最後の仕上げである。中年は屹立した陰茎を老人の肛門に挿入する。
挿入すると腰を円を描くように振る。なかにしまったぶどうの実がよくかき混ざるようにしているのだ。
しばらくすると今度は腰を前後に振り始める。にわかに二人の吐息が激しくなる。
中年の腰が動きを止める。しばし余韻に浸ると、中年は老人の肛門から陰茎を引き抜く。
白くドロリとした液体が老人の肛門と中年の陰茎とを結ぶようにして垂れる。
中年はすかさず空のワインボトルを取り出し老人の肛門に入り口を挿入する。
老人の腹を思い切り殴ると、ワインボトルが肛門から出てくる液体でいっぱいになる。
これを何回も繰り返す。
液体が出てこなくなると、またぶどうの実を押し込むところから始める。

解禁日まであと僅かである。
二人の仕事は忙しさを増している。

(終わり)

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