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恒心文庫:罪の告白

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

恒心王国では、懐妊病という恐ろしい病が蔓延していたという。
何でもこの病気にかかると、懐妊してしまい奇形児を産んで死亡してしまうというのだ。
この事態を何とかしようと、国王の黒モミが全国民で会議を招集した。
「どうも懐妊病は神の裁きに違いないモリ。誰か一番重罪を犯したヤツが犠牲になれば治まると思うモリよ。」
まず、黒モミは自分の罪を告白した。
「私はライバルの岩村会計士(本名平田)を拷問にかけ殺害し、東京湾に捨ててしまったモリ。なのでこのような罪深き私が犠牲になるべきモリ。」
すると黄色い肌のギョロ目の男が発言した。
「ライバルを憎く思うのはしゃーない。むしろそれで満足されてるのならええんや。ライバルに立ち向かわずにいるほうが情けないで。」
黒モミは重罪人どころか、聖者扱いされたのである。国民たちの拍手が鳴り響く。
次に、派遣社員の男がこう言う。
「私はその場の気分でたくさんの人民を殺害してしまいました。千葉県松戸市の男、兆海道のフリーター、生活保護者や眉毛の濃い男、代表取締役CEOなど・・・私が犠牲になっても仕方ありません。」
それに対し目線の入った男が、
「犠牲になるのは駄目です。知っている限りあなたの殺害した相手はみなガイジばかりですから。むしろあなたは聖人ですよ。」と発言。やはり彼も聖者となったのだ。
痩せた長身の男の爆破予告は、むしろ休みが増えてみな喜んでいるという理由で許され、彼も聖者となった。
眼鏡をかけ、体が小さな少年はハッキングの罪を語るが、これだけの技術を持つ人を犠牲にするわけにはいかないと言われ聖者となった。
太った弁護士の番が回ってきた。彼曰く、
「当職は同僚のオランジーナをつい一口飲んでしまったナリ。悪魔に誘惑されたのかもしれません。当職にそんな権利はないというのに。」
弁護士が罪を言い終えるや否や、国民はざわめきだした。
「こいつううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう 不遜!反省の色なし!大犯罪者や!」先ほどのギョロ目がわめく。
「人のものを勝手に飲むとはなんという罪でありますか。こいつが死ぬべきです。」目線の男もそう言った。
こうして弁護士の犠牲は国民全員が賛成。唐澤貴洋は無事死亡した。
「あなたが有能か無能か、よく考えて行動すること。それによって罪の白黒は左右されます。」と東大教授は語った。

元ネタ:ラ・フォンテーヌ

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

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