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恒心文庫:結合

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

彼女は決して清楚ではなかった。
男の精を吸い尽くさんとばかりに舐め、吸い付き、絡みついた。
かわいらしい制服が淫らなものに見えてしまうのは男の罪であろう。
けなげに奉仕する姿とその技巧の落差は女の罪か。

そそり立つ肉棒の上をいやらしく動いていた舌が止まり、潤んだ瞳がこちらを見据える。

「山岡さん…そろそろ…」

勿論僕も男だから、そういう目で見られたらたまらない。
ベッドの上で座っていた彼女を押し倒し、唇に舌をねじ込む。
くぐもった声が聞こえたのもつかの間、すぐに小さな舌が絡みついてくる。
意外にも無味で、それでいて生暖かい。

上で肉片が絡み合っている中、僕は自分自身を秘所にあてがった。
ぬるりとした感触。潤滑は十分すぎるようだ。
僕自身の体温に慣らすように、粘膜が擦りあう音を鳴らすように。
丁寧に丁寧に肉棒を擦り付けてゆく。

唇から漏れる吐息が荒くなり、力が抜けていく。快感と闘っているのだろう。
ふう、と彼女が息を吐いたのに合わせて、彼女の中に侵入した。

「あっ…んんっ…」

その中はとにかく暖かかった。それでいて痛いほどに締め付けてくる。
ぬるぬるとしたのものが溢れ、棒の付け根が濡れるのが分かった。
それも気にせず、ひたすら奥を目指して突き進んでいく。
擦れる感触が気持ちいいのはお互い様のようで、彼女もまた快感に震えていた。

行き止まりに辿り着いた。彼女の身体が跳ねる。
最深部に留まりながら、再び唇を吸う作業に没頭する。
その度、締め付けられる感触。
ねっとりとしたものが僕を包んでいくように変化していく。

耐えられない。

思わず腰が動く。彼女は驚いたような眼をした後、にやりと笑い、
「気持ちいいんですか?」と問うのである。

気持ちいいさ、と答えると、そのまま腰を打ち付けてやった。
子犬のような悲鳴がはじける。彼女の乳房が揺れる。
細い腰を持って杭を打ち込んでいると、だらしない顔が快感を貪っていた。

「六実ちゃん…高校生なのに…こんな…」

「山岡さん…んっ…山岡さん…ああっ…!!」

息も絶え絶えの二人。ひたすら欲望を満たすべく対峙する二人。
厚ぼったい肉から引き抜くときの気持ちよさも、みっちりと詰まった肉にねじ込むのも気持ちいい。
若くて張りのある肉体が跳ねる。その光景もまた、興奮材料であった。

そして、決壊の時。
溜まっていた液体がせり上がってくるのが分かり、往復運動を緩める。

「いいんですよ…そのまま…中で…」

悪魔の囁き。

「いいんだね…じゃあ…このまま…」

力の限り腰を動かした。先ほどとは比べ物にならないほどの激しい交尾。
うるさいほどの嬌声を上げる彼女は涙を流していた。
その姿を見ていた僕自身も限界で――。

「六実ちゃんっ!中に出すよっ」

「あっあっ!山岡さんの…太いぃっ…!」

ほとばしる快感。ぐったりとする彼女。意識が遠のく僕。
彼女は僕を締め上げ、一滴も残らず吸い尽くしていった。

繋がったままゆっくりとキスをすると、彼女もそれに応えてみせた。
出会い、体験、大人への成長――。
出会い系サイトで知り合った彼女が実は処女であったことは、その後に知った。

この日、一人の少女が死に、一人の女性が生まれた。



後日、一人の女性は死に、一人の母親が生まれた。

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