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恒心文庫:新訳 父洋スレ

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

僕らは 幸せだった
母親は居なかったし、
学校にも居場所はなかったけど
父が誰よりも僕たちを愛してくれていたから
父は僕よりも弟を愛していた
僕は、いつもそれを見ていた

でも弟が居なくなってからは
父は誰よりも僕を愛してくれた


「世界中がお前の敵になっても
変わらずお前を愛し続ける
だからもうどこにも行くな」

そう世界の優しさを語った父は
次第に僕を愛さなくなっていった

僕はもう父以外を愛することなどできはしないというのに

人は人を愛さなくてはならないというのならば

あの日から誰も愛したことのない
誰にも愛されたことのない僕は


今も切なさと共にあるのは 父の面影だけ



愛なき時代に

愛を

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