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恒心文庫:古事記

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

2018年、秋。弁護士達はクロスから去っていった。
悲しむことはない。出会いと別れは必然なのだ。
――――古事記にもそう書かれている。



●国産み・神産み
この国を産んだのは2柱の神だと言われているが、現代には1柱しか伝わっていない。
中津国を産んだものであり、すべての神の母。
ヒロシである。

国産みを終えたヒロシは夫の神と性交をして子を産む。
ヨウイチである。しかしヨウイチはいつの間にか消えてしまった。

困惑したヒロシはもう一度子を産む。すなわちアツシである。
しかしアツシはわるいものに殺されてしまったため、ヒロシは泣きながらアツシを用水路に流した。

二柱が死んでしまったのは理由があった。ヒロシの方から夫の神を性交に誘ったからである。

正しい性交方法を知ったヒロシは夫と共に性交に明け暮れ、様々な神を産むが、最後に3柱の神を産む。
すなわち、タカヒロノミコト、ヒロアキノミコト、ショウヘイノミコトである。
この3柱をクロス三貴神と呼ぶ。

しかし、連続して神を産みすぎたヒロシの体力は限界を迎え、ついに死んでしまう。



ヒロアキノミコトはクロス三貴神の一柱である。

ヒロアキはサイモントンを治めるように言われたが、それを断り、母神ヒロシのいる根の国に行きたいと願った。
そのため、マスダの怒りを買い、マスダパートナーズを追放されてしまう。

そこでヒロアキは、根の国に行く前にタカヒロノミコトに別れを告げるため、高會堂に上る。
しかしタカヒロは、ヒロアキに犯されるのではないかと訝しむ。ヒロアキは疑いを解くために誓約を行った。


●誓約(うけひ)
「ヒロアキ!!! そんなに乳首をとがらせて、どういうつもりナリ! きっと当職に乱暴するつもりナリね!! コミックLOのように!」

やれやれ。神代にコミックLOがあったかはさておき、ひどい誤解を受けている。僕はただ、敬愛するタカヒロに挨拶に来ただけなのに。
この場合、何らかの神話的行為で身の潔白を示さなくてはならないようだ。
ちょうどいい具合に、近くを洋が歩いていた。僕はそいつを捕まえ、タカヒロと性交させる。

「んほぉぉぉおおおお!!!! 気持ちいいのぉおおおおおお!!!! イクナリィィッィイイイイイイイいいいいいいいい!!!!!!!!」

わずか3.5往復で、タカヒロは射精する。たちまち洋の腹は膨らみ、5柱の男神が生まれた。

次は僕の番だ。屹立した肉棒を洋の肛門に挿入する。洋の直腸壁はまるでミミズのようにうねり、僕に天上の快楽をもたらした。
僕は10往復で射精した。たちまち洋の腹は膨らみ、3柱の女神が生まれた。

「くやしいけどヒロアキの勝ちナリね……! 当職は4……じゃなくて6回でイッちゃったけど、ヒロアキは10回もパコパコしたナリ!!」

やれやれ。
この場合は、女神を産ませた僕の心が清らかだったということになる、という解釈が正しい。


ヒロアキはクロスに在籍した途端に、我が物顔で暴れまわった。
乳首にピアスをつけ、胸毛を生やし、しいたけを捨て、タカヒロを顎でこき使った。
これに耐えかねたタカヒロは奥の部屋に引きこもり、ヒロアキはクロスから追放される。神逐(かんやらい)である。



虎ノ門に降り立ったヒロアキは、その地を荒らす怪物・クラウドフレアの生贄にされそうになっていたケンタヒメに出会う。
ケンタヒメの美しさに心を奪われたヒロアキは、クラウドフレアを倒すために一計を案じる。
まずはスギモトケンタを弁護士バッジに変え、左乳首に刺した。
次にクラウドフレアの配信設備が国内にあることに着目し、東京地裁に申し立てを行ったのである。
これではクラウドフレアは身動きが取れない。ヒロアキは悠々とクラウドフレアのサーバーを壊して回った。

ヒロアキがとあるサーバーを壊したとき、中から核弾頭が出てきた。これはタカヒロに献上され、のちの三種の神器の一つ・核ミサイルとなる。


クラウドフレアを退治した後、スギモトケンタを妻としたヒロアキは、プレイアデ虎ノ門にたどり着き、そこで和歌を詠む。
「乳首立つ ワイシャツ透ける ハッテンバ ワイシャツ透ける そのワイシャツを」

これこそがわが国初の和歌であり、
八雲法律事務所の名前の由来なのである。

タイトルについて

この作品は公開された際タイトルがありませんでした。このタイトルは便宜上付けたものです。

挿絵

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