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恒心文庫:ピーナッツ 怖い(2015年)

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

ポンッといい音がしてピーナッツが飛んできた。ドンッ。また一粒、当職の頭にあたった。
当職の父は、仕事で嫌なことがあると中学生の当職を部屋に呼び出し柱に縛り付ける。
そしてどうするかというと、おもむろにけつをプリンと出してその穴にピーナッツを詰め、こちらに照準を合わせるのだ。
当職から見ると親父がけつをこちらに向かって付き出しているかたちになる。
その姿勢のままうんうんとしばらく唸り、やがて放出されるガスとともにピーナッツが発射され当職のもとへと飛んでくる。
このピーナッツがなかなか痛い。いや、かなり痛い。
ガツンと頭を殴られるような衝撃がある。
質量を考えると相当なスピードを出す必要があるのだが、けつに自信のある親父だけあってそれは容易いことのようだ。
はじめは、このピーナッツの犠牲は当職ではなかった。もっぱら当職の弟が被害にあっていた。
当職同様に柱に縛り付けられ、親父からピーナッツ砲を受ける。
しばらくは耐えていたのだが、やがて死んだ。
頭にボコボコと傷のついた弟の死体を指しながら親父は当職にその処理を命じた。
逆らえるわけもないので死体を多摩川まで運び、河川敷に投棄した。
傷だらけの死体を発見した警察は集団暴行によって死んだと決めつけてくれた。
捜査の手が自分には及ばないと知った親父はピーナッツの犠牲者を当職に変えたのだ。
ピーナッツが頭に当たるたびに当職は記憶や知性を失っていく気がする。
当職の脳が破壊されていく感覚があるのだ。
そうこうするうちに親父がまた一粒ピーナッツを飛ばした。ドンッ。
当職はかかる当職の父の当職に対する行為により当職の頭が以前の当職の頭よりも悪くなっていくことを感じる。
ドンッ。ドンッ。ドンッ。ドンッ。ドンッ。ドンッ。ドンッ。ドンッ。
あああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ドンッ。ドンッ。ドンッ。ドンッ。ドンッ。ドンッ。ドンッ。ドンッ。
当職は当職は当職は当職は当職は当職は当職は当職は当職は当職は当職は当職は当職は当職は当職は当職は??あああああ???!?当職は!
ピーナッツ 怖い 



弁護士 小西一郎 @fuzokubengoshil

奴の弱点はピーナッツだ!
キャバクラで柿の種のピーナッツには手をつけていなかった。
今頃思い出すとは・・・
次の節分まで待つしかね~か?

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