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恒心文庫:アナル

提供:唐澤貴洋Wiki
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本文

アナルとは

消化管の出口のこと。解剖学的には直腸の体外への開口部。肛門括約筋によって制御される。


そんなありきたりな知識が、四つん這いの貴洋の頭の中をぐるぐると巡っていた。
というのも、尊敬する父洋の舌が、1時間ほど前から貴洋の肛門の周りをチロチロと這っているからである。
父洋の唾液はてらてらと光り輝きながら、茶色にすぼんだ皮膚をふやけさせ、穴を守ろうと生い茂る縮れ毛の先に雫を滴らせる。
貴洋の活発な排泄行動を象徴するようにケツ毛にこびりつき、すでに黒く変色した糞の小さな塊は、さながら陽光に溶け出す氷のように少しずつ唾液によって解きほぐされ、
貴洋の「エキス」を父洋に味あわせる。すえたような糞の臭いと、愛しい貴洋をそのまま凝縮したような苦み。父洋はうっとりとした表情を浮かべ、極上の飴玉をしゃぶるがごとく、一心不乱に舌を動かす。
そんな舌の動きを、体の一番敏感な部分で感じる貴洋の思考が、麻痺するのも無理はないだろう。全裸の小太りの男は、これまた全裸の白もみの男に、ぼんやりと身を任せるままだ。
だが、まもなく、春のうららかな日差しのような、優しい愛撫は終わりを告げる。夏の熱射のような激烈な愛撫が貴洋を襲う。
周辺を愛するだけだった父洋の舌が、ひくひくと動く穴にねじ込まれた。ように、さながら電動ドリルが木片に素早く穴を空けるように激しく、ねじ込まれた。
貴洋の腸壁が、百戦錬磨の舌で刺激される。貴洋を快楽が押しつぶす。父洋がアナを掘った瞬間、全てが解き放たれた。

ああああああああああああああああああああああああああああああ(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!

出口を希求していた糞の花火が肛門から上がった。父洋の顔に、茶色に濁った噴水が吹き掛かる。鼻腔に、目玉に、口に、貴洋が満ちていく。
愛の証明とばかりに、父洋は華麗に上がったニラ混じりの大輪の花を、恍惚の表情で受け止めた。

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