ヴァジラヤーナ

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ヴァジラヤーナとは、サンスクリット語の仏教用語である。

概要

元来の意味

密教徒が自らの密教を自称する言葉で、漢字では金剛乗(こんごうじょう)と書く。

オウム真理教において

 
ヴァジラヤーナ

仏教系カルトであり、また恒心教の派生元でもあるオウム真理教では、「グル(麻原彰晃旧尊師)への絶対的帰依」を意味しており、その教義内容は「帰依や救済のためならば暴力行為も許される」というものであった。

旧尊師は1988年にインドでカール・リンポチェ謁見しており、その際に彼から説かれた「ヴァジラヤーナ」という教えを都合良く自分なりに解釈した結果、上述の様な教義が生まれたとされている。

その後も旧尊師は在家信者死亡事件を皮切りに「ヴァジラヤーナの実践」と称して数々の刑事事件を引き起こし、最終的に地下鉄サリン事件で幹部もろとも逮捕され、裁判の後に死刑に処されるのであった。

今日における意味合い

以上のような旧尊師の言動の影響で、今日の世間(特に「オウマー」を中心としたネット圏)では「暴力肯定、武力行使」という、元来とはかけ離れた意味合いで使用されることが多くなってしまい、「オウムの派生団体」を自称する恒心教においても、同様に使用されている(後述)。

関連用語

旧尊師は「ヴァジラヤーナ」と共に以下の宗教用語を用いて、教団の過激化を煽っていた。

  • ポア - チベット仏教において「魂を移し替え高い次元に転生させる行為」を示す言葉であるが、旧尊師がそれを悪いものが悪業を積み重ねて地獄に落ちる前に魂の移し替え(=殺害)をしたほうがいい」と解釈した結果、オウムにおいては「殺人」の隠語に変貌した。
  • ハルマゲドン - キリスト教で説かれている最終戦争、もとい終末論。旧尊師は「ハルマゲドンが到来する」などと説いて、教団の武装化を進めていた。

恒心との関係

 
2020年5月24日

前述の通り、恒心教においてはオウム真理教と同様に「暴力肯定、武力行使」の意味合いで使われることが多い。

その例として、度を超した臭芋包皮民に対する悪芋行為が「カルマ落とし」「ヴァジラヤーナの実践」と称されたり、各国の首脳による武力行使[1]が「ヴァジラヤーナ路線」と揶揄されたりしている[2]

また、唐澤貴洋現尊師も「世界の終わりも大好きです!」「もう終わりにしよう。こんな殺伐とした世界。」とツイッタハァ上で呟いたことがあり、教徒からは案の定「終末論」「ヴァジラヤーナ」と揶揄された。

註釈

  1. 北尊師核兵器露尊師ウクライナ侵攻など
  2. ただしこれらは政治的な要素が強くなるため、忌避する声も強い

関連項目