パカ弁
パカ弁とはインターネット掲示板に書き込まれた誹謗中傷に対し、当該書き込み内容の削除、およびIPアドレス開示の仮処分命令申請を裁判所に求める事を得意とする弁護士、およびその蔑称。 「パカ」とはIPアドレスを開示する際の擬音(パカパカ)から。
Wikipediaにも記事のある立派な専門用語である(すっとぼけ)
普及しなかったスラングとして削除されてしまった。
定義
元々は「IP開示は頻繁に行うのに対しプロバイダ訴訟はほとんど行わない弁護士」という意味で使われていたが、近年ではプロバイダ訴訟まで行った弁護士でもパカ弁と呼ばれ、また単純に一度でも掲示板のIP開示を申請した弁護士でもパカ弁と呼ばれる傾向にある。
また、市場についても2ちゃんねるが中心であり、したらば掲示板など他の掲示板に対する請求を行った弁護士はあまり呼ばれることはない。
パカビジ
IP開示を行うことで金銭を得るビジネス。
パカビジ一回で得られる金額は弁護士によって変わるが、ケースとして恒心綜合法律事務所のある依頼を例にとると、
6 : 風吹けば名無し[] 投稿日:2012/10/19(金) 00:20:29.82 ID:SP5/Kor3 [5/13回] 今回、長谷川くんはIP開示だけでなく、その後の訴訟も視野に入れて相談したと考えられます しかし、その依頼は達成されていないので成功報酬は0と考えます(成功報酬は、成功の度合によって受け取れますがそれは考えないものとします) すると、今回かかった費用は 着手金 24万5000円 成功報酬金 0円 手数料 5万2500円 計 297500 およそ30万円となります
問題点
先述の通り元来の定義によると「IP開示だけでプロバイダ訴訟までは行わない」というのがパカ弁の特徴である。この場合依頼者の手に渡るのは書き込み者のIPアドレスだけであり、一般人がIPアドレスから得られる情報というのは都道府県などの大まかな地域と発信元のプロバイダのみである。つまり依頼者にとってこれらの情報は何の意味も成さない。
またプロバイダに対しこれらのアドレスの情報開示を求めるには裁判を起こす必要があるが、パカ弁の場合得てしてこれらの裁判はほとんど行わおうとせず、依頼者は別の弁護士を探さざるを得ない。この「ネット対応」を謳いながら実際は問題の解決にほとんど寄与せず、高額な着手金のみを要求する点が「パカ弁」の最も問題とされている部分である。
さらに一部でははるか昔に発信者情報のログが流れ、開示請求が通らないことが容易に予測できる書き込みについても平然と依頼を受け、開示に失敗したうえ着手金だけをせしめる悪質な例もある。
またIPアドレスの開示請求を行うには裁判所の仮処分を提出するだけでよく、これは法知識があれば大した労力もかけず簡単に取得できるため、前述の問題と併せてある種の詐欺行為に近いと糾弾されることもある。
主なパカ弁
外部リンク
- 得意分野別の弁護士の呼び方 弁護士の上手な探し方と注意
- 2ちゃんねる等で誹謗中傷されたらどう対処?犯人探しはハイコスト・ローリターン… Business Journal