ダークウェブ
ダークウェブとは、深層ウェブ(ディープウェブ、しんそうウェブ)の中でも特に犯罪に使われているウェブサイトを指す用語である。
概要
検索エンジンから自由にアクセスできるインターネット空間は「表層(サーフェイス)ウェブ」と呼ばれる。対して検索エンジンからは直接たどれない空間は「深層ウェブ」と呼ばれ、データベースや有料コンテンツ、Adobe Flashで構成されたコンテンツなどが含まれる[1]。「ダークウェブ」はその中の犯罪に使われるサイトや情報群を指す。これらはアクセスするために匿名化ツールが必要な領域であり、サイト運営者も匿名化されるため、ほとんどが違法薬物、児童ポルノ、武器などを取り引きするために使われている[2]。
2016年末現在はTorネットワークを利用したTor Hidden Service(秘匿サービス)が最も多く利用されている。ただしTorは発信元のIPを秘匿するだけで、発信した情報自体はTorやミラーサイトを経由することで、誰でも(もちろんサイバーカも)閲覧することが可能であり、パズルのピースを集めれば個人の特定や逮捕も可能なので、絶対に悪用してはいけない。
恒心との関わり
2ちゃんねる個人情報流出事件で恒心と関係の深いOnionちゃんねる(通称Tor板)[3]や、恒心教サイバー部はTorからのみアクセス可能なHidden Service上のサイトであり、前者は薬物や児童ポルノの情報が、後者もカラッキング情報などがやりとりされているため、ダークウェブに属すると言える。 また4代目として再建された当Wikiも、同様にHidden Service上に作られており、フリー住所などの情報が掲載されているため、同様にダークウェブに属するサイトと言えよう。
唐澤貴洋によるお気持ち表明の際にはサイバーセキュリティー企業スプラウトがNHKの取材を受け、同時爆破予告事件において使われた自分のIPアドレスを隠す匿名化ソフトやシステムのことをダークウェブとして紹介した[4]。
ネットエージェント株式会社取締役会長の杉浦隆幸は日本外国特派員協会主催の記者会見で恒心教を取り上げ、「日本唯一のダークウェブを使っている犯罪グループ」と解説した[5]。