恒心文庫:博多ラーメン 唐澤亭
本文
僕は弁護士唐澤貴洋の同期
福岡のしがない弁護士だ。
唐澤君は僕の送別会で福岡を訪れた時に食べた博多ラーメンに感銘を受け
此処福岡の地で親子でラーメン屋を開く決意をしたらしい。
そして早速唐澤君の店に来ているというわけだ。
店の名前は博多ラーメン 唐澤亭
博多ラーメン屋らしい店名だ。
「いらっしゃいナリ!」
小太りの脂ぎった唐澤君が歓迎してくれた。
何でもこの店の自慢は濃厚な白濁スープらしい。
「唐澤ラーメンひとつください」
注文を終え
迷わずカウンターに座り厨房を覗いてみる。
とろ火にかけられているスープ鍋には霊長類?の頭蓋骨や肋骨が飛び出ており強烈な異臭がする。
唐澤君はそれを器に注ぐ。
厨房の中心に縦横2メートルほどの鉄製の台があり
そこに色黒でアヒル口の中年男性が四つん這いになり
どこか切ない顔をしている。
するといきなり唐澤君が中年男性のペニスを乳搾りの如く擦り出した。
「あぁぁあ・・・デリュ・・でりゅよ!」
どぅるん・・・でゅる・・
中年男性から凄い勢いで多量の精液が絞り出される。
それをスープにかけ始めた。
「仕上げの麺ナリ、バリやわでいいナリね?」
ブチチィ・・・ブシャッ!!!
唐澤君の菊門から高菜、キクラゲが含まれた液状の下痢便が器に注がれる。
「へいお待ち、唐澤ラーメンナリ」
僕はカウンターに置かれた排泄物にしか見えない僕の鼻孔を刺激する猛烈な悪臭を放つラーメンを見てクラクラしてきた、頭が真っ白になる、体の力が抜けていく、意識がなくなる。
数分後意識が朦朧としているが声が聴こえる。
「ちょうど厚子の骨からは出汁が出なくなったナリ、次は君に・・・」
ドスッ・・・・!
僕は後頭部に強烈な痛みを感じた。
これから永遠の眠りにつくのだろう。
僕は未来を察して静かに目を閉じた。
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