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恒心文庫:俺の生き甲斐

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本文

俺には恒心しかない。
寝ても覚めても頭の中は恒心のことばかり。
チンフェはまだ生きてるのかな。尊師は元気にしてるだろうか。
毎日毎日周りの世界は進んでいるけれど、僕はあの時のまま…初めて恒心の世界に足を踏み入れたあの日から、時間が止まってしまっているようだった。
就職する友人、進学する友人、はたまた世界を一周して回ると豪語する友人や、親のすねをかじり引き篭ることを決めた友人……
じゃあ、俺は、何になるんだろう。何をするんだろう。
カラケーに張り付いて。デリュケーを毎日チェックして。niconicoで尊師MMDタグで新着動画を確認して。Twitterで唐澤貴洋でエゴサして―――

ふと、時計を見やる。
もうこんな時間か。寝ないと明日また遅刻してしまう。
高校に通っている間は、高校生というステージに立っていられる。
たとえクラスで誰とも話さずに3年目の夏を迎えたりしても、高校生であることには変わりないのだ。
半年後に迫った卒業。俺は…何になる…?

恒心だけが生きがいの俺は、また奇声を上げると脱糞を始めた。

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