唐澤貴洋Wiki:チラシの裏/真夏の夜の淫夢
真夏の夜の淫夢(まなつのよるのいんむ)は、COATコーポレーションが発売したホモビデオ及びそれに端を発する一連の炎上事件。ビデオは正式には「BABYLON STAGE 34 真夏の夜の淫夢 ~the IMP~」である。全世界のインターネットの歴史で恒心教よりも長期・大規模と断言できる唯一の事件であり、恐らくこれまでもこれからも並び立つような炎上事件はないだろうと考えられる空前絶後の炎上事件である。恒心教とは一定の距離を保ちながらも相互に影響を与えあっており、両方に所属している人も多い。ニコニコ動画では両者とも例のアレカテゴリに属す。
概要
淫夢事件の成り行きは非常に複雑かつ膨大である。ここではある程度簡略化した説明を用いるが、詳しいことを知りたい人は真夏の夜の淫夢Wikiなどを参考にされたし。
発端
ことの発端は長谷川亮太が特定される更に10年前の2002年に遡る。立教大学の投手であった多田野数人は有望選手であり、ドラフト1位が確実視されていた。ところが、多田野は後輩とともにホモビデオ(ホモビ)に出演した。実はこれの出演は1年前の2001年であり、この当時から「多田野そっくりの男が出ている」という噂程度には流れていたが、長谷川の特定時同様、この時は単に風貌が似ているというだけで決定打に欠けていたために燃えることはなかった。ところがドラフト指名直前になって週刊現代が立教大学野球部監督に取材を決行した所、監督は「うわあ…、これは多田野ですね。これは大坊で、ああ、こっちは羽田野ですね。間違いない。なんだこれは…。たまげたなあ…」と発言してしまったために指名を回避されることとなった。これによってネットは炎上したが、この時点ではまだ数多の炎上事件の1つと言う扱いであった。インターネット上で完結するものではなく、週刊誌が炎上の火付け役となった点は、恒心教など他の超大規模炎上にも見られない特異なものである。
その後、多田野は渡米してマイナー契約を結んだのもあり、炎上は程なくして小康状態となったが、完全な鎮火はなされなかった。これは彼の野球選手という職業が災いしたためである。彼は2004年にメジャー昇格するも、ホモビデオ出演の噂はアメリカでもつきまとい、そこでも虚偽の発言[1]をしたために、状況は悪化した。これが最初の延焼への布石でもあった。
発展
当初は多田野個人の炎上事件として扱われたものの、インターネット上で「ニコニコ動画」などの動画共有サイトが興ると、多田野が出演していたホモビデオがアップロードされた。その内容のシュールさもさることながら、多田野の(到底米国での声明は嘘であろうとしか思えない)迫真の演技に注目が集まったために、炎上は真夏の夜の淫夢第一章で多田野とともに共演していた人々に延焼し始めた。更に悪いことに、このビデオはストーリー上繋がりのない4つの章で構成されていたため、なし崩しで他の章もアップロードされてしまう。それでも当初は多田野が出演していた1章が専ら注目され、稀に2章の棒読み演技がネタになる程度であった[2]。
しかし、2008年に4章のフル映像がアップされた頃になると、4章の出演者であった「野獣先輩」に注目が集まる。他の棒読み俳優にはない迫真の演技やその「汚さ」などが大受けし、多田野に代わって野獣先輩が炎上の顔になり、淫夢事件はかつて無いほどに大きな盛り上がりを見せる。このあたりは、多田野を長谷川亮太、野獣先輩を唐澤貴洋に置換すると分かりやすい。
ここまでは、真夏の夜の淫夢という1本のホモビデオに絡めた炎上だったものの、野獣先輩に炎上が飛び火したために、彼の他の出演作を探そうという動きが強まり、2010年に同じCOATコーポレーションから出た「誘惑のラビリンス」にも出演していることが発覚し、ここでも多数の名言が発掘されたと同時に、「淫夢」と称しつつCOAT社のビデオであれば野獣先輩以外にも炎上が飛び火した。
更にその後はCOAT社以外のホモビデオにおいても、棒読み演技やその他のシュールな設定に注目が集まるようになり、「KBTIT」といったようなCOAT社以外の人物が淫夢ファミリーに加えられたり、更には「閉廷おじさん」など、もはやホモビデオでもないのに淫夢に数えられるなど、その定義は広がる一方になっていった。
クッキー☆とsyamu
恒心教で言う「外伝主人公」に当たる事件としてクッキー☆事件が存在する。元々は東方Projectのオリジナルアニメにおける別の炎上事件であったのだが、同人声優の棒読み演技に淫夢関係者が一気に流入し、淫夢ファミリーに加わった。これによって、もはや淫夢は「ホモビデオ、特に野獣先輩を中心としつつも、実質的には何でもあり」のコンテンツと化すに至った。その後、底辺youtuberとして、オフ会に誰一人来なかったという伝説を持つ「syamu_game」にも同様の出来事が起きた他、現在では「ホモと学ぶシリーズ」のように、もはや演技ものでさえ無いものにまで触手が伸びている有様である。 なお、岩間好一と糖質淫夢シリーズについては恒心教とのかかわりが深いため後述する。 これらの事件以降、淫夢事件は更なる制御不能状態となり、もはや一度目をつけられれば無条件に炎上するという、ある意味で恒心教以上に厄介な状態になっている。その過程で炎上は一種の文化と化し、インターネットでは知らないものはいないほどに普及することとなった。日本のみならず海外の動画サイトなどでも注目されることが多く、もはや単なる炎上に留まらない「文化」的な側面が強くなっており、本事件を「炎上」と認識していない人も多いだろう。 なお、上記の事件は恒心教の外伝主人公以上に外伝性が強く、これらを淫夢に含めない原理主義者も多い。
恒心教との関係
以下に示すように、恒心教(ハセカラ騒動)と淫夢は、相互に影響を及ぼしている他、いくつかの類似性を見出すことができる。恒心教徒、淫夢民双方に所属しているものもいれば、片方のみ所属の人もおり、また片方所属の人は相手方を嫌悪している場合も多いが、多分に同族嫌悪の部分が大きいとされる。
類似性と相違点
恒心教と淫夢は、どちらも「野球関係のコミュニティを母体としている」というのが大きな共通点である。恒心教も発端は「なんJ」という野球を主に取り扱う板であるため、恒心教徒と淫夢民を兼任している人は非常に多く、恒心教内でも淫夢用語の使用は普遍的に用いられている。不謹慎・アングラ文化は母体となった2ちゃんねるではこうした複数の事件・炎上に参加することは普遍的に見受けられ、この両者もほぼ全てにおいて同様の要素を孕んでいる。
また、恒心教以上に炎上が長期化しており、一週間から長くても数ヶ月が相場と言われる一般的な炎上事件において極めて異例としか言いようがないほど長い時間炎上し続けていることも類似点としてあげられるが、何と言っても騒動の発展においての類似性は特筆すべきものがあり、その発端の小ささ[3]とその後の炎上の長期大規模化は非常によく似ている。恒心教においては1人の高校生の自分語りを発端としているが、淫夢事件においても、1人の野球選手のホモビデオ出演に端を発し、最終的には棒読み演技などをネタにするコンテンツに昇華・発展することとなった。
その過程で、炎上の発端となった第一波に対して、比較にならないほど大規模な第二波によって、現在の長期大規模炎上事件としての地位を確立した点も共通点である。もし長谷川亮太が弁護士を雇うことなく、あるいは雇った弁護士が唐澤ではない、特徴のないつまらない弁護士や優秀な弁護士であったのなら(最も、唐澤のような無能な弁護士でもない限り長谷川の依頼を引き受けないであろうが)、炎上はとっくの昔に鎮火していたであろうことは衆目一致するところであろう。同様に、多田野数人が出演したホモビデオに、野獣先輩が共演していなければ、インターネットにおける数ある「ホモネタコンテンツ」の一部にとどまったであろう[4]。
また恒心教・淫夢に共通する出来事として、「風評被害」と称する小規模な延焼もある。
すなわち、数年単位に及ぶ巨大な炎上を引き起こすためには、それなりの接点がある2つの炎上が時間差を置いて、なおかつ最初の炎上が鎮火しきらないうちに発生する必要がある。また炎上の規模も第一波より第二波が巨大であることや、定期的な炎上の燃料供給も条件である。淫夢事件の場合多田野数人の炎上から野獣先輩の第二波まで6年の間が空いているが、野球選手であるという特性上完全鎮火が難しかったことに加え、動画共有サイトの登場によって、炎上が再燃し始めたのも決定打となった。
両者の共通点として、いわゆる「枯れない油田」であるためにいつまでも炎上が続いて終わらないという点もある。しかし同じ「枯れない油田」であっても、淫夢事件においては淫夢の定義を常に広げ続ける傾向にあり、つまり淫夢民が侵略を続けることで油田を確保しているのに対し、恒心教では長谷川亮太と唐澤貴洋以外の外伝主人公においても、向こうからの「攻撃」がきっかけであることが大半であるなど、比較的狭い範囲での油田となっていて、登場人物が非常に濃い傾向にある。更に、恒心教・淫夢共に炎上が広範囲に燃え広がるとともに、当初の炎上対象者とは関連性の薄い存在が炎上の燃料となることも多い。
淫夢事件以前において、最も長期に渡って炎上したと考えられる事件は「古式若葉事件」、あるいは「スマイリーキクチ中傷被害事件」であるが、こちらは常に古式若葉並びにスマイリーキクチ個人を対象とした炎上事件であり、また第二波らしきものも観測はできるものの、第一波と規模は同等以下に抑えられた。そのため、時間こそ5年以上の長期に渡って炎上したものの、最終的には燃料がなくなり鎮火した。
事件の知名度・炎上の広汎性・複雑性においては、恒心教も実際のニュースにも登場して知名度も高く、また騒動の相関も非常に複雑であるが、淫夢事件には及ばない。これは事件の歴史の長さはもとより、「淫夢ファミリー」に入れられた登場人物数も恒心教と比べて遥かに膨大であるためである。
一方で犯罪性、アングラ度においては恒心教に軍配が上がる。淫夢事件においても、違法アップロードを始め、一生ネットの晒し者にする行為は広く行われているものの、恒心教のようにカラッキングや爆破予告を始め、現実世界に重大な実害を与え得る嫌がらせは少ない[5]。そして淫夢民の場合は良心の呵責が恒心教徒よりも残っているため、後述する「糖質淫夢シリーズ」に嫌悪感を示す淫夢民も多いように、恒心教徒以上に炎上した側に対する反応も多様性に富んでいる。ただ、恒心教の場合は長谷川と唐澤がまさにそうであるように、炎上した側の過失が大きい事例が多いため、また規模も比較的小さいため団結しやすいというのも考慮する必要があるだろう。
一方で現在の淫夢は、ホモビデオに出演しただけで目をつけられる可能性があるばかりか、最近ではなりふり構わず淫夢ファミリー入りをするため、いつどこで巻き込まれるか分かったものではない。よって実害を受ける可能性は淫夢の方が高いが、一度実害を受けた場合恒心教のほうが深刻と解釈してよいだろう(最も、恒心教の場合は自業自得な面が多くなるが)。
恒心教に与えた影響
母音を省略したローマ字表記である「TDN表記」が、恒心教においても隠語として用いられている。
このTDN表記は芸術路線における「侵攻」の際に隠語として用いられており、唐澤ならばKRSW、長谷川なら「HSGW」となる。このTDN表記が恒心教にとって大きく役に立ったのが、騒動初期に当たる「遊戯王カードジェネレーター」事件におけるJEXの対応である。
唐澤貴洋からの抗議メールをおちょくるために、「KRSW」の所をあえて「クロサワ」と読んだ。TDN表記では確かにそのようにも読めるため、教徒を爆笑の渦に包むとともに、無能弁護士唐澤貴洋は大恥をかいた。もし唐澤ではなく例えば「高見沢」「若林」など、TDN表記で他に有り得そうな苗字にできない苗字だった場合、JEXはどの様にいなしたかは思考実験として注目される所である。
同時爆破予告事件においても、明らかにいたずらとわかるようなネタ数字として、恒心教由来の「2783」「40298」「43044」と共に、淫夢由来の「114514」「810」も使われた。同時爆破予告事件で大きな役割を果たしたださいたま正大師こと安藤良太は、「起こりもしない予告に何度も何度も真面目に対応している自治体を見ると、滑稽でしか無い」という名言を残しているが、とりわけ教徒にそれを強く印象づけたのが、「秋田県の保育所に爆弾を114514個仕掛けた」というもので、これに対しても大真面目に対応する様は非ワさえも呆れる人が出るほどであった(言うまでもなく、非ワの中でも淫夢民に含まれる人はその傾向が強い)。
なお、恒心教でも淫夢由来の用語やネットミームは普遍的に用いられており、比較的近しい関係にあるためか他の一般的なインターネット空間よりやや多い(例えば非ワのtwitterなどと比較して)、ただし淫夢事件はあまりにもインターネット空間に浸透しているため、恒心教徒であってもその言葉が淫夢由来の用語であることを知らずに使用している例もあるため、淫夢用語だからといって目くじらを立てるのは控えたほうがいいだろう。
恒心教が与えた影響
淫夢が恒心教に与えた影響は大きいが、逆に恒心教から淫夢に与えた影響は少ない。一方で、ニコニコ動画では同じ「例のアレ」のカテゴリのため、動画によっては両者がクロスオーバーとして共演することもある。
特定作業の精度などは恒心教に軍配が上がるため、「野獣先輩の特定」という淫夢最大の謎を解き明かすために恒心教の手法を参考にするものもいる。ただし野獣先輩の身元・消息は現在も不明である。長谷川亮太同様、特定班が血眼になっているにも関わらず、未だに見つかっていない。
恒心教が淫夢に与えた影響として特筆すべき事項として、「aiueo700」こと「岩間好一」がある。
恒心教では、「人間ラジコン」「ラジコン路線」と渉する嫌がらせを発明しており、その中でも統合失調症患者、いわゆる甘芋をそそのかして唐澤貴洋や長谷川亮太にけんまさせる手法がなされていた。安達真及び寺井恵の後継者となる甘芋を発掘する過程で発掘された。
その中で、甘芋が非常によく囚われる被害妄想として「集団ストーカー」があり、いわゆる陰謀論の一種として数えられている[6]。岩間も例に漏れず、自らのyoutubeの動画内で、集団ストーカー被害を訴える動画を投稿していた。
2015年頃より恒心教徒に目をつけられ、贈り物路線などで集団ストーカーを既成事実化していった。
しかし、住所が愛知県岩倉市とちばけんまや唐澤貴洋の事務所から遠いことや[7]、その凶暴性からラジコンに向かないと認定され、放棄された。
ところが、ニコニコ動画に転載された動画が淫夢民の注目を浴び、これを「糖質淫夢シリーズ」と名付けた。2016年には恒心教徒が行った嫌がらせの手法を学習した淫夢民によって、実際に岩間の自転車を壊すなど、岩間の妄想であったはずの集団ストーカーが事実となった。この手の患者はよく警察などに頼るため、例え本当に被害に遭い始めたとしても信じてもらえないだろうということも踏まえての行いであった。
こうして、岩間の陰謀論・妄想であったはずの集団ストーカーは、厳然たる事実として存在するようになり、「妄想を現実に変えた男」という異名をいただくに至った。
その後は、「性の喜びおじさん」などいくらかのコンテンツを淫夢民が送り出しており、恒心教同様、注目されていた人が入院・死亡・行方不明に至ると一旦小康状態になるものの、新たな人材が発掘される度に、火の勢いが増すという波動的な炎上となっている。 その過程で、「けんま」を「凸」に言い換えるなど、恒心色は薄まっていった。とはいえ、恒心教でも甘芋ラジコン路線そのものが完全に放棄されたわけではないため、今後も必要とあれば使っていく可能性は残されている。
関連項目
註釈
- ↑ 実際には2回出演しているにも関わらず「たった一度の過ち」と発言した他、「僕はゲイではありません」と言う発言も、限りなく虚偽であると考えられている
- ↑ 現在では信じられないことだが、「ただのホモビデオ」として野獣先輩の出演していた4章の評価は低かった
- ↑ といっても、多田野のホモビデオ事件や長谷川亮太の炎上は、一般的な炎上事件と比べればかなり大きなものであるが
- ↑ くそみそテクニックやレスリングシリーズのように、細々と語り継がれる存在になっていた可能性も高い
- ↑ もちろん、野獣ウイルスのように淫夢側にもそういった犯罪行為は存在する
- ↑ ただし陰謀論=間違いは成り立たない、集団ストーカーも大半は甘芋の妄想であるが裁判で事実認定されたものもあるし岩間の例も同様である。陰謀が事実であっても論理構造は他の陰謀論と同一であることには注意されたい。
- ↑ ただしこれは実際には安達真や寺井恵の方がより遠いのだが