「恒心文庫:カラコロプラネット」の版間の差分

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「あのときの話の続きだ。以前若いころに、岩倉まで行って岩間家と暮らしていたことがあるんだ。そのとき、カラコロプラネットを見に行こう、と友達になったイワマンに言われてゴムボートで駿河湾に出た。カラコロプラネット。わかるだろう。イワマンの惑星だ。それがに本当に浮かんでいたんだ。きれいだったよ。厳しい自然に生きている人だけが目にできる、もう一つの宇宙なんだな、と思ったよ。地上十階建てのビルぐらいの高さなんだ。そして、海の中の氷は、もっともっとでっかい。亮太君にもいつか見てほしい。若いうちに勉強をたくさんして、いっぱい本を読んで、いっぱいの『アタマ唐澤貴洋』になって世界に出かけていくとおもしろいぞ。世界は、楽しいこと、悲しいこと、美しいことで満ち満ちている。誰もが一生懸命生きている。それこそありえないほどだ。それを自分の目で確かめてほしいんだ。」
「あのときの話の続きだ。以前若いころに、岩倉まで行って岩間家と暮らしていたことがあるんだ。そのとき、カラコロプラネットを見に行こう、と友達になったイワマンに言われてゴムボートで駿河湾に出た。カラコロプラネット。わかるだろう。イワマンの惑星だ。それがに本当に浮かんでいたんだ。きれいだったよ。厳しい自然に生きている人だけが目にできる、もう一つの宇宙なんだな、と思ったよ。地上十階建てのビルぐらいの高さなんだ。そして、海の中の氷は、もっともっとでっかい。亮太君にもいつか見てほしい。若いうちに勉強をたくさんして、いっぱい本を読んで、いっぱいの『アタマ唐澤貴洋』になって世界に出かけていくとおもしろいぞ。世界は、楽しいこと、悲しいこと、美しいことで満ち満ちている。誰もが一生懸命生きている。それこそありえないほどだ。それを自分の目で確かめてほしいんだ。」
手紙には、パカちゃんの汚い文字がぎっしりつまっていた。
手紙には、パカちゃんの汚い文字がぎっしりつまっていた。
そして、封筒からは写真が二枚出てきた。一枚は人間の倍ぐらいあるでっかい高橋嘉之CEOの写真。もう一枚は、岩倉の海に浮かぶ、見た者を幸せにするというイワマンの惑星の写真だった。--!>
そして、封筒からは写真が二枚出てきた。一枚は人間の倍ぐらいあるでっかい高橋嘉之CEOの写真。もう一枚は、岩倉の海に浮かぶ、見た者を幸せにするというイワマンの惑星の写真だった。-->


==本作品について==
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