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=== 発展 === | === 発展 === | ||
当時のインターネット空間におけるホモネタとしては「{{nicodic|くそみそテクニック}}」<ref>「やらないか」で有名な{{wpl|山川純一}}の漫画</ref> | 当時のインターネット空間におけるホモネタとしては「{{nicodic|くそみそテクニック}}」<ref>「やらないか」で有名な{{wpl|山川純一}}の漫画</ref>が圧倒的な勢力を誇っており、「アッー!」のスラングだけは有名になったものの、まだ一般人からの全体的には知名度は低く、淫夢自体は当時インターネットスラングの集積場であった2ちゃんねるガイドライン板の専用スレで細々と語られる程度であった。 | ||
だが2007年、多田野が出演していたビデオで共演していた{{nicodic|DB(淫夢)|DB}}こと大坊聡が塗料メーカーに就職していたことが判明、「自分を売る」というスラングも派生した。更に同年のドラフトで主役の多田野が日本ハムから一位指名を受けたこともあり、コミュニティとしての淫夢が勢い付き始めた。その後、インターネット上で「ニコニコ動画」などの動画共有サイトが興ると、多田野が出演していたホモビデオが続々とアップロードされた<ref>アップロード自体は昔からされていたが多くの目に留まることはなかった</ref>。これによって、具体的な内容を不特定多数の人が知ることになる。その内容のシュールさ等もさることながら、多田野の(到底米国での声明は嘘であろうとしか思えない)迫真の演技に注目が集まったために、これまでは多田野個人の炎上事件であったのが、多田野とともに1章に共演していたDB、{{nicodic|HTN}}、{{nicodic|TNOK}}やその周辺の人々に延焼し始めた。なおこの頃に[[TDN表記]]と呼ばれる[[セーフ理論|隠語表現]]が自然発生したと思われる。 | だが2007年、多田野が出演していたビデオで共演していた{{nicodic|DB(淫夢)|DB}}こと大坊聡が塗料メーカーに就職していたことが判明、「自分を売る」というスラングも派生した。更に同年のドラフトで主役の多田野が日本ハムから一位指名を受けたこともあり、コミュニティとしての淫夢が勢い付き始めた。その後、インターネット上で「ニコニコ動画」などの動画共有サイトが興ると、多田野が出演していたホモビデオが続々とアップロードされた<ref>アップロード自体は昔からされていたが多くの目に留まることはなかった</ref>。これによって、具体的な内容を不特定多数の人が知ることになる。その内容のシュールさ等もさることながら、多田野の(到底米国での声明は嘘であろうとしか思えない)迫真の演技に注目が集まったために、これまでは多田野個人の炎上事件であったのが、多田野とともに1章に共演していたDB、{{nicodic|HTN}}、{{nicodic|TNOK}}やその周辺の人々に延焼し始めた。なおこの頃に[[TDN表記]]と呼ばれる[[セーフ理論|隠語表現]]が自然発生したと思われる。 | ||
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=== 淫夢外伝部 風評被害の裏技 === | === 淫夢外伝部 風評被害の裏技 === | ||
恒心教で言う「[[外伝主人公]]」に当たる事件として有名なものには、まず{{nicodic|クッキー☆}}事件が存在する。元々は[[東方Project]] | 恒心教で言う「[[外伝主人公]]」に当たる事件として有名なものには、まず{{nicodic|クッキー☆}}事件が存在する。元々は[[東方Project]]のオリジナルアニメにおける別の炎上事件であったのだが、同人声優の棒読み演技に淫夢関係者が一気に流入し、淫夢ファミリーに加わった。ホモビデオでない人物が淫夢ファミリーに加えられる状況になった。当時から「いつかこの手のビデオ以外のコンテンツにも飛び火する」と予想されていたが、これによって淫夢は「ホモビデオ、特に野獣先輩を中心としつつも、実質的には何でもあり」の闇鍋コンテンツと化すこととなる。 | ||
クッキー☆以降、自分の好きなコンテンツを淫夢に持ち込んで、風評被害として取り込んでもらい有名にしよう、という動きが加速し、アニメキャラなどを中心に一部が淫夢へ取り込まれていった。この運動はホモビデオネタの枯渇に合わせて増加し<ref>もはやこの当時になるとホモビデオに出るだけでも淫夢ファミリー入りされてネタにされるため、男優のなり手自体が不足したとも言われている</ref>、「ホモと学ぶシリーズ」として無関係の動画を持ち込んで淫夢語録で鑑賞する、という文化が生まれた。一度目をつけられると「[[風評被害]]」と称して動画やコンテンツが淫夢用語で埋まる、ネタにされ尽くすといったことがあちこちで起きている。もはや演技ものでさえ無いものにまで触手が伸びている有様である。 | クッキー☆以降、自分の好きなコンテンツを淫夢に持ち込んで、風評被害として取り込んでもらい有名にしよう、という動きが加速し、アニメキャラなどを中心に一部が淫夢へ取り込まれていった。この運動はホモビデオネタの枯渇に合わせて増加し<ref>もはやこの当時になるとホモビデオに出るだけでも淫夢ファミリー入りされてネタにされるため、男優のなり手自体が不足したとも言われている</ref>、「ホモと学ぶシリーズ」として無関係の動画を持ち込んで淫夢語録で鑑賞する、という文化が生まれた。一度目をつけられると「[[風評被害]]」と称して動画やコンテンツが淫夢用語で埋まる、ネタにされ尽くすといったことがあちこちで起きている。もはや演技ものでさえ無いものにまで触手が伸びている有様である。 | ||
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上記の例は恒心教の外伝主人公以上に外伝性が強く、これによって、淫夢はホモビデオネタの枯渇が激しくなった2010年代後半も炎上を維持することができ、今日の文化的地位を確立するに至った。 | 上記の例は恒心教の外伝主人公以上に外伝性が強く、これによって、淫夢はホモビデオネタの枯渇が激しくなった2010年代後半も炎上を維持することができ、今日の文化的地位を確立するに至った。 | ||
しかし、どこまでを淫夢ネタとして許すかということも問題となった。ホモビ以外認めない(原理主義者兄貴<ref>最も、歴史的に言えば淫夢は多田野数人個人の炎上事件であるのだが</ref>)、クッキー☆までは認めるが○○は認めない、このアニメは認めるが他のアニメは認めない、アニメは認めるが実写は認めない、実写は認めるが実況は認めない、実況は認めるが特撮は認めない、特撮は認めるがyoutuberは認めない…2010年代後半には、こうした無限に有限な争いが続いたのであった。信じがたいことに[[恒心教]]を認めるかでも論争があった<ref>恒心教徒が淫夢用語を使うことはあっても、あくまでも別個の炎上と考えるのが大半の意見だろう</ref>。 | |||
淫夢語録で馴れ合うことが唯一のアイデンティティと化した淫夢は、転載動画によって自らの嗜好の感染拡大を狙う無秩序な空間となり、かつてのような動画技術も、住民の質も、まったく維持できなくなってしまった。さらに外伝すら2010年代後半のクッキー☆投稿者大量引退、2019年のsyamu引退騒動などで多くが離れていった。 | 淫夢語録で馴れ合うことが唯一のアイデンティティと化した淫夢は、転載動画によって自らの嗜好の感染拡大を狙う無秩序な空間となり、かつてのような動画技術も、住民の質も、まったく維持できなくなってしまった。さらに外伝すら2010年代後半のクッキー☆投稿者大量引退、2019年のsyamu引退騒動などで多くが離れていった。 | ||
とはいえ、匿名ネット世界で(恒心のようにハードコアではなく)カジュアルな炎上系コミュニティで淫夢に匹敵するものは乏しく、今なおネット社会では強い影響力を持つコミュニティである。災厄の時代令和に、救済者の道標、救済者の要石、救済者の救済者たる第二の野獣先輩は現れるのであろうか。 | |||
近年では毎年8月10日に「野獣邸オフ」が開かれており、11時45分14秒には一斉に「{{nicodic|こ↑こ↓}}」と発音する姿が見られ、{{wpl|新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス}} | 近年では毎年8月10日に「野獣邸オフ」が開かれており、11時45分14秒には一斉に「{{nicodic|こ↑こ↓}}」と発音する姿が見られ、{{wpl|新型コロナウイルス感染症 (2019年)|新型コロナウイルス}}騒動時においても欠かさず行われている。またホモビネタへの回帰もあり、2023年現在ではKBTITリバイバルが目立っている。 | ||
== 恒心教との関係 == | == 恒心教との関係 == | ||
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ただし、目的の違いから恒心教は殺害予告、爆破予告を始めとした一線を超えた行動も躊躇しない傾向にあり、この点は淫夢との大きな差異になっている。 | ただし、目的の違いから恒心教は殺害予告、爆破予告を始めとした一線を超えた行動も躊躇しない傾向にあり、この点は淫夢との大きな差異になっている。 | ||
ジェネレーションZや21世紀世代が作るこれからの淫夢・恒心教がどのようになるかはまだ不透明である。ただ、スマホ勢が多いためMAD動画などパソコンに慣れていないと作れない難しい動画文化などは衰退が不可避と言われており、実際に全盛期と比べると衰退が著しい。彼らの世代に人気がある「野獣邸オフ」は古い世代からは甚だ不評だが、今後見方が変わるのかもしれない。 | |||
==== 長期性 ==== | ==== 長期性 ==== |